花占つむぎ
小説を中心に、様々なことへの思いなどを綴った記事をまとめています。
Twitter再掲や思いついた短編など
「少女」とは、なんと曖昧で多様で、魅力を秘めた存在でしょう。 それは単純に年齢が幼いことを指すだけに留まらず、本人のありようや生き方を示す場合があります。そ…
歩き疲れた私の目が木製のベンチを認め、そこに休息を求めて腰を落ち着かせたことまでは、はっきりと記憶している。 だが今、腕が触れそうな距離ですぐ隣に座る少女は…
突然ですが、私は少女小説と呼ばれるジャンルが大好きです。更に細かく言うならば、大正から昭和に書かれたような、品行方正・清廉潔白な少女たちの関わり合いを描いたも…
2023年3月23日 19:25
「少女」とは、なんと曖昧で多様で、魅力を秘めた存在でしょう。 それは単純に年齢が幼いことを指すだけに留まらず、本人のありようや生き方を示す場合があります。そして、私にとって少女と定義するための条件として、清純無垢であることはあまり関係ありません。重要なのはその先であり、精神面であると考えています。それさえ備えていれば、性別すら大した問題ではありません。 今回はその精神面が表す「少女性」とは何
2023年3月20日 08:50
歩き疲れた私の目が木製のベンチを認め、そこに休息を求めて腰を落ち着かせたことまでは、はっきりと記憶している。 だが今、腕が触れそうな距離ですぐ隣に座る少女は、私よりあとに現れたのだったかどうか、どうしても思い出せない。 どんなに茫洋としていても、私はその少女を美しいと感じていた。 肩の位置で緩く内巻きにされた髪の毛先は軽やかに揺れ、色は珍しい白銀である。そう、白銀。白いと云うには煌めきが
2023年3月18日 03:27
突然ですが、私は少女小説と呼ばれるジャンルが大好きです。更に細かく言うならば、大正から昭和に書かれたような、品行方正・清廉潔白な少女たちの関わり合いを描いたものから、一転、糖衣錠の劇薬のような癖の強い少女像も、そのどちらも愛しています。 少女という、奥深くも摩訶不思議な存在を描いた物語を好むものの端くれとして、本日は私の偏愛する少女小説をご紹介させて頂きます。 前置きが長くなりましたが、同じ