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小さな妄想をおいかける、enoniwaプロジェクト

こんにちは。子どもの作品と声を飾るバーチャル美術館『enoniwa』というプロダクトをつくっています、ひかりです。

私は2歳児の息子を育てる母親であり、自分自身が小さな妄想を形にする人間でいることを教育指針にしています。
そんなことから、出産後の新しいチャレンジとして、ジーズアカデミーFUKUOKAという学校へ入学しました。

半年前の入学時は、2歳になりたての息子もやっと単語を発する程度。今では会話ができるくらいに成長しました。私もプログラミング未経験でしたが、一つのプロダクトをつくることができて、息子の成長スピードに負けないくらい成長できたように感じます。

先日、学校主催のピッチイベント「GLOBAL GEEK AUDITION」がおわり、無事卒業した節目に、この『enoniwa』をつくりたいと思ったきっかけや、開発中のあれこれを少しずつnoteに書き留めていきます。初心忘れるべからずですね。




スポンジのような1歳児と外出規制


このプロダクト着想のきっかけは、2020年のウイルス拡大による外出規制でした。慣らし保育をおえたタイミングでの登園自粛要請。

地域の児童センターにも行けず、外出は近くの公園へ散歩のみ。公園でもお友達とふれあうことはできません。
そんなときに息子が夢中になったのは、「おえかき」や「シールはり」。
ただただ、紙にクレヨンで丸(のようなもの)を書いたり、楽しそうにカラフルな何かを描くのでした。

たった一週間で、できることが増えている。
最初は弱々しい線が、力強い「はらい」になり、カラフルな「丸」になる。
そうして「あかちゃん」だった彼が、いつの間にか「こども」になってるなと実感するのです。
きっと「おとな」になる日はすぐにくるんだなと。そして、自分の人生もまた、あっという間なんだよな、と。
子育ては考えさせられることばかりです。

そんなときに、多様な親子が集う場所を始めました。
ここに集まるお子さんは、色んなことに興味を持ち、ユニークな感性で自分を表現している姿がとてもまぶしく、元気を与えてくれました。


成長の軌跡を飾るバーチャル美術館


保育園に通い始めても、毎日彼は「なにか」を描いていました。
私は当時、フルタイムで働く会社員で、その「なにか」を見逃す日も多く、数ヶ月前はただの丸(のようなもの)を描いていたのに、気がつくと丸が顔(のようなもの)になっていました。

なにより、作品の数がとんでもないことに。
我が家のギャラリースペースは、あっという間にキャパオーバーに。残りは飾れないので箱に押し込んでいました。いつかは手放す日がくるんだろうなと思いながらも、思い出の品はなかなか見返さないものですよね。

夢中になってつくったものを『みてみてー』と持ってくる姿もいつの間にか忘れてしまう。大人になった時に、自分が今までどんなものを創ったのか?覚えている人はあまりいません。
家族の誰もが忘れてしまった『成長史』としての思い出の場所にいつでも入ることができたら、、なんだかワクワクしませんか。

夢中になって自分を表現した成果物をいつまでも飾る場所があったら、自分だけの美術館をつくることができたら。親だけでなく成長したその子本人も励まされたり、勇気づけられたりするのではないかなと思いながら『enoniwa』の構想を練っていきました。


開発チームとピッチイベント

『enoniwa』が形になるまで、いろんなことがあり、迷ったり悩んだりの日々でした。それでも、一緒に前を向いて開発をともにしたメンバーがいたからこそα版テストも実現しました。仲間の存在は偉大です。

妄想の一つにすぎなかったプロダクトが形になり、人に使ってもらい、フィードバックを受ける。壁打ちの段階では誰からも共感されていなくても、プロトタイプができて世界ができ、共感者が増える。
これは、一人だったら実現しなかったです。

『enoniwa』は、まだまだこれからのプロダクトです。今はまだ荒削りですが、これから改良を重ねていき、より多くの人を癒す場所になったらと思います。5年後、10年後、この小さな妄想が形になるように、これからも前進していきたいと思います。

ピッチイベント「GLOBAL GEEK AUDITION」では、優勝&オーディエンス賞のダブル受賞でした!

当日はオンライン配信で息子も見てくれて、母のチャレンジする姿を見せられたかなと思います。これからも、さらに高みを目指して、時には弱音を吐きながらも前を向いていきたいと思います。

応援よろしくお願いします!



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