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『本を読むということ』

先日、【表現を仕事にするということ】
という本を読んだ。
その作家は、本を書くことだけを仕事にしているのではなく、主に舞台演出に携わっている人。
自分のことを『人を楽しませることを仕事にしている』と言っていて、エンターティナーでもありクリエターでもあるんだなぁ。と感じる人物。
私は、残念なことにこの作家の彼が舞台に立っている時代を知らなく、つくり手の専門になってからのことしか知らない。
舞台に立っている様子は、彼のことを教えてくれた人に動画を見せてもらい観るのみで、この人が自分で作って、自分で演じてた舞台を私は生で観劇したかった…と、悔しく思う。

私は舞台観劇は昔から好きで、劇団四季や宝塚はもちろん、最近は2.5次元の舞台もよく観に行く。
田舎に住んでるため、観たい舞台を網羅することはできないが、ホントに観たい!と思えば、遠征費用を考えず、大阪や宝塚までも観に行った。

演劇や舞台が好きになったきっかけというのは、親が幼稚園くらいのときから、地元にあった親子で観劇に触れるといったサークルに入会して、色々な舞台を観せてくれていたことだった。

今でも覚えているのが、【おしいれのぼうけん】や【モモと時間どろぼう】【めっきらもっきらどんどん】【はれときどきぶた】といった、絵本や児童書を題材にした舞台。
小学生だった私は、本の世界がそんな風に表現される舞台が別の世界のように見えて、いつしかこの劇団の人たちに連れてってもらえないだろうか…
なんてホントに考えたほどだった。

【表現】
この言葉は、私にはいつも身近にあった。
自分自身も、表現に触れ生きてきて、音楽や踊り、演劇も経験し、表現することは今でも楽しいと感じている。ただ、ひと言で【表現】と言っても難しく
これは、今仕事でもぶつかってる課題だ。
表現には、いろんな形があって、いろんな方法があって、括りも大きければ、捉え方もいろいろ。
苦手な人もいれば得意な人もいて、表現の方法や手段も様々。じゃあ、そこを育てるには何がいいのか…。まぁ、そんな感じで話ていくと少し専門的で、仕事の話にズレてってしまうから、今日は置いておくことにしよう。

という事で、今回、私が話したかった表現の話に戻ると…。表現を仕事にするって、それを楽しめなければできないんだろうな。ということ。

産みの苦しみ、と言うけれど、想像やイメージの中ででてきたものを目に見える形にしていく。
その繰り返しが表現を仕事にしているということならば、そこに楽しさを見いだせなければ、仕事になんてできないんじゃないかと思う。

ただ、そう考えると…
私の仕事もあながち表現を仕事にしている、と言えなくないのでは?と思う。
形のない物を様々な物品を使って作り出したり、イメージの中からできることを考え組み合わせ、それを教え表現させたり、自分の想いや考えを文章にして配布し共感を得たり、様々な表現に触れて仕事を進めているのだから。

そうであると思えば、なんだかとても嬉しい。
まぁ、この作者やプロの人たちに比べたら、レベルは雲泥の差だけれど。でも少なからず、ずっと好きできた表現に携わり仕事が成り立っていると思うと、自分の仕事のあり方もまた少し違って見える気がする。

そんなわけで、この【表現を仕事にするということ】の本は、表現に対しても新たな見方を教えてくれたし、仕事をするといった面でも、改めて考え直すそんな良い機会を与えてくれた本だった。

これからも、どんな形であれ、表現に触れて生きていきたいと強く感じた。
そして、【本を読むということ】それは自分の世界を広げてくれるものなのかもしれない。





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