【観劇記録】宝塚星組『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』
こんにちは!
先日はこちらを観劇してきました〜!
(配信と日本青年館で1回)
とっても面白かったので、感想を書いていきます!
ネタバレします!
『赤と黒』という作品の面白さ
フレンチロック版の赤と黒!?
礼真琴さんのフレンチロック好き〜!!
観てえ〜〜〜!!!
と思ったものの、『赤と黒』という作品がどんな話か知らなかった私。
公演解説を読んでもあらすじわからん!という事で、2020年に御園座で公演された月組版を観て予習しました。
主人公のジュリアン・ソレルが野望や自尊心の為にどんな手を使ってでも這いあがろうとする様がギラギラと渦巻き、彼の行動や言動に終始ハラハラ…
それでいてルイーズやマチルドへの恋に目覚め悩む、等身大の青年の姿にはギャップにキュン〜!!
そして、ラストのジュリアンによるルイーズの射殺未遂、そしてルイーズの愛を知った事で罪を受容れる、という展開の激しさには息を呑みました。
観ている側の感情が四方八方に揺さぶられる、人間の感情の底知れなさを感じられる深い深い作品だと思いました。面白かった…!
原作も気になって今読んでます。
中でもここは原作も読み通して自分なりに考察したいな、面白いな、と思ったところが
『何故ジュリアンはルイーズを射殺しようとしたのか?』
星組版フレンチロック『赤と黒』と礼ジュリアン、これに新しい解釈をもたらしてくれました…!
礼ジュリアンが選んだ愛
月組版赤と黒、珠城ジュリアンは出世街道を登る道が絶たれ「どうして俺の邪魔をするんだ!」と怒り、ルイーズに復讐のかたちで銃を向けたと感じました。
それに対し星組版赤と黒、礼ジュリアンは絶望の面持ちで特に台詞は発せず、そのままルイーズに銃を向けます。
ルイーズが生きていると知り、喜びに震え人生に光を見出し、生きていると実感する。
彼女と対面するシーンを観て、「ルイーズとの愛を守る為に撃ったんだ」と感じました。
裏切りの手紙を否定する為に殺す、つまり自分達の愛は本物だったと証明する為に。
珠城ジュリアンは最後に『黒』(欲望)の中に『赤』(愛)を見出しているのに対し、
礼ジュリアンは『赤』(愛)によって『黒』(欲望)が塗り替えられたような、そんな違いを感じました。
翳りと希望の礼ジュリアン、色気たっぷりで本当に素敵でした。
有沙ルイーズと詩マチルド、配役の妙
演出も最高だったのですが、本作に関してはマッッッジで配役がもの凄かったです。ハマり具合が。
特にルイーズ役の有沙瞳さんとマチルド役の詩ちづるさん。
くらっちルイーズ、人妻・年上の女性としてごく自然に舞台に立つばかりか、罪と知りながら愛に落ちていく際の情念が凄まじくて。
琴ジュリアンとの並びは2人の色気で客席が焼けるかと思いました。
うたちマチルド、初登場シーンから大優勝でしたね!
赤のミニスカドレスにブロンドヘアーのツインテで『あ〜〜〜退屈だわこの世界〜〜〜!!!』と歌い上げる姿に、ニューヒロイン爆誕…!と慄きました。
若く可愛く世間知らずなところもあるけど、芯の強い女性、うたち自身ではなかろうか?!と思ってしまうほど。
3人のデュエット『夢物語』はそれぞれの想いがフルバーストしていて、聴いてる側が心臓抉られるかと思うくらい、ヒリヒリしました。
とてもいい意味で!
衣装も舞台装置も演出も素敵で、どういう意味が?!と考えさせられるものになっておりとっても好みでした。
今回はトップコンビが別の公演に出る、最近ではあまりなかった形態でしたが、これで良かったんだと納得させられる作品だったと思います!
円盤が出たら、何回も観てルージュとノワールについてたくさん考えるんだ〜(消化できていない笑)
ではでは!読んで下さりありがとうございました。
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