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【田舎で子育て】育ててわかったメリット・デメリット【共働きサラリーマン】

こんにちは!
嬬恋村観光協会のオクダです。

今回は、嬬恋村で子育て中の私がここで子育てをしていてよかったことや反対に困ったことなどを率直にお伝えしていきます。

この記事を読んで嬬恋村での子育てに興味を持っていただけると嬉しいです。


【はじめに】なぜ嬬恋村で子育てをしようと思ったのか

田舎での生活に憧れて移住してきた私は、嬬恋村でパートナーと出会ったことをきっかけに継続した定住を決意。
その流れのまま嬬恋村で子育てをスタートしました。

「子育て環境」に注目して選んだ場所ではないからこそ、冷静に現状をお伝えできるのかなと思っています。
それでは、順番に見ていきましょう!

【子育て支援】経済面

今や、自治体ごとの子育て支援政策を見比べて移住を検討する時代!
本当に移住できるかは置いといて、比較したことがある方も多いのではないでしょうか。

嬬恋村で受けられる制度(国・県・村が実施する制度)について、まずは経済面での支援を見ていきましょう!

出産~子育てに関係する支援の中から、ピックアップしてご紹介します。

嬬恋村不妊治療等助成事業

条件を満たした場合、対象額の助成が受けられます。
助成額:1年に上限100万円まで。ただし、都道府県の助成を受けている場合は、その助成額を引いた額。

出産・子育て応援給付金

定められた時期に保健師さん、助産師さんの面談を受けるなど条件を満たすことで、各給付が受け取れます。
①出産応援ギフト<妊娠1回につき5万円>
②子育て応援ギフト<児童1人につき5万円>

移住者はなかなか近所に相談相手がいないですよね。条件になっている「面談」が、保健師さんや助産師さんに相談できるいい機会となってほっと安心できましたよ。優しく元気づけてくれた職員の方々に今でも感謝しています。

子育て支援祝金(出産祝金)

条件を満たした場合、支給されます。<児童1人につき5万円>

医療費の無料化

中学卒業までの子どもの入院・通院に係る医療費が無料!所得に制限はありません。

後述しますが、子どものかかりつけ医をお隣の長野県の小児科にしているご家庭も多いです。その場合は申請することで還付が受けられますよ!

保育料の無料化

保育所・幼稚園・学童保育所の保育料が全年齢を対象に無料!
これが本当に助かります。
高い保育料の支払いで働いたお金が消えていく・・・なんてことがありません!

給食費の無料化

なんと、村内の幼稚園・小学校・中学校の給食費も無料!
無料で栄養のある食事を食べられるなんて、本当にありがたい。


以上、【経済面】のピックアップでした!
◆紹介した支援の詳細、その他の支援についてはこちら⇓


【子育て支援】サポート面

経済面の支援も大切ですが、親の気持ちを楽にするサポートも気になるところ。
ここでは詳しい制度名ではなく、私自身があってよかった!と感じた行政のサポートをご紹介します。

<実体験①>妊娠後期、助産師さんが家に来た!

妊娠後期を迎えたころ、役場健康福祉課の保健室から一本の電話が。電話をかけてきてくれたのは、優しい声の助産師さんでした。

「家庭訪問させていただいてもいいですか?」とのこと。
何をするのか、どんな人が来るのかと、ドキドキしながらその日を迎えました。

自宅に来てくれた助産師さん。
世間話をしながら、私の不安な気持ちや楽しみなことを聞いていただき、母体の身体の状態や赤ちゃんの状態などを診ていていただきました。
自宅だったこともありリラックスしながらお話しできて、緊張の出産を前にほっとしました。

子育てをスタートする前に、村内に親身になってくれる方がいることが分かって、それ以降の心の支えとなりました。移住した身に加え、パパママクラスなどに行けていなかったために、強く印象に残ったのかもしれません。

<実体験②>子どもの予防接種や健診って大変・・・

出産後およそ1年をかけて怒涛の予防接種ラッシュを迎えます。

接種漏れがあってはならぬ!と、寝不足で働いていない頭をフル回転の産後。を予想していたのですが、子どもの健診のたびに保健師さんが相談にのってくれて、あれよあれよと順調に完了!

もちろん、自分でわかる範囲のスケジュール管理はしてましたが、頭が混乱してくるんですよね・・・なので本当に助かりました。

健診時には多くの子どもたちが集まって、職員の方々は忙しそうなのですが、毎回じっくり丁寧に対応していただいています。
地元(それなりの都市)の健診会場はもっと殺伐とした雰囲気だったので、アットホームな嬬恋村の健診会場の雰囲気にほっこりしました。

顔を覚えていただいて、大きくなったね~!と声をかけていただけるのも田舎ならではのよさなのかなと思います。


【仕事】最重要課題!?仕事はあるのか問題!

さて、移住を決める前に不安になることといえば、仕事のこと。
私自身は、地域おこし協力隊の募集枠で移住したので、就職先を見つけてから移住した組です。

嬬恋村の求人情報って、なかなか村外からでは見つけにくいのが現状です。都心部に比べて好きな仕事の中から企業を選べるほど求人が多くありません。

それでも、求人はあるのです。なかでも観光業。観光が盛んな地域ですので、接客が得意な方であれば観光系の職種も候補にいれていただけるのではないでしょうか。

今の仕事でテレワークが可能な職種の方は移住を検討しやすいかもしれません。基本は嬬恋村に住みながらテレワークで仕事をして、出勤日には軽井沢駅から新幹線で出勤するという暮らし方もできます。
ちなみに、東京までは、早ければ片道2時間ほどで到着します。
◆嬬恋村~軽井沢(車で約40分)→軽井沢駅~東京駅(新幹線で約1時間20分)


【妊娠・出産】知らない土地では何もかも不安・・・

妊娠発覚。まずは産婦人科がどこにあるか・・・!
嬬恋村も広いので、村のどこに住んでいるかで変わる部分ではありますが、嬬恋村の東部から車で約20分のところに「西吾妻福祉病院」があります。
週に1回の産婦人科医がいらっしゃる日を狙って行ってください。

子育てをされている方々のお話を聞いている限りでは、お隣の長野県の産婦人科に通われる方が多いです。
車で片道約1時間半かかるので、健診通いも一日仕事。つわりの時期なんかは一苦労です・・・


妊娠期間中は、「【子育て支援】サポート面」で書いたとおり行政のサポート体制が丁寧で精神的に支えられました。いつでも、役場保健室の職員さんがお話を聞いてくださる体制もありがたかったです。

私自身は里帰り出産を選択したので、嬬恋村での出産は経験していません。
里帰りをされない方は、陣痛が始まってから早めに片道約1時間半の産婦人科へ行かれるそうです。途中で産まれないかドキドキですよね。
それでも、みなさん元気に出産されてますので、嬬恋村で生きる女性の強さを感じます。

産後の育児に関しては、行政が紹介する「産後ケア」や「産前産後ヘルパー派遣事業」などの活用もすると、周りに頼れる親族がいなくてもサポートしてもらえるかなと思います。
もちろん、健診でも相談にのってもらえますし、「にこにこ広場」という子育て支援の場に行けば、保健師さんなどに相談することもできますよ!

◆各サポート事業の詳細はこちら⇓


【職場復帰】共働きは珍しくない!保育施設あるの?

さて、働くママパパが気になるのは、職場復帰の際の保育園事情。嬬恋村の保育園事情を見てみましょう。

嬬恋村立では「東部こども園」「西部幼稚園」の2か所があります。民営の保育施設はありません。保育が必要なご家庭は、「東部こども園」にお世話になることになります。

東部こども園(保育園部)
<対象年齢>満1~5歳
<保育時間>
●通常保育(月~金) 8:30~16:30/延長保育 7:30~18:00
●土曜保育 8:30~16:30/延長保育 7:30~16:30

嬬恋村子育て応援サイト「東部こども園(保育園部)」- https://tsumagoi-kosodate.jp/hoikuen-yochien/hoikuen-yochien2

都心部では、子どもが1歳未満でも保育園に預ける例は多いですが、嬬恋村はそれは難しい現状です。また、通常保育が終わる16:30に親や祖父母などが迎えに行く場合が多く、18:00まで預けるご家庭はごく少数です。
都心部での保育園事情とは異なる部分があることも踏まえて、育休期間・就業時間の調整は必要です。


保育園での子どもの生活は、四季がはっきりした嬬恋村ならではの季節ごとの遊びをしているようで、のびのびと育てていただいています。

【学校】教育環境あるの?

村内に小学校は2校、中学校は1校あります。
通学距離も遠い子どもが多いのでスクールバスで各地域から通っています。

共働き家庭に嬉しい学童もありますよ!

高校も村内に1校あります。しかし、高校となると行きたい学校が出てくるもの。村外、県外の学校に1~2時間かけて通う子や下宿・寮生活をする子も珍しくありません。15歳で親元を離れるなんて、親としては少し寂しい・・・

JR吾妻線を使って高校通学する子たちのご家庭は毎日駅まで車で送迎をされています。テスト週間や部活の関係で送迎時間はまちまち。ここでも親の働き方は調整の必要がありますね。


【医療】何かあったら!?お医者さんどうしてる?

子どもは色んなところから病気をもらってきますよね。
嬬恋村のみなさん、子どものかかりつけ医はどこに行っているのでしょうか。

かかりつけ医は、お隣の長野県にある小児科を利用している方が多いです。車で1時間ほどの距離があるので、ある程度の症状の場合は翌日まで様子をみて、半日がかりで診察を受けにいくことになります。

小児科だけでなく、小さい子どもがよくお世話になる耳鼻科や眼科など専門医も長野県に行くことが多いですね。

もちろん、村内にも医療機関はあります。1件の診療所と1件のクリニックがあり、診療時間内で急いで診てもらいたい場合は、この2件のどちらかにお願いすることもあります。

休日診療の場合は、隣町にある「西吾妻福祉病院」や、吾妻郡内でその日の当番になっている休日当番医の医院で診てもらうことができます。


医療に関してはやはり都心部と比べると不便な場面が多いのが実情です。
園終わりに直接診察へ・・・ということはなかなか難しいですね。


【遊ぶ】休日子どもと過ごすおすすめスポット!

保育園のない日、「子どもたちと遊べる場所」は子育て家庭共通の課題です。

①児童公園

気軽に遊べる代表はやはり児童公園ですよね。
嬬恋村自体の面積が多いこともあり、児童公園の徒歩圏内に住んでいる方はすごく限られているので、基本は公園にも車で遊びにいきます。

児童公園は都心部ほど身近にはないですが、裏道やあぜ道など、ゆっくり散歩を楽しめる道は沢山あります!自然が身近で、動植物を見つける散歩も楽しいものですよ。

また、隣町や長野県に週末の買い物に行くついでに、現地の公園で遊んでくる方もいます。

②軽井沢おもちゃ王国

そして、なんといっても嬬恋村には「軽井沢おもちゃ王国」があります!
その日の天気をみてから行ってもすぐ到着!最高の立地です!

軽井沢おもちゃ王国


③温泉

嬬恋村は万座温泉をはじめとした10以上の源泉がある温泉地です。
小さいころにお子さんと温泉に入るのは大変ですが、少し大きくなったお子さんとであれば、親も子も楽しめるのではないでしょうか。

休日の夕方に「今日は温泉にしよっか」なんてことも、嬬恋村にいれば日常です。

おもちゃ王国と併設している「ホテルグリーンプラザ軽井沢」の日帰り温泉は、子連れでの利用が多く、子ども用のバスチェアや脱衣室のベビーベッドなどもあり、親子温泉デビューに挑戦しやすいかなと思います。

ホテルグリーンプラザ軽井沢


その他の温泉も魅力いっぱい!泉質が違う温泉を親子でお楽しみください☆
◆嬬恋村の温泉情報はこちら⇓


【その他】移住を検討するなら、まずはここ!

ここまで嬬恋村での子育てを共働き家庭目線でご紹介しました。

嬬恋村での生活に興味があるな・・・
もっと生活について具体的なことが知りたいな・・・
と思われた方は、移住者へのワンストップ窓口「嬬恋村移住・集落支援室」へお問い合わせください。

ここでは紹介しきれなかった支援制度や、住居についてなど相談にのっていただけますよ!雪が身近でない地域にお住まいの方は、冬事情を聞いておくのがおすすめ!


そして、移住相談をする前に一度旅行で嬬恋村を見てみたいという方、観光情報は「嬬恋村観光案内所」へお気軽にお問い合わせください。

<嬬恋村観光案内所>
TEL:0279-97-3721/営業時間 8:30~17:00(年末年始休業)



【さいごに】

ここまでお読みいただきありがとうございました。

私は比較的人口の多い都市部から移住してきました。
嬬恋村に住んでみて、人が密集していない広い場所は心もゆとりのあるものにするのかな、と感じる毎日です。

家の周りの散歩道でカエルを捕まえたり、たんぽぽの綿毛を飛ばしたり、流れる水を眺めたり、いが栗を触って泣いてみたり、と自然といい距離感で暮らしてきた私の子どもはのびのびと成長中。

声をかけていただける地域の方々や行政の方々のおかげもあり、楽しい育児生活を送れている気がします。

興味のある方はぜひ一度、嬬恋村にお越しください。お待ちしております。


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