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行間を訓む vol.19 ~ 夕凪Resolution 編 ~

プロローグ


 ザブーン!!🌊というわけで来る3月9日の「#海月ナギ生誕祭」まで約1ヶ月(正確には30日程)となりました!さてナギナ民のみんな~!進捗、どうでござんす!?正直残された日は限られておりますのでなんとか頑張って参りたいところです。
 今回は誠に勝手ながら"海月ナギ生誕祭前哨戦"と位置づけナギナミの白い方、クラゲのナギちゃんにフォーカスの当たっている楽曲についての"行間み"をして参りたく存じます!
 ナギナミについては過去記事でもご紹介させて頂いておりますが、ほぼ業界初の生の手が出せ、リアル企画に挑戦する「はんなま系Vtuber」として2022.07.10.にデビューしました。私がVtuberにハマるキッカケと「推し事」という概念を与えてくれた所謂私で言うところの「最推し」です。
 しかしながら残念なことに2022.04.23.付のライブ配信で無期限活動休止を宣言され、活動自体がストップしました。ファンである我々ナギナ民と界隈の仲間であるVtuberの皆様に惜しまれながら一旦幕を下ろしたのです。
 ところがby the way, 同年末である2022.12.24.のクリスマスイブ、奇跡に等しい出来事が起こりました。なんと突如としてナギナミちゃんねるから通知が。生配信の予告が行われたのです。

聖なる夜、ナギナ民達は一斉に歓喜した―――――

 そして約8ヶ月ぶりとなる2022.12.26.の生配信にて、活動の再開と今後の活動方針に関する報告をされたのです。これには心底ファンも驚かされました。その口から語られたのは「ファンの熱いメッセージで運営が動かされたこと」「今後は節目や記念日などで放送などを行っていくこと」でした。嬉しすぎてヘブン。

 さて本題に戻りますと、今回の歌詞訓み曲である夕凪Resolutionゆうなぎレゾリューションは2020.08.15.~16. の日程で開催されたUSAGI Productionプレゼンツ VirtuaREAL.02バーチャリアルゼロツー リリース記念DJ&LIVEイベント DAY2(twitchにてリアル配信された)にて初披露されました、ナギナミ2人で歌うナギちゃんメインの楽曲です。以前"行間を訓むvol.7"で取り上げたオリジナル曲「クロスエメラルド」に加え、同じくvol.13で取り上げましたナミちゃんメインの「I'm aliveアイムアライブ」・さらには「Dreamin' Summer Girlドリーミンサマーガール」と共に世に送り出されたナギナミのオリジナル楽曲のひとつです。

 先ずは聴いて貰うことが大事でしょう。もし初見の方がいらっしゃいましたら下記リンクから是非一度ご試聴下さい▼


 ―――― いかがだったでしょうか。ナギちゃんの歌声と流れるようなメロディーに癒やされる楽曲だったのではないかと思います。
 表題について少しく分析しますと、「夕凪」は状態を表す名詞だそうで、辞書を引くと「夕方、波風が静まること。夕方、海風と陸風とが交替する時、一時無風の状態になること」とあります。
 言葉と情景は若干違いますが、日没後の「太陽は沈み切っていながら、まだ辺りが残光に照らされているほんのわずかな、しかし最も美しい時間帯」を表す写真・映画用語である「マジックアワー」が私は浮かびました。
 Resolutionレゾリューションは一般的に「決意・決心」/「解明・解決・解消」/「(スクリーンなどの)解像度」等と訳されます。
 歌詞からも、夕方の太陽が海に沈もうとしているギリギリの瞬間の情景と自分の心境を絡めて歌い上げているようにも見えます。早速次の章から歌詞の内容について入って参ります。

 
 注)セクション分けや歌詞の内容の考察ついてはあくまで筆者の個人的主観です。もちろん専門家ではありませんので、もしかすると表現や言葉使い等に間違いもあるかもしれません。万一の場合は生暖かい目で何卒ご容赦ください。



歌詞訓み(§1)

 

君と一緒に。


頬に触れた風が連れてきた
やりたい事 知りたい事 これからの事
ありふれた言葉じゃ陳腐だね
動き出して 走り出して ほら始まるから

 通り抜けるさわやかな風が頬に触れ、私に始まりを告げる。これから自分がやりたいこと、知りたいことが沢山ふつふつと湧いてくる。ありふれた陳腐な言葉ですべてを言い表すことは出来ないけど、自然と体が動いて走り出す。さぁ、はじまるよ。



眩しくて目を閉じて 耳すまし深く息する
夢で見たあの子みたいに 本当の笑顔でいたい

 夕焼けが眩しくて目を細め、そのままゆっくり瞼を降ろし、耳を澄まして深呼吸。落ち着いて在るべき自分を想像してみる。浮かぶのは夢で見た「あの子」のように、心からくる喜びを曇り無き笑顔で表現出来るような、そんな自分で在りたい。



1年先 10年先 変わってく自分に
100年先 1000年先 何ができるだろう?
これから先 明日のこと 心配もするけど 今を楽しまなくちゃ!

 1年、10年、100年、1000年と着実に時は刻まれ、流れと共に変わっていく自分に対して何ができるだろう。これから先、引いては明日のことですら心配もするけど、大事なのは「今」を積むこと。大事な「今」を楽しまなくちゃ!



髪をゆらす風が踊らせた その快感 それ大胆 今この瞬間
忘れられない夏と思うかな? それより今 何より生 ただ楽しいから

 私の髪を揺らした風、それは「この瞬間」を大胆に愉しんだ快感が心と体を踊らせたから。代えがたい「今」を刻んだこの夏は後に「忘れられない思い出」になり得るだろうか。
 でも、それを考えるより先ず生身の自分がただひたすらに「楽しい」と感じているこのかけがえのない瞬間が好きだ。



夕凪見つめるたびにGood time 時の流れが変わるよSunset
落ち着くほどに優しくなるから 波に溶けてしまいたいGood night
押し寄せて返す波がNice Groove 付かず離れずちょうどいいディスタンス もっとスローダンス 待てばビッグチャンス
本音はもっと側にいたい

 夕方、一時風が凪ぎ、時の流れが変わる。この夕時の心地よさが安らぎを運び、心に落ち着きと優しさをもたらす。そのまま波に溶けるように寝てしまいたくなる。
 波打ち際に寄せて返す波が良いふしを生み出し、つかず離れずちょうどいい距離感を醸し出す。音の波に合わせてゆっくり体を預け、待ち望んだ大きなチャンスを掴むべく。でも本音はもっとチャンスを側にと願ってしまう。



1年先 10年先 変わらないもの
100年先 1000年先 何があるのだろう?
これからもっと 明日もずっと 悩んだりするけど 私楽しまなくちゃ!

 目の前の1年先・10年先に変わらないものを残せるのか、未だ見ぬ100年先
・1000年先には一体どんな世界があるのだろう?こんな具合にこれからもっと明日からもずっと悩んだりするかもしれないけど、楽しむべきは「今」だし、難しいことを考えず本能のままに。



通り過ぎる風に迷わずに そのまま行け 前だけ見て そう笑い飛ばせ
抱きしめた心は優しくて 隣にいて 笑顔でいる ねえ涙がでそう

 過ぎゆく風に流されぬよう、「迷わず前だけ見て、そのまま行け」という直感を信じて突き進む。待ち受ける困難も笑い飛ばしながら。
 そんな私と一緒にここに立ってくれる君。この手に抱いた君の心はとても優しく、いつも笑顔で隣に居てくれる。その温もりに涙が出そうになる。



その声聞かせて Peace of mind 嬉しくなるから Open mind
響け水平線の先まで 素敵な言葉集めて 優しくなろうよ共に
どこまで行けるか私見てて

 君の声を聞く度に嬉しくなり心を開けるし、心の平穏をもたらしてくれる。どこまでも、彼方にある水平線の先にいても繋がっている気がするし、響き合えるとさえ思える。
 素敵な言葉を集めて並べ、歌い、紡ぎ出すことで共に優しく在ることができる。私がどこまで行けるか、隣で見守っていて欲しい。



歌詞訓み(§2)


夕日をバックに。


季節の終わりの風に揺られて
漂う気持ちは消えてしまうの
そんなの笑っちゃうよね
綺麗に残ってるよね

 季節の変わり目の風に揺られ、波間に漂う海月のようにぷかぷかと浮かぶ気持ちはいつか消えてしまうのだろうか。そんなわけないよね、足跡のようにくっきり綺麗に形として残すことはできるよね ―――



頬に触れた風が連れてきた
やりたい事 知りたい事 これからの事
ありふれた言葉じゃ陳腐だね
動き出して 走り出して ほら始まるから

 始まりを告げる風が頬に触れた刹那、これから自分がやりたいこと、知りたいことが押し寄せてきた。ありふれた陳腐な言葉で言い表すことは出来ないけど、思い立ったら自ら体を動かし、走り出してしまおう。さぁ、私の物語がはじまる。



その声聞かせて Peace of mind 嬉しくなるから Open mind
響け水平線の先まで 素敵な言葉集めて 優しくなろうよ共に
どこまで行けるか私見てて

 君の声を聞き心を開ける。開いた心に平穏を運んでくれる喜び。どこまでも、どこにいても響き・通じ合えている気がする。
 これからも素敵な言葉を紡いで、優しく慈しみ合っていきたい。私がどこまで行けるか、行く末を一緒に見守っていて欲しい。



エピローグ


 ――― っぱナギナミなんだよなぁ!!!!! 歌詞にナギちゃんらしさが盛り込まれ、エモい仕上がりになっておりました。まさに「考えるより行動」といった感じのナギちゃんらしい楽曲です。ちょいちょい相方であるナミちゃんのことを意識したような部分もあったように思えます。

 冒頭「夕凪」の説明に触れて「マジックアワー」という単語を出しましたが、少し道を逸れ三谷幸喜みたにこうき監督の映画「ザ・マジックアワー」という作品の一幕で好きなシーンをひとつ。(ここからネタバレ注意!!)
 売れない役者の主人公村田大樹むらたたいきが、あこがれていた映画「暗黒街の用心棒」に主演していた役者の高瀬允たかせまことに会い、村田が役者をやめようとしていることを知った高瀬は、やめないように村田に語り、夕日を見つめながらこう言います。「マジックアワーを逃した時の一番の方法、知ってますか?簡単なことです。明日を待つんだよ。マジックアワーはまた必ずやってくる。この世に太陽が昇る限り。」
 ――― マジックアワーについて語る高瀬は、自分もまたマジックアワーを待っていることを語る名シーン
です。「チャンスはまた巡ってくるから、耐えて待っていなさい、そして来たるべき時にチャンスを掴めるように」という意味を内包しているようにも思えます。
 同じ一日はやってこないにしても、また日は昇って日常は繰り返される。きっと「夕凪」にさしかかる時間は一日の中で必ず訪れ来るもので、風が凪ぐ時もあれば吹き荒れる時もある。

 夕凪の瞬間に自分のやりたい事やこれからのことについて思いを馳せ、芯がブレないように補正し、また次へ歩み出す。永遠とわの相方と共に、紡がれていくナギナミというコンビの物語の一端を、我々はファンという目線から垣間見ているのでしょう。


ナギナミはいいぞ。


ナギナミちゃんねるのリンク・2人のTwitterは下記です!よろしければ!▼

海月みつきナギ Twitter:https://twitter.com/NxN_NAGI

飛鮫ひさめナミ Twitter:https://twitter.com/NxN_NAMI


また次回もとい、「海月ナギ生誕祭」でお会い致しましょう👋
2023.2.7. つなな

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