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生きのばし

わたしはわたしのひかりを誰かに届けられているのだろうか

こんな事言うとエゴの押しつけみたいだけど

写真を撮る行為に集中すればするほど解らなくなる
たしかにここに在ったものだけを視ていたい

冬の刹那は夏より好きだ
7月は嫌いだ

来年また個展を開けたらと思う
自分の視たひかりの採集の結果を誰かに押しつけてしまうのは憚られる気もするけれど

鏡に映る顔の、眼にはひかりが宿っていない

写真を撮るときに忘れてはいけないのは、自分の醜悪さにも眼を向けること

申し分程度に施した化粧
鎖骨まで伸びて外側にはねる髪
お代わりを重ねる珈琲

まだ生きる資格があるなら生きのばす

今はまだ死ねない

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