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⓽量に憂うが「質」なんだ/子育て実る秋とLGBTQとだし昆布

第3章【子育てと私。ほぼほぼタロジロ 

タロジロへの子育てラブレターです。 
 
タロジロはあかんたれお母ちゃんの成長促進剤なんだ。 
 
逞しくしなやかに育つ心はもはや母のアイデンティティ。 
 
生まれてからずっと私を愛し続けてくれてありがとう。

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声変わり前の可愛い音が窓から響く。 
 
12歳タロウがやってきた。
密会日ではない。 
 
 
秋晴れより眩しいタロウの姿。
 
 
勝手口で抱きしめるお母ちゃん。 
苦笑いエクボのタロウ。 
 
 
だけど。
タロウはいつも抱きしめられたままなんだ。 
 
だから。
私は永遠にときたくない腕をそっと外す。
 
 
 
タロジロと「今」を踏みしめ歩むんだ。 

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タロウは中学校でセクシャルマイノリティーについて学びを得る。 
 
トランスジェンダーご本人からお話を伺う時間があったらしい。 
 
実は知ってたお母ちゃん。
必ずアウトプットしにくるとにらんでた。
 
 
タロウ10歳ジロウ7歳くらいかな。
「LGBTQ」の親子ディスカッション。 
社会的マイノリティーの会話から派生した気がする。 
 
 
子どもは「人」を「人」として受け止める。 
 
 
 
ニュートラルに世界を眺めているんだ。 
 
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大好物のだし昆布をしがるタロウ。 
おもむろに話しはじめた。
 
 
「Q」より「s」だと教えてくれる。
 
「s」は複数形をさすらしい。
「Q+」の表記もみかける。 
 
なるほど。
性は多様だ。
LGBTQに収まるわけがない。 
 
 
 
子の学びは親の学びなんだな。 

知識薄弱お母ちゃん的参考サイト
電通ダイバーシティ・ラボ「cococolor」
認定NPO法人「虹色ダイバーシティ」

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得た学びを滝のごとくアウトプットするタロウ。 
 
私に会いに来た日が授業の日。 
 
 
LBGTsご本人。
体は女性。
心は男性。
胸をとる手術。
ホルモン注射。 
 
そして。
 
 
自殺願望。  
 
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タロウに怒涛取材のお母ちゃん。 
ラブレターに書ききれない。 
 
 
 
「自殺」のトピックで熱が入るふたり。 
 
 
 
談話者のトランスジェンダーさんは死にたくなった過去があるらしい。 
 
 
タロウがどう感じたのかザックリ尋ねる。 
 
回答は「かわいそう」
理由は「死にたいから」 
 
タロウの心に見え隠れする別の理由。 
もちろんほじくりポイントなんだな。
 
 
「生きるのが辛かったら死ぬ方が楽かもしれんで?」 
 
 
12歳タロウは間髪入れずに口を開く。 
 
 これから先のことが
 考えられへんくらい
 行き詰まってしまうなんて
 かわいそうやと思う。 
 
 
 
 
子どもは未来をみて今を生きている。

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10分ほど喋ってリュックを背負うタロウ。 
 
自転車にまたがるタロウを抱きしめるお母ちゃん。 
いつもみたいに腕を外さず数を唱えはじめるんだ。
 
だし昆布の香り漂う口からこぼれる。
 
「なんぼまで数えるつもりやねん!」 
 
 

永遠に数えてたい。 

自転車ハグの3分前。 
 
タロウがLGBTsならどうするか質問する。 
学びの自分ゴトはきっとしなやかな心を育む。 
 
躊躇なく回答するタロウ。 
 
 
 
「お母ちゃんに相談する」 
 
 
  
タロウ8歳まで毎日作った鰹と昆布だしのお味噌汁。 
 
今月の親子の時間は約30分。
 
 
 
親権なくとも私はタロウの母親だ。  
 
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ーーーー⓾につづくー 
まどか生息のFB編⓽ 2021.09.28投稿
noterさんとの拡がるご縁にも感謝!!

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▼子どもたちの未来に単独親権制はいらない

▼タロジロラブレター音声版


ひとりでもたくさんの子どもが
両親はもちろん大人たちから
愛を注がれますように






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