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塩気でお茶が進む!漬物とマリネで夏のお茶請け

梅雨ならではの不安定な天気が続いていますね。たまの晴れ間には気温が上がり、湿度や暑さの対策にも忙しい日々です。こんなジメジメしているときは、おやつも焼き菓子などより、さっぱりしたものや塩気のあるものを食べたくなりませんか?

抹茶などの苦味の強いお茶は甘いお菓子と合わせますが、その他のお茶は塩気のあるものとも相性抜群です。お煎餅などのしょっぱいお菓子はもちろん、普段のご飯でも、食事中や食後にお茶を飲んだりしますよね。

これまでとっておきのスイーツにお茶を合わせてきた方にこそ、日常的なおかずや塩気のあるものにもお茶を合わせてみていただきたいと思っています!

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そこで今回は、果物や夏野菜を使った塩漬けやマリネとお茶を組み合わせていきます。スーパーでも売っている糠漬けや自家製の浅漬けはもちろん、調味料と混ぜたマリネや和え物も、広く漬物としてお茶と一緒に食べてみましょう!

漬物を食べ慣れている方にもオススメの、新鮮味のあるレシピもご紹介いたします。ぜひ気になる項目からご覧ください。
漬物をお茶請けとして食べたことのない方も、塩気で「お茶が進む」食べ合わせをぜひ体験してみてくださいね!

🍵シンプルな塩漬けや甘酢漬け×お茶

まずは浅漬けや塩もみなど、半日または一晩ですぐにできる塩漬けをお茶と合わせてみます。味付けは塩だけなので、使った素材とお茶の相性もわかりやすいです。

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島らっきょうの塩漬け

保存袋にらっきょう(適量)とらっきょうの重量の3%の塩を入れます。袋ごと揉み込み、冷蔵庫で1〜2日置いて完成

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生野菜はえぐみや辛みがある場合がありますが、お茶のカテキンによるお口直し効果によって洗い流すことができます。もちろん市販の塩漬けにも合わせてみてくださいね!

甘酸っぱさと薬味野菜の辛みや苦味など、多層的な味付けで飽きずに食べられる甘酢漬け。塩漬けよりも辛みが和らぎ、より食べやすい味です。

②新生姜の塩漬け(or甘酢漬け)

新生姜(250g)を薄切りにして、塩を振りかけ15分置き、水気を絞って保存容器に移します。米酢(大さじ1)と塩(大さじ1)を振りかけて混ぜます。砂糖(大さじ1)を足すと甘酢漬けに。

辛味が苦手な場合は、新生姜を湯通しして水気を絞ってから漬け込んでくださいね。甘さ控えめのレシピのため、お店の味に近づけるには砂糖を増やしてもOKです。

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新生姜の甘酢漬けは、特に温かい特選釜炒り煎茶と合わせると、新生姜の辛みがじんわり緩和されてちょうどよく感じました。
お寿司屋さんで食べ慣れている組み合わせということもありますが、緑茶(アガリ)と生姜(ガリ)だけで食べても相性がいいようです...!

もちろん、みょうがや島らっきょうの甘酢漬けもお茶に合います。香味野菜特有の辛みがお茶の味より強い場合は漬け込む時間を長くして、辛味が落ち着くまで待ちましょう。

🍵即席マリネ(生ハム、ハーブ)×お茶

複数の調味料を混ぜて作る即席マリネもお茶に合わせてみました!
特にフルーツを使ったマリネは和紅茶にも合わせやすいです。いずれも、冷蔵庫で30分から1時間寝かせるだけで完成するレシピです。

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①生ハムのマリネ

生ハム(5~6枚)と薄切りにしたリンゴ(1個)をそれぞれ一口大に切ります(リンゴの代わりに梨や柿、カブでも作れます!)。オリーブオイル、レモン果汁、酢をそれぞれ小さじ2ずつ加えて和え、冷蔵庫で30分以上寝かせて完成。

特に、生ハムマリネを食べてから三熟番茶を飲むと、口の中で生ハムの塩気がとろっと甘みに変わる瞬間がありました!
どのお茶にも合わせられますが、苦味や渋みが弱くまろやかな三熟番茶だと特に甘みが引き立ちます。

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生ハムの塩気だけだと控えめな味ですが、お好みで塩を追加するとお茶もお酒も止まらない味になり、おかずやおつまみにもぴったりです!

②フルーツのハーブマリネ

一口大にカットしたフルーツを、ミントやディルなどお好きなハーブ(適量)、砂糖(小さじ2)、レモン汁(小さじ2)と混ぜて和えて冷蔵庫で30分寝かせて完成。お好みで白ワイン(大さじ2)を足しても美味しいです。

どのフルーツでもお試しいただけますが、イチゴ、桃、パイナップル、キウイなど水分が多く柔らかいフルーツを使うと調味液と馴染みやすいです。

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特選釜炒り煎茶と合わせると、意外なほどさっぱり食べられるデザートマリネでした。オススメは和紅茶で、大人向けのフルーツポンチのような風味と相性抜群です!

③プチトマトとフルーツのマリネ

プチトマト(12個程度)とお好みのフルーツを半分に切り、酢(大さじ2)、オリーブオイル(小さじ2)、砂糖かはちみつ(小さじ2)と和え、冷蔵庫で1時間ほど寝かせます。

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イチゴなどのフルーツも一緒に漬け込むことで、フルーツの香りや味がトマトに移ってよりフルーティーになりました。オリーブオイルによって酢の風味もまろやかになり、特選釜炒り煎茶から和紅茶までお茶の種類を選ばずに食べられます!
おかずを一品加えたいときにもオススメのお茶請けです。

なぜ塩気でお茶がおいしくなるのか?🤔

上でご紹介した中でも生ハムのマリネは、塩気とお茶のマリアージュをダイレクトに感じられる組み合わせでした。これはスイカに塩をかけると甘く感じるのと同じ理屈で、二つの味を混ぜたときに片方または両方の味を強く感じられる「対比効果」が働いたと考えられます。

お茶漬けの具とお茶の相性を調べた記事でも、塩鮭やトンカツなど塩気と油分のある具だと、調味料を足さなくてよいほどお茶漬けの味がしっかりしていましたね。塩や油分にはお茶の満足感を増す効果もありそうです。

しょっぱいものを食べるとお茶の甘みを感じやすいなら、お茶もさらにおいしく飲めていいことづくめですね!

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今回はシンプルな塩漬けや即席マリネをご紹介しましたが、「腸活」のために糠漬けやキムチなどの発酵した漬物を食べている方も多いと思います。
塩味にこだわらず、まずはお好みの漬物とお茶を合わせてみると、意外な組み合わせをみつけられるかもしれません。

お茶の種類によっても味が変わりますので、よりお茶が進む食べ合わせを探してみてくださいね!

W:矢島愛子


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