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⑤百折不撓で今を生きる/つむぐ絆に深まる想い

第4章タロジロラブレター
慈愛と私。きらきらタロジロ

誰かにかけるうわべの優しさは弱い自分を守るためなんだ。 
 
はりぼての優しさは心地よい。
誰しもに理解がたやすいから。 
そしてみんなで沈みゆくんだ。
 
意識なくもがくあなたに差し伸べられる手。 
この恐怖の手を握れるあなたは心が強い。 
 
だけどタロジロ忘れないで。
手を差し伸べる者も恐怖に震えているんだ。 
 
そしてタロジロありがとう。
 
 
母の手をずっと握りつづけたままで。
 
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4歳差のタロジロ兄弟。
幼少期のパワーバランスは不均衡。 
 
みんなに愛されるジロウを小さなタロウは誰よりも慈しむ。 
 
お喋りなジロウ。
見守るタロウ。
 
タロウの視線の先にはいつもジロウがいたんだ。
 
 
いつしかジロウの目はタロウを追い始める。 
 
訥弁な小学生ジロウ。
能弁なティーンタロウ。 
 
なんしか勝ちたいジロウをタロウは微笑んで見つめる。
 
 
 
行き交う視線はきっと絆だ。
 
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母と密会するタロジロは両極端。 
 
タロウはとめどなく能動的に話しつづける。
ジロウはとめどなく受動的に話しつづける。
 
 
意思表明は明白であれど感情表現は漠然なジロウ。 
 
 お母ちゃんに会いたい。
 お母ちゃんのお家行きたい。
 お母ちゃんと過ごしたい。
 
 でも歩いて帰なあかんから
 でも友達と遊ばなあかんから
 でも、でも、でも、でも。 
 
母は「でも」の本当の理由を知っている。 
漠然となる感情表現の根源だろう。
日常の社会生活は思考停止の麻薬だ。
 
 ジロウはほんまは何がしたいの?
 やりたいことも、できへん理由も
 自分で決める方がお母ちゃんは好きやで。
 
助手席のジロウは母の膝に顔をうずめて無言のまま。
 
私は溢れる想いをなんだか止められない。
 
 
貴重で希少な密会時間。
瞬殺で過ぎてしまった。 
 
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ただ話を聴くだけでよかったかも。
ただ笑顔でいればよかったかも。
ただ「大好き」だけでよかったかも。 
 
ジロウはどうしてるのかな。
次回はやってくるのだろうか。 
 
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密会日は翌日にやってきた。
車に乗り込むジロウ。
 
 お母ちゃんちに行くで!
 はよ出発して!
 ホームランバーある? 
 
ジロウのメンタルなめてたな。
 
久しぶりのお家密会。
お年頃のジロウは躊躇なく母に飛びつく。 
 
 
増えゆく体の重みは優しさの深まりかもしれない。
 
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タロウ12歳から始めた新たな記録。
建具のドア枠に成長の刻印。 
 
13歳タロウは5㎝背が伸びる。
9歳ジロウは12㎝背が伸びる。 
 
自分の成長に心躍るタロジロ。
タロジロの姿に心躍るお母ちゃん。 
 
・・・ん?? 
 
9歳ジロウの身長が12歳タロウより5㎝高い。
 
やたら興奮する勝ちたいジロウ。
体重はもう一緒やなぁとしみじみタロウ。
 
あなたたちの眺める世界の優しさはどんなかな。 
 
 
とりあえず。
兄弟ゲンカする姿を眺めてみたい。
取っ組み合いとかできるんやろか。
 
ただし。 
4分以降は母にはりぼての優しさを←
 
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ーーーー⑥につづくー
世界を創造するありのままの言葉
ココにいる僕は私で私は僕 /そして私は私で僕は僕
夢のみつけかたと優しい負けず嫌い
勉強する意味と鎖国の私たち
サンタとタロウと13歳の誕生日
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Facebook編2022.02.18
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熊本のタロジロファンからお菓子三昧
・・に喜ぶ2022年1月のジロウさま


優しさ届く
旅するドライフラワー屋


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