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duo 20th Anniversary Live EXTRA 2024年7月16日(火) duo MUSIC EXCHANGE W)GOOD BYE APRIL/フレンズ/FIVE NEW OLD/スガシカオ

わー、GOOD BYE APRILとフレンズの対バンイベントじゃん!
告知されてすぐチケットを取った私の整番は2番。

しかし、会場となっている渋谷duoは実はあまり好きじゃないライブハウス。
その理由は3つある。

1.2本の太い柱の威圧感がすごい。
渋谷CLUB QUATTROの柱の威圧感と2トップ。
この威圧感を逆手にとって、ジョジョの奇妙な冒険第2部の柱の男達をこの柱に彫って欲しい。
そしたらこの柱に対してかなり敬意を払えるんじゃないだろうか。

2.音のバランスが酷く悪い。
何度かこのライブハウスでライブを見てきたけど、後方はマシな方だが前方で聴くとほとんどボーカルの声が聴こえない。
どのライブを観てもなので、PAさんの腕とかそういう問題じゃないんだと思う。構造の問題なのかもしれない。

3.何組も出る長丁場の対バンライブでも決して外に出る事は許されない。
以前熱気で気分が悪くなり、外の風に少し当たりたいと思って頼んだが断られた。
5分だけでいいからと言ったら「じゃあ扉のすぐ側にいてください、そこから1歩でも動くと再入場できません」。
これはルールなのでしょうがない。
そして5分きっちりに「中に入ってください」と呼び戻された。
時間計ってたの??
違う意味で気分が悪くなった。
他のライブハウスならドリンク代で再入場できるのに、できないライブハウスはここ以外知らない。
お客さんの事全く考えてない。

そんな理由で出来るならこのライブハウスは避けたい。

この日のライブは最後まで明かされなかったシークレットゲストがいた。
フライヤーには不自然な表記で『Secret GUest bAnd』と、この大文字がゲストのヒントとなっていた。
SGUA…私はサッパリ分からなかったが別に誰でもGOOD BYE APRILさえ見られれば良かったので気にしてなかった。

開催2週間前くらいにシークレットゲスト当の本人が、「発売から1ヶ月経っても33枚しか売れてないチケットのライブに出る」と自分のライブで、そのライブのフライヤーを配布して匂わせ告知をしたらしいとSNSに流れてきた。

その人がスガシカオ。

まさかの大物に驚きはしたが、それ以上に33枚しか売れてないことに驚いた。
3連休明けの、ど平日火曜日、4組出演の長丁場、しかも2組しか出演者は明かされていない、何よりduoだ。
私が書いた理由でduoを嫌厭してる人は多い。
これは演者のせいでは全くない、duoの問題。

対バン相手の告知が遅すぎた事で様子見をしている人も多かったんじゃないだろうか。
FIVE NEW OLD(以下FiNO)なんて1週間前の告知だった。
FiNOはこれまでライブに何度も行くほど大好きなバンドなので嬉しかったけれど、そこまで秘密にしてお客が集客できるほどの大物でもないとファンながら冷静に見ているので、単純に告知が遅すぎる。

1ヶ月たってもチケットが売れてないなんて、先に告知されてたバンドにもそのファンにも失礼過ぎる。
スガさんにはもう少し配慮した言い方をしてほしかった。

開催前日にハッキリとスガシカオが告知したため、めでたく満員御礼となった。
スガシカオのファンは熱い人達が多いのか、1組目が始まる前から後ろの年配の女性にずっと押されていた。
満員と言ってもそこまで混んでもいないので「すみません一歩下がってくれませんか?ずっと当たってて」と言っても「ごめんなさい」とは言うものの半歩も下がってくれず、最後のスガシカオまでずっと私はこの女性に密着された。
彼女の後ろに目をやると1人分のスペースが空いていた。
わざとだ。
女性だろうとなんだろうとこれは痴漢だ。
非常に不愉快。

隣に同じGOOD BYE APRILファンの方がいて、楽しくおしゃべりができたので気は紛れていたが、油断すると密着してくるので、体を寄せてきたら腕で押しのけるの静かな攻防を4時間彼女としていた。

これはduoとは関係ないけど、やっぱりduoとの相性が悪いんだろう。
他の演者のライブで9月にduoに来ることが決まっているので憂鬱になった。

スガシカオの名前が出たついでに、トリだったけれど先に感想を書いてしまおう。

さすが第一線で30年以上活躍されているだけあって、そのステージングは大変パワーがあった。
 スガさんで知っている曲は2,3曲しかないので私には全て新曲だったけれど、心と体が衝動的に動かされるとても素晴らしいステージ。

その役割を大きく担っていたのは、スガさんのサポートギターのReiちゃんではないだろうか。
Reiちゃんは1年半前にKing Gnuの新井さん、WONK、MELRAWさん、KIRINJIなど豪華ミュージシャンが出演していたイベントにゲスト出演していて見たことがあった。

一目見て「あ、あの時の子だ!」とすぐ分かった。
彼女のギターは凄く印象的、一度聴いたら絶対忘れない。
その時のイベントはバンマスのMELRAWさんが本気を出し過ぎた音楽偏差値が高すぎるステージで、置いてけぼりを感じた。
凡人の私はさっぱり音楽の楽しさを失ってしまいノリ方が全く分からず対応できなかった。

楽しくない。

そんな言葉で頭がいっぱいになった時に登場したReiちゃん。
彼女の技術やパフォーマンスも凄いけれど、魂で音を鳴らしている姿にやっと音楽の本来の楽しみが戻ってきたのを覚えている。
この日の記憶が薄らぼんやりしている中、Reiちゃんのギターだけはずっとハッキリと覚えていた。
暗い海の底からやっと海上に上がって息が吸えたあの感じ。

アンプからのギターの音が大き過ぎて、スガさんの歌はほとんど聴き取れなかったけれど、あの時と変わらないReiちゃんの演奏に感動した。
スガさんの名曲『Progress』を演奏してきた歴代ギタリストの中でもReiちゃんが一番うまいとスガさんが言っていた。
私は歴代のギタリストさん達を知らないけれど、きっとそうなんだろうと納得した。
Reiちゃんは何を思って演奏しているのだろう。
こんな音を出せる人はそうそういない。
根っこがブルースとかスガさんが言っていたけど、Reiちゃんだから出せる音なんだと思う。

この日の記憶全て掻っ攫う程のステージと言いたいけど、それぞれのバンドが違って個性があってスガさんがやっぱり一番だねとは言いきれない。

トッパーのGOOD BYE APRIL
数え切れないほどライブに通って見ているバンドだからという贔屓で言ってる訳じゃなく、とても良かった。
喉が不調だったらっしーさんの歌声もすっかり戻っていた。
延ちゃんのベースはいつでも安定していて絶大な包容力がある。
ベースをかなり重要視した聴き方を私はしているけど、延ちゃんは本当にうまいと思う。
後MCもキレッキレで楽しい。

ドラムのつのけんさんも延ちゃん同様。
テクニカルな事をサラッとしていてカッコイイ。
うまいドラマーはシンバルで耳が痛くならないと以前つのけんさんに教えてもらった。
これを教えてもらってからシンバルがうるさいドラマーを観察するようになった。
無駄な手数とテクニックに頼り切って自分の叩きたいように叩いていると感じた。
自分勝手な性格の人が多いのが特徴。

つのけんさんは、常に全体を見ていて、いつも自信に溢れているドラミングに安心できる。

ギターのタカシも弾き方が独特で個性あると思う。
似ている人が思いつかない。
強いて言えば去年ライブで見たタイの歌手Numchaさんのサポートギタリストをしていたタイ人の男性がタカシと似た弾き方をしていた。
あまり日本人にはないグルーヴを持っているのかもしれない。

この日盛大にミスしてる箇所があって「なんでココで!?」とビックリ。

ライブなのでミスなんてつきもので全く気にしないけど、指を負傷してるのかなって思わせるミスで一瞬心配しちゃったので、そうじゃなさそうで良かった。
タカシはのびのびと楽しく自分の演奏しててほしい。
私はそんなタカシが見られるだけで本当に幸せ。

 開場した時から見えていたセトリ。『夜明けの列車に飛び乗って』がなくて残念。

GOOD BYE APRILの次はフレンズ
これまで好きなバンドとの対バンも何度かあったけれど日程が合わないまま今に至ってライブを見るのはこの日初めて。

歌も上手くてパフォーマンスもいいので曲を知らなくても楽しめる。
途中FIVE NEW OLDのHIROSHIくんを呼び込んでコラボしてました。
これぞ対バン!って感じ。
この演者同士のコラボはどちらのファンにもいい影響しかなくてお得。
お客さんの奪い合いじゃなくて、どちらにもファンになってもらう対バンライブが好き。
大好きな音楽でギスギスしているのを見たくはない。
そのバンド名の通り「みんなフレンズだよ!」と、会場一体となったパフォーマンスで非常に友好的なステージだった。

3組目はFIVE NEW OLD
3月のサヌキロック振り。
しかもあれはHIROSHI君とWATARU君のアコセットだったのでバンドセットだと実に1年ぶり。
HIROSHI君の弾き語りにも何度か行っていたので、めっちゃ行った気になっていたけどそんなに時が経ってたのか・・・。

FiNOといえばこれ!
『What's Gonna Be?』

これを会場みんなで「du lala dudu dada」って歌うのが大好き。
FiNO初めての人が多かったようだけど、それを感じさせない盛り上がりがさすがだった。
HIROSHI君の煽りは押し付けがましくなく、だけど一緒に楽しんじゃえる絶妙さで会場を一体化させてくれる。
それは何でだろう?と考えたら、HIROSHI君自身が一番楽しそうだから釣られちゃうという結論に至った。
お客さんは無理して煽りにのらなくてもそんなHIROSHI君を観てるだけで大満足だと思う。

後、この日は歌わなかったけれど『Pefect Vacation』も好き。

Ed Sheeranの日本版MV『Bad Habits』を制作したイラストレーターの池田ルイさんのMVもとても曲と合っていて、楽曲をより魅力的なものにしているので是非>2観てほしい。
ルイさんの世界観は誰にも似ていなくて尊敬するアーティストの一人です。

ここでもフレンズのえみそんちゃんを呼び込んでコラボステージ。
お互いの楽曲でコラボしてくれるとは、よほど相性のいいバンド同士なんだろう。確かに違和感のない歌い慣れた自分の曲を歌うかのようだった。

4組とも素晴らしいステージで、たった3,800円のチケット代で観れたのはお得すぎるライブだった。
ちょっとduoを見直した楽しいイベントでした。



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