優しい時間

悩んでいるとき、誰かに話したくなることがある。
悩んでいるとき、誰にも話せないことがある。

自分にとって重大な悩みだと思っていても、実際は大したことないときがある。
自分にとって些細な悩みだと思っていても、本当はとんでもなく大きいときがある。

あの人の悩みの方が大きくて、私の悩みは小さいとか。
あの人の悩みは壮大だけど、私の悩みはちっぽけだとか。

誰かと比べるものでもないし、比べられることでもないのに、私たちは悩みすら区別しようとする。

「大丈夫」「何とかなる」そう思っているのに、心の半分くらいがモヤモヤとした感情に占められていて、誰にも吐き出せず、相談もできず、表情にすら出せないとき、偶然会った私に声をかけてくれた昔からの知り合いがいた。

何てことない世間話をしながら、少し悩みを吐き出す。私の言葉をしっかりと受け止めながら、優しい笑顔でふわっと包んでくれた。いろんな経験をしているその人の嘘のない言葉は、私をすごく安心させた。

何気ない日常の何気ない一コマだけど、嬉しい、優しい時間だった。
「今日もがんばってみようかな」そう思えたんだ。

あなたの言葉に、あなたの笑顔に、元気をもらえました。
ありがとう。

私も誰かのそんな存在になれたらいいな。

今日も素敵な一日を。