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片頭痛哀歌

※あくまでも個人の経験と意見です

初めて片頭痛になったのは27歳。だから20年以上の付き合いになる。
片頭痛の辛さは頭痛だけではない。光と音と匂いに過敏になるから厄介だ。
蛍光色は正視できない
電車の車内では眩しくて目を開けてられない
大きな音や金属音は鼓膜に直接刺さる
普段は意識しない匂いに突然吐き気を催す。
つまり、まともに行動できない。

勤め人だったころ、仕事中にたびたび片頭痛を起こした。大抵は痛み止めで抑え込んだ。
しかし酷いときは、定時後に動けなくなった。勤務時間中は気合でなんとか身体を起こしていたが、定時を過ぎると気力も切れた。痛み止めを追加投入して、机に突っ伏しながら回復を待ったものだ。
ここまで症状がきついときは、口をきくのもしんどくて、話しかけられたくない。優しい同僚が大丈夫?と声をかけてくれるが、有り難いがほっといて欲しいのが本音。

片頭痛になった時にとるべき行動はただ一つ。可及的速やかに、片頭痛の特効薬もしくは痛み止めを飲むことだ。
夢のような特効薬が開発されているが、私の体質には合わない。なので私には痛み止めが唯一の救世主だ。
この痛み止めも曲者で、効くものと効かないものがある。自分に合った痛み止めに巡り合うまでは、いつ発作が起こるかと緊張の日々だった。ちなみに私に効くのは処方薬であるので、通院が必要である。
毎日飲む予防薬もある。予防薬はもちろん飲んでいるが、飲んでいても片頭痛は出る(回数は減った)。

片頭痛が起こりやすい条件がある。
暑い、生理中、空腹、寝不足、体調不良、眩しいものがある、気圧がかなり低い、パソコンやスマホを凝視し過ぎた、暗いところから明るいものを見る

お分かりであろうか。映画は必ず片頭痛を起こす。コンサートもそう。仕方ないので反則技であるが、予め痛み止めを飲んでおく。
更年期になってこれまで以上に頻繁に片頭痛になっている。更年期が終わるまで仕方ないらしい。

上記の条件以外でも、いきなり頭痛が起こることがある。痛み止めは即!飲まないと効かない。タイミングを逃すと痛み止めを飲んでも痛みが引かず、吐き気までして動けなくなる。いつ吐くか分からない、でも吐けないという生殺しの状態になる。


よって、どこに行くにも痛み止めと水を持ち歩いている。鞄を変えても持ち忘れないように、印伝の小銭入れに入れて全ての鞄に入れている。さらに念のため、財布にも薬を入れてある。

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最寄りのスーパーで買い物中に、突然ズキッときたこともある。油断大敵である。
さらに晴れた日は冬でもサングラスも必需品だ。日光やその照り返しがまぶしくてたまらない。白い壁や鏡張りのビルは大嫌いだ。

痛み止めと水を常に持ち歩く生活に落ち込んだこともある。片頭痛さえなければ私のQOLはかなり高くなったはずである。


しかし、世の中悪いことばかりではなく、片頭痛は私の監視役でもある。つまり働きすぎ、遊びすぎの時に必ず現れ、強制的にストップをかける。制止を無視して動き続けると、短時間後に再登場しさらに強烈なストップをかける。無理しているのを自覚できない私が、バッタリ倒れなかったのはこの監視役のおかげ、かも知れない。


片頭痛と闘うには、1に薬、2に頭痛になりやすい原因を避ける、3にサングラス。
歳を取れば片頭痛の出現は減ると言われている。それまで皆さん、お大事に。

※上記の内容はあくまで一例です。医師への相談をお勧めします。


お読みくださりありがとうございます。これからも私独自の言葉を紡いでいきますので、見守ってくださると嬉しいです。 サポートでいただいたお金で花を買って、心の栄養補給をします。