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行間を訓む vol.16 ~ MaiR「Survivor」編 ~

プロローグ

 こんめあ~✨ さあやってまいりました!世界のめ・あ~~~~だぁっ!!!! 唯一無二!IQ20000個の持ち主である天才、バーチャルSinger「MaiRメア」さん。今回は「なんでもいちばーん!」なVsingerである彼女のオリジナル曲に焦点を当てさせて頂きたく思います。どうも、「しがないnote書き」つななでございやす。(・ω・)ゝ"

 MaiRメアさんについてについて浅学な知識ながら簡潔にご紹介させて頂きますと、彼女は2018.7月にバーチャルシンガー・バーチャルアーティストとして、当初は夢見坂学院(所属事務所 ※レーベル名は「yumemizaka high school」)に通う高校2年生「星乃めあ」として活動を始められました。2021.2月に「星乃めあ」からMaiRメア」に活動名を変更し、所属事務所・レーベルを「ALIVE MUSIX」とし、現在に至ります。心の底から/魂の底から力強く全身全霊で歌うスタイルが特徴、ロックからポップスまで巧みに唄いこなす才能の持ち主で、多くのファンを魅了しています。

 ビジュアル(3Dモデル等)については何度か「星乃めあ」時代に若干の変更など加えられております(※リファレンス収集上の理由で全ては断念しましたすみません)が、MaiRメアに活動名を変更してガラリとイメージチェンジをされております。
 ざっくばらんな印象としては「かわいいアイドル」としての見た目から、「かっこいいアーティスト」としての見た目に路線が変わったようなイメージです。

上「星乃めあ」・下「MaiR」


 今回表題にもありますこの曲「Survivor」サバイバーを選ばせて頂くに至った理由は、持ち前の歌声やMVの良さ+タイトルと歌詞の意味深さ、そしてMaiRメアさんの活動スタイルなどからしてエモみを感じ、筆を取った次第です。(つまり、単純に刺さる良曲だったということです。)
 6thシングルとして2022.10.26.付けでYoutubeにMVが投稿された「Survivor」サバイバー6ヶ月連続シングルリリース第1弾として同日に各配信サービスにてリリースされております。

プロジェクトの特設サイトは下記です▼

 

 下記にリンクを貼っておりますのでどうぞ一度ご試聴くださいませ。▼


 いかがだったでしょうか。ご本人は普段の配信でも所謂「歌枠」を多く取っている音楽特化型配信者ですが、正直普段の声からは想像も出来ない「腹の底」というか、「心の底」から歌い上げるような力強さがすごくて、ギャップがやばくて風邪ひいてまうやーつなんスよ。

 曲のタイトルである「Survivor」サバイバーは直訳で「生存者」・「遺族」・「遺物」・「生き残った人」・「(災害や苦難を)逃れた人」・「逆境に強い人」などと訳されます。
 今や星の数レベルでひしめき合うVtuberは多種多様な形態で存在をしており、一方で休止・卒業・引退をする活動者がいることも事実です。そんな中で彼らを前に進め、活動を続ける原動力となるものは一体何なのか。Vtuber戦国時代と言っても過言ではない今日の世界で、活動し続けるひとりである彼女の志たるものがこの曲にも込められている気がします。早速次章から歌詞の内容についてんで参ります。


 注)セクション分けや歌詞の内容の考察ついてはあくまで筆者の個人的主観です。もちろん専門家ではありませんので、もしかすると表現や言葉使い等に間違いもあるかもしれません。万一の場合は生暖かい目でご容赦ください。



歌詞訓み(§1)

この歌届くまで

魂を込めるような一言を合図にロックな曲調でスタート。




ねぇ 期待していた未来は?
ねぇ 約束された答えは?
ねぇ 色褪せた感情はどこに行ったの?


 私が欲しかったものがここにはない。期待していた輝ける未来、約束されたはずの解けない問の答えはどこに? なにより、私が色褪せてしまっても持ち続けた熱量を帯びた感情がどこにも見当たらない。ねぇどうしてなの?


あぁ またいつもの下手くそな
あぁ 作り笑いで武装して
君は君を無くしてしまうの?


 下手くそな出来の「作り笑い」というお面でいつも武装して、君(時に自分)のアイデンティティを消してしまう。嗚呼、なんてもったいない。


つくばって膝抱え
また誰かのせいにした
生まれ変われ今
昨日が灰になるまで嗚呼


 また誰かの所為せいにしてしまって、部屋の隅でうずくまって膝を抱えてる。そんな自分に終止符を打って、生まれ変わらなきゃ。昨日までの自分が灰になるまで燃やし尽くす勢いで、全力を振り絞れ。

さあ、いま。


解き放て後悔を謳う咆哮 wow 希望を装填して
モノクロな答えを彩るDay by Day Cuz I’m「survivor」
痛み抱え We are「survivor」 戦い続けるから
この歌届くまで


 日毎に鮮やかな色でモノクロな答えに彩りを添えていく。希望を弾の如く装填して「自分の後悔」を謳い解き放つ。なぜなら我らは勝ち残ってきた「生き残り」のひとりだから。痛みも苦しみも全部背負って抱きかかえて、この歌がみんなの元に届くまで歌って戦い続けるから。


歌詞訓み(§2)


偽装した言葉鵜呑んで
解けない糸手繰って
いつの間にか受け身が癖になってさ

 正解を求めて解けない糸を手繰ってみたり、トゲが出ないように偽装をした言葉をそのまま嚥下しているうちに、受動的になる癖がいつの間にかついてしまったようだ。


あぁ 臆病で泣き虫でも
あぁ 譲れないアイデンティティ
何度でも叫び続けるよ

 自分は臆病で泣き虫であることは自分が嫌になるくらいによく知ってる。でも、私であることの存在証明行為を誰かに譲る(代わる)ことは出来ない。だから私がここに在ることを叫び続けなければならない。


後ろ指 さされたりして
また誰かの目を気にして
良い子のフリはもう もうやめにしていいよ
Never say never このまま

 誰かの目を気にしてその度にいい子のフリをするのはもうやめよう。後ろ指をさされたりするのは世の常なのだから。「絶対無い」ことは無い、可能性を信じてこのまま進み続ける。


Never say never =  「絶対とは絶対言うな」
3回繰り返していることに注目、メッセージ性を感じる。


さぁ、未来はほら
手を伸ばせば 掴めるから
今、物語は ここからまた 始まるんだ

 手を伸ばさないと掴めない未来がある。だから手を伸ばす。ここが物語のスタートとなり得る。プロローグを紡ぎ出せ。


過去も未来も弱さも全部 この音で包み込んで
後悔を希望にエンコード  あの光が指す場所目指して

 自分が歩んできた過去も、これから歩む未来も、自分の弱さも全てこの音で包み込んで、くよくよ後悔をきらきら希望に変換し、羅針盤にして進んで行こう。自分が信じる光が指し示す場所を目指して。


解き放て起死回生を謳う咆哮 wow
希望を装填して 退屈な世界を彩るDay by Day
Cuz I’m 「survivor」 痛み抱え
We are 「survivor」 戦い続けるから
この歌届くまで
存在証明の歌を

 希望を装填して、壊れかかった自分を甦らせるべく、心の叫びを解き放つ。モノクロな世界を日毎に鮮やかな色彩で退屈な世界を塗り替えていく。私、いや我々は生き残った証人(=survivor)として、痛みを抱えながらもこの世界を戦い抜いてみせる。私が私であることの存在証明の歌が世界に轟き、君の元に届くまで、歌い叫び続けるから。



エピローグ



 過去の自分もこれからの自分を紡ぐ為の糧として受け入れ、目の前に在るチャンスを逃さず手を伸ばし掴み獲る。誰かの目を気にして後ずさりするのはもうやめにして、自分の存在証明たるこの道(歌手としての)で自分の心の叫び(歌)を聴いてもらい、確かに自分がここに存在したという証明ができるように、私は前に進み続ける。その道のりが例え痛みを伴うとしても。


 ―――自分の信条をしっかり持ち、奮い立たせ、一所懸命泥臭くなっても。そんな力強いメッセージが込められたエモ楽曲だったように感じます。


 この曲の後6ヶ月連続シングルリリース第2弾として2022.11.23.付けで新曲MV「ヒカリへ」が投稿されております。今月12月以降の楽曲も順次リリースされるとのことで、目が離せませんね!



チャンネルとTwitter等は下記です!▼
チャンネル登録して楽曲投稿の行方を見届けてみてはいかがでしょう?

MaiR Twitter:https://twitter.com/MaiR_Hoshino

MaiR -Official Info-:https://twitter.com/HoshinoMea_info


それでは、また次回の「行間を訓む」でお会い致しましょう。
ではでは~👋
2022.12.09. つなな


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