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小さな島にブルワリーができるまで🍺❷島の商店との出逢い

こんにちは!
久福ブルーイング本島の久保田です。

前回から始まった「小さなブルワリーができるまで」シリーズ。ビール販売開始までのなが~い道のりを亀のようなスピードで進み始めました。

やりたいと思ったことに素直に従って、何か行動を起こせば、少しずつ少しずつ見える景色は変わっていくものですね。


今回は、インタビュー記事をメインに、久保田さんちの運命を大きく変える素敵な出逢いを振り返っていきます。

(まだ読んでない方は、こちらからどうぞ☟)


***


さて、前回の記事でだんだんと「ビール造り」に興味が湧いてきた私たちですが、コロナの影響でリモートワークになり、ほとんど会社に出勤しなくなりました。

実家の空き家は、隣にまだ両親も住んでいたので、そこで何か商いを始めるということは見送り、、でも、自分で造ったビールを日頃親しくさせて頂いている人たちと飲む!というワクワクした気持ちは残ったまま、、夫婦で散歩をしながらビール造りの場所探しを始めたのでした。


そしてーー


2020年の夏のこと。


ある日、小さな島の港にあるカフェのオーナーさんから「本島ってどうですか?」と半分冗談、半分本気な感じで、お声掛けをいただいたのです。

そこは信号もコンビニもない、人口260人ぐらいの小さな島。ご高齢の方が多く、子どもの数は小中学校合わせて10人ぐらい。初めて訪れた時「人より猫とすれ違うほうが多いんじゃないか?」そんな風に感じたのを今でも覚えています。

インタビュー記事【前編】


聞いたことはあっても、訪れたことのない「本島」。

ー突然の提案に対して、まなみさん的にはどんな気持ちだったのですか?

まなみ:「本島どう?」って言われたものの、二つ返事で動き出すことはできませんでした。そもそも人が少ない島でどうやって商売していくのか。空き家はいっぱいだけど、不動産情報が全くない中、縁もゆかりもないこの島で、どうやって物件を探して大家さんに辿り着くのか。正直、この島で話を進めることはあまり現実的ではないと思っていたんです。「きっと条件にハマる物件が見つからないだろう」そんな風に思っていました。でも、まぁとりあえず行ってみるか! と半分旅気分で、本島を紹介いただいたオーナーさんに連れられて本島に渡ってみたんです。

インタビュー記事【前編】


そして、ついに・・・


「島の商店」との運命の出逢い!


ー実際に本島に行ってみて、希望の物件が見つかった感じですか?

まなみ:はい。夫といっしょに何件か物件を見て回って行く中で、いまの場所に出会いました。目の前が海で景観がすごく良かったこと、港からお客さんが来やすい距離感、商品発送にマストな郵便局が近かったことが決め手でした。ここがいいな~と思っていたら、あれよあれよとその物件の所有者さんに繋がることができました。

その醸造所の場所は、昔、島の商店があったところで、お酒やお米の取り扱いが盛んなお店だったそうです。お店自体は閉めていましたが、店の前に古い自動販売機だけが残っていて、その自販機も含めて今後のことをどうするか整理しないといけないなとオーナーさんも思っていたみたいです。

インタビュー記事【前編】


まさに理想的な立地に、素晴らしい景観。

ここならビール造りを始められる!と夫婦で確信しました。


ただ、物件は決まっても、島での暮らしをどうするか課題はありました。

ー場所が決まった!となって、久保田さん家族は引っ越してきたのですか?

まなみ:いい物件が見つかって、次は住まいをどうするか悩みました。本島のほうに拠点を置いて家族で引っ越すことも考えましたが、本土から気軽に行き来できる二拠点生活を選びました。準備をしていた間に、上の子が小学校に上がってお友達もできていたのも要因です。実は、二拠点生活をしてみたかったのですよね。子どもたちに二つの拠点の時間の流れや文化・コミュニティをそれぞれ体感してほしいという気持ちもありました。船で海を渡るだけで感じるものが全然違っていて、どっちが良いとか悪いとかではなく、どっちの豊かさも見せてあげたいなと思っていました。

今は夫が醸造所のある島に、私と子どもたちは本土の方に主軸を置きながら生活しています。平日は私が島へ通って作業を、直売所の営業がある週末は家族揃って島の自宅で過ごしています。もちろん、夫も本土で予定があることもあるので、実際は週の半分を島で過ごしている感じです。

インタビュー記事【前編】


実は、以前から持っていた二拠点生活への憧れ。

どちらかを手放すのではなくて、どちらにも拠点を持ってバランスをとりながら生活する。

新しいチャレンジでしたが、子どもたちのために色んな景色を見せてあげたいという親の願いがそこにありました。


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最後に!皆さまにお知らせがあります。

既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、
2024年2月よりタップルームの営業をスタートしました!!!
3月以降は第1・第3日曜が基本営業日となります。

香川にお越しの際は、ぜひ久福ブルーイング本島にお立ち寄りください。
自家製のビールを準備してお待ちしております♩


次回は、ビール造りの物件が見つかり、いよいよブルワリー開業に向けて本格的に準備が始まっていきます。


本日も最後までご愛読ありがとうございました。
幾「久」しく「福」を届ける久福より
愛をこめて


あなたのスキ♡やサポートがとても励みになります!私たちのビールは1バッチごとに個性が出てくると考え、商品にナンバリングをしています。あなたが手に取るビールは何バッチ目のビールになるでしょうか?この一期一会を大切にしたいと思います。