アーユルヴェーダ的プチ断食
今年に入ってから始めたことの1つに月2回の断食があります。
断食と言っても完全に食事を抜くわけではなく、お粥や野菜スープなどの軽い食事は取って、飲み物はお白湯のみで1日過ごすといった感じです。
日にちを覚えやすいというのもあって私は新月と満月の日に断食をすることに決めました。(新月はデトックスの時期、満月は反対に吸収力が高まる時期なので断食に向いてそうだなとふんわりと決めましたが、後から調べてみてその考え方で大丈夫だったみたいです。良かった ♪ )
今まで2回このプチ断食をやってみてその感想や、断食をする上での体質別注意点などお伝えできればと思います。
断食はなぜ体にいいのか
アーユルヴェーダでは消化力というものをとても大切にしています。
そして断食はこの消化力を上げてくれる効果があります。
なぜ消化力が大切かというと、全ての病気の元と言われるアーマ(毒素)、
このアーマは弱い消化力が原因となることが多いからです。
弱い消化力が原因で食べたものが完全に消化されず、その未消化物が毒素となり体の中をめぐることで色々な病気が引き起こされるとアーユルヴェーダでは考えます。
アーユルヴェーダでは消化力をあげる方法がいくつも紹介されていますがその中の1つがこの断食です。
断食をすることで毎日頑張ってくれている胃や腸を休ませてあげることが大切なのです。
また断食はメンタルアーマ(心の未消化物)も軽くしてくれます。
日常の中で感情を上手く消化できずに溜め込んでしまうことで出来た心の未消化物をメンタルアーマと呼びます。
このメンタルアーマがたまってしまうと不安感が強くなったり、嫌な部分ばかりが目についたり、やる気が起こらなくなったりしてしまいます。
このメンタルアーマをデットクスする為にも消化力は必要なのです。
消化力を上げて体の中の火をしっかり燃やすことでメンタルアーマも蓄積されにくくなると言われています。
断食で気を付けたいこと
アーユルヴェーダが治療の目的で行う断食には食事を全く取らずに白湯のみで過ごす1日断食がありますが、体質によっては断食が体に負担となる場合もあるので軽い食事のみで1日過ごすプチ断食が日常では取り入れやすいと思います。
特にワータ体質とピッタ体質の人はプチ断食であったとしても断食をする時には自分の体の声をしっかりと聞くことが大切です。
ワータ体質の人は元々軽い性質を持っているので、断食をすることでその軽い性質が増えてしまいワータが悪化する可能性があります。
頻繁に断食をすることも体質には合っていませんが月に1回ぐらい軽い食事だけの日を作ってみるのはいいかもしれません。
ピッタ体質の人はもともと消化力が強い傾向にあるので、空腹を長く続けることで自分の胃を痛めてしまう可能性があります。
またお腹が空くとイライラしやすくなることもあるので自分の体と心の状態を観察しながら断食することをお勧めします。
1日軽い食事だけで過ごした次の日にいきなりお肉や油っこい食事をすることは胃腸に負担をかけるので避けましょう。
プチ断食をしてみて
ー1回目ー
午前中にお粥、午後に野菜スープの1日2食で過ごしました。
少ない量の食事でもしっかりと噛んで味わって食べることで意外と満足感が得られて物足りなさはそこまで感じませんでした。
日中いつもよりも少し眠たく感じたのと若干の頭痛がありましたが空腹が辛いという感覚はありませんでした。
私はピッタを持っていて空腹の時に胃がキリキリと痛くなる事が普段からあるのでそのあたりは注意していましたが、特に痛くなったりすることはありませんでした。
次の日の朝はフルーツを食べましたが味覚が繊細になっていると感じました。
食べるということに心から喜びと幸せを感じで心の中で何度も
「あ~美味しい、幸せっ!」と呟きました。
この味覚の変化も喜びの感情も体と心のアーマが減ったことで感じることができたんだと思います。
ー2回目ー
この日も午前中にお粥、午後に野菜スープを食べました。
1回目に感じた眠気や頭痛はなく反対に頭がスッキリしているように感じました。
次の日の朝は野菜スープと蒸したサツマイモを食べましたが前回程味覚の変化を感じることはできませんでした。
1回目と同じような変化を感じられるものだと期待していたので少し残念に思いましたが、もしかしたら2回目の断食を始める前の私はあまりアーマが溜まっていなかったのかもしれないと思いました。
1回目の断食前は少し生活が変わったタイミングで食生活や生活リズムがまだ整っていませんでしたが、2回目の時は生活も安定してきたタイミングでした。
味覚の変化がなかったことや眠気、頭痛を感じなかったのは断食以前の生活が整っていたということなのだとしたら、これからも2週間に1回のプチ断食を続けることで自分の毎日の生活を見つめなおすとてもいい機会になるなと感じています。
(もしかしたら1回目が満月で2回目が新月だったのでその違いからかもしれないので断食を継続しながら観察していきたいなと思います。)
こんな感じでスタートしたプチ断食習慣、
様子を見ながら断食の頻度を調整したり色々工夫してみたいなと思っているので、また気付きなどあれば書き残していこうと思います。