役職いる?
現実的かどうかは別にしてうちの事務所では『役職は必要だろうか』と思う時があります。なぜならば、それぞれがその時々で活躍できる働き方があっても良いのではないかなと、考えているからです。
役職を設けないことでメンバー間の壁をなくし、アイデアの交流がしやすくなり、意見の対立でさえ生産的なことにつなげていき、チーム全体が一丸となってプロジェクトを進行できるというのが理想です。
そんなことを社長という役職の私が言うのはどうよ?と感じるかもしれませんが、私が代表取締役社長なのは制度上そう名乗る必要に迫られているのと、会社としての方向性の決断や決定をすること、最終的に責任を取ること、その役割としてその名称を使っているのに過ぎないと思っています。
役職をなくすことを可能にするにはどうしたら良いでしょうか。
まずは、役職が必要な理由を考えてみます。責任者やチームリーダーが明確になることで、プロジェクトの進行がスムーズになり、組織全体の方向性を示すことも可能だというメリットがあります。つまり、役職を設けないと誰が最終的な意思決定をするのかが明確でなくなったり、意見の対立や方針の不明確さが生じ、プロジェクトの進行が遅れる可能性があるという事になります。
でも、私が思う「役職がない」というのは全員平社員だという意味ではないのです。プロジェクトごとに最適な役割分担やリーダーを決めても良いし、プロジェクトごとに異なるメンバーが集まっても良い。経験の豊富さが必要な時もあるし、時には超若手が新たな視点でプロジェクトを進める方が良い時もあります。そして私もいつでもプロジェクトを率いることができるように努力を続けていきたいです。
うちは役職にとらわれず、自由な発想とチームワークを大切にすることで、より魅力的なプロジェクトを生み出せる集団でありたいのです。むしろプロジェクトやそれぞれの得意分野に関係なく常に「この人はこの人の下」という形の方が、私たちのような事務所では不自然とさえ感じます。
これは会社の規模や職種によるので、あくまでも私たちの事務所の話です。ただ、もし名刺に役職名がないことで、スタッフが軽んじられるようなことがあるとしたら嫌です。それからやはり彼女たちが日々努力を怠らずに頑張っていることもわかっていて、そのことに対する敬意を表する証として役職があっても良いかとも思うことあり、まだ結論を出せずにいます。
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一級建築士女性経営者日記#1000文字 2024
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