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栗もサンマも!土鍋で炊き込むお茶ご飯

夏から秋にかけて収穫された新米が出回るのは、9月中旬から10月。まさに今はお米のハイシーズンです。栗ご飯やサツマイモご飯など、「炭水化物×炭水化物」が美味しいのも今の時期ならでは!
もちろん、サンマやきのこといった秋の味覚を一緒に炊き込むのも美味しいですよね。

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そんな炊き込みご飯の味付け、皆さんはどうしていますか?料理酒やしょうゆを入れるだけではなく、出汁で炊き込む方もいらっしゃるかもしれません。やはり普通のお水で炊くよりも味がしっかりつきますよね。

これまで出汁のように水のようにお茶を使ってきたこちらのnote、今回は(今回も?)「お茶ご飯」を炊き込みご飯にしていきます。その名の通り、お水ではなくお茶で炊いたご飯です!

↑上の記事では炊飯器で炊いていますが、今回は秋冬らしく土鍋で炊いていきます。土鍋がなくても、ご自宅にある蓋つきの鍋であれば同様にお米が炊けます。ぜひ炊飯器でもお鍋でも、お好きなほうでお試しください!

炊き込みご飯の具に合わせたお茶もそれぞれご紹介しています。お茶と共に旬の食材を楽しみましょう!

土鍋で作る基本のお茶ご飯

🍃2合炊きの場合
 
・お米:2合(360g)
 ・水:400ml(お米1合あたり200ml)
 ・お好みのティーバッグ :1〜2個(お米1合あたり1個が目安)
 ・お好みの具:お米の表面に敷き詰められる程度
 ・料理酒:大さじ1
 ・白だし:小さじ2
 ・塩:小さじ1〜
 ・ごま塩、小ねぎ、かぼす、食用菊、バターなどの薬味や調味料:お好みで(食材の味を楽しむ控えめの味付けです。具によっては調味料の量を増減してください。詳細は後ほど各具材の項目に載せています!)

しょうゆを入れずに作るとお茶の色(と具材の色)がお米に移り、目でもお茶色が楽しめます。(白だしが無い場合はしょうゆで代用しても構いません)

お米が1.5合の時は水300mlなど、鍋と具材のサイズによって、入れるお米と水の量を調整してください!
目安として、お米と水と具材の量が鍋の高さの半分〜6割ぐらいであればOKです。

栗や里芋などボリュームのある具を入れる場合は、お米1合でもかなり満腹感があります。お米と一緒に炊いても火は通りますが、鍋によっては硬めの仕上がりになるため、不安な場合は事前に数分下茹でしたり、水煮など既に茹でてある商品を使ってもいいですね。

🍃炊き方
 ①:お米と水を計ってボウルに入れ、30分以上吸水させます。
 ②:1を鍋に移し、料理酒やしょうゆ、塩を入れて軽く混ぜ、具を鍋一面に敷き詰めます。
 ③:ティーバッグが水に浸かるように入れ、蓋をして強めの中火で10分加熱する。(3合以上炊く場合など、大型の鍋の場合は強火)
 ④:沸騰したら弱火にして、3分加熱します。
 ⑤:火を止め、蓋をしたまま10分蒸らし、お好みでティーバッグの中の茶殻を出し、さっくり混ぜて完成です。(※炊飯用の鍋をお使いの場合は、鍋の指示通りに炊いてください。)

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蓋が軽い普通の鍋を使うと、カタカタとかなり大きな音がしますが、決して蓋を開けてはいけません...!
強火で沸騰させると吹きこぼれが激しく、水分が蒸発しきって焦げてしまうこともあるので、強めの中火で様子を見てみてくださいね。

↓炊飯器の場合はこちらの記事をご参照ください!


お茶ご飯にオススメのお茶

基本的にどのお茶でも炊けますが、茶殻もご飯に混ぜ込むのであれば、茶葉が柔らかい煎茶や、粒が細かめのティーバッグのお茶がオススメです!
硬い茎や枝は取り除いてくださいね。

TSUNAGUTOのお茶の中では特選釜炒り煎茶三熟番茶和烏龍茶などのシングルオリジンのほか、黒豆の香りが特徴のリセット茶がお米に合います。


お茶ご飯にオススメの具材

基本的に炊き込みご飯の具であればなんでも構いません!
今回は秋が旬の食材に絞ってお茶と組み合わせてみました。

【組み合わせ①】三熟番茶×栗

秋のマロンスイーツやパフェって、だいたいほうじ茶味と組み合わせられていませんか?!
今回はほうじ茶に近い風味で、よりコクのある三熟番茶で栗ご飯を炊いてみました。

栗の水煮も売っていますが、今回は生の栗を剥いて使っています。

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↓三熟番茶(としょうゆ)の色にほんのりお米が染まっています。炊いているときの香りもよかったです!

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栗にボリュームがある分、塩分が控えめに感じられるかもしれません。事前に塩を多めに入れておくか、ごま塩を後からかけてもいいですね!

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お米と同時に生の栗を炊いても火は通っていますが、鍋によっては少し固めの仕上がりになるかもしれません。あらかじめ栗だけ下茹でするか、下の写真のような栗ご飯用のゆで栗を使ってもいいですね。

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【組み合わせ②】特選釜炒り煎茶×サンマ

サンマは3枚におろして使用しますが、開きで売っているものを買うと楽ですね。いずれの場合も、骨を取り除けるだけ取り除いてから使います。

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この時使った灰干しのサンマは塩気があり、調味料は上述の最低限の量でもOKでした。生のサンマの場合は白だしや塩などを少し増やしてもいいかもしれません。

生魚は臭みが気になるので、緑茶の消臭効果を期待して特選釜炒り煎茶を使ってみました。

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煎茶効果で生臭い臭いも気になりません。かぼすはぜひ絞ってくださいね!(↑写真ではサンマの頭も一緒に炊き込んでいますが、もちろん炊き込む前に取り除いてしまっても大丈夫です!)

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サンマや調味料の味が強くお茶の味は少し弱いですが、特選釜炒り煎茶の茶葉も混ぜ込むと、サンマの味もお茶の風味も余すところなく楽しめますね。

【組み合わせ③】和烏龍茶×きのこ

舞茸、えのきなどは特に出汁が出やすいです。お好みのきのこを複数ブレンドするのもいいですね。今回は香りと風味豊かな和烏龍茶を使ってみました。

TSUNAGUTOの和烏龍茶は黄色に近く、お茶の色がお米にあまり着かないのも特徴です(下の写真は主に舞茸の色が着いています)。

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全体的に薄茶色なので彩りとして、食用菊を散らしてみました。9月中旬から出回り始め、10〜11月が一番見かける食材です。生でそのまま食べられますよ!(シャキッとした食感が気になる場合は、酢を入れたお湯でサッと茹でてもOKです)

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きのこから出た出汁、菊のほのかなほろ苦さ、和烏龍茶の豊かな香り、全てが複雑に絡み合って秋らしい炊き込みご飯になりました。
きのこの種類や量によっては味付けが控えめに感じるため、かぼすの果汁を振りかけたり、バターを後から載せても美味しくなります。

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【組み合わせ④】リセット茶×里芋(orサツマイモ)

なかなか見かけない里芋の炊き込みご飯ですが、炊飯器や土鍋で炊き込むことで煮物とはまた違う仕上がりになります。
サツマイモご飯が美味しいなら、他のイモを混ぜても美味しいはずです!笑

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百姓番茶をベースに黒豆やヨモギがブレンドされたリセット茶で炊き込んでみました。

リセット茶は茶殻も混ぜ込めますよ(たまに短い茎が入っていますが、炊飯後は柔らかくなっているので食べられます)。
↓左が茶殻入り、右が茶殻なしです。やはり茶殻入りのほうがお茶の香りがします。

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里芋も水煮が売っており、面倒な皮むきや下茹でが必要ありません。油揚げやにんじん、鶏肉など、煮物に入れるような具材と一緒に炊き込んでも美味しいです。
食感はねっとりしつつ味わいはシンプルな里芋ですが、お茶の香りと風味が複雑さを補っています。

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しょうゆを入れるといつもの煮物のような安定感のある味ですが、砂糖を入れていないためさっぱりした味付けです。
ちょっと変化をつけたい場合は白だしなど、普段の煮物には入れていない調味料を試してみるのもおすすめです(上の写真はしょうゆを入れていません)。


秋こそ「炊き込みお茶ご飯」を!

以前お茶漬けの具とお茶の組み合わせを検証したとき、塩鮭と特選釜炒り煎茶のお茶漬けが一番味が完成されていました。おそらく鮭と特選釜炒り煎茶の炊き込みご飯も相性がいいと考えられます!
炊き込みお茶ご飯に入れる具の参考にしてみてくださいね。

今回は土鍋で炊きましたが、炊飯器メスティン(飯ごう)などのキャンプギアでお茶ご飯を炊くことも可能です!
下の記事では、山の上でお茶ご飯を炊き、茶殻を混ぜ込んでいます。

「どのお茶がご飯に合うのか」だけでなく、「どの具材をどのお茶と組み合わせたら美味しいか」と考えると、組み合わせも無限に浮かんで食べ飽きません。次は何を入れようかなと考えるのも、炊き込みご飯の醍醐味ですね。

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いずれもお茶はほんのり香るのみで、食材の味を壊すことはないため、失敗もほぼありません。気軽に挑戦してみてくださいね!

もちろん、炊き込みご飯とお茶を一緒に飲むのも最高ですよ!

W:矢島愛子

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