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記事一覧

【レポート】わらぐつをつくる技術を継承しよう2023~草履・わらじ・雪ぐつづくり~

藁(わら)で編み上げた草履や雪ぐつなどの民具。失われつつあるその藁細工の技術を継承しようと、師匠である俊一さんから技術を継承する連続講座を、2021年にスタートしました。この記事では、3年目となる2023年度に行われた連続講座の様子をお届けします。 2023.4.16 第1回:草履をつくろう「わらぐつをつくる技術を継承しよう2023」の初回講座を遠野ふるさと村で開催しました。生活の道具から信仰に至るまで、昔から様々な場面で使われる藁。その藁を使って草履、草鞋(わらじ)、雪沓

【レポート】わらぐつをつくる技術を継承しよう2022~草履・わらじ・雪ぐつづくり~

藁(わら)で編み上げた草履や雪ぐつなどの民具。失われつつあるその藁細工の技術を継承しようと、93歳の師匠、俊一さんから技術を継承する連続講座を、2021年にスタートしました。この記事では、2年目となる2022年度に行われた連続講座の様子をお届けします。 2022.4.17 第1回:草履をつくろう「わら靴をつくる技術を継承しよう2022」の連続講座の第1回を開催しました。2期生の募集は、スタートして1週間足らずで定員になりました。今日は2期生の皆さんと最初の講座でした。 習

【レポート】わら靴をつくる技術を継承しよう~草履・わらじ・雪靴づくり~

藁(わら)で編み上げた草履や雪ぐつなどの民具。かつてはごくあたりまえだった農閑期の手仕事も、現在ではその技術を持った人は少なくなっています。 遠野市宮守町在住の佐々木俊一さんはその技術を持つ一人で、16歳の頃から、炭焼きの仕事に履いていくため、草履やつまごと呼ばれるわら靴を自分で作っていました。 「つくる大学」では、草履をはじめとする藁(わら)の履き物の作り手を増やしていこうと、俊一さんから技術を継承する連続講座を、2021年にスタートしました。この記事では、2021年度

【レポート】早池峰山の「お山かけ」を再現!たいまつを灯し、山頂を目指す

昔、集落を代表する若者たちが1年の安全を祈って早池峰の山頂を目指した「お山かけ」。雑誌「パハヤチニカ」の特集で行われたこのお山かけを、20年ぶりに再現して行った本企画のレポートをお届けします。 お山かけとは? お山かけは昔、地域・集落の安全、また海の安全を祈るという意味合いで、内陸の人々だけでなく沿岸の方、遠くは気仙の方から漁をやってる人たちが来ていたそうです。沖に出て見えるのが早池峰、漁師にとって守り神的存在でした。昔は信仰としての意味合いのお山かけしかなく、今の観光とし

講座「手づくりする木の雑貨」レポート

6/13(土)講座「手づくりする木の雑貨」を開催しました。 ほっこりする暮らしの雑貨を、自分の手で作る講座「手づくりする木の雑貨」。何を作るかは参加者の自由で、木材を選ぶところからスタートし、木の雑貨づくりを通して、自分で考え、作ることの楽しさを発見する講座です。 マスク着用、常時換気など、コロナウィルス感染拡大防止の対策を取りながら、小上がりと裏庭と道具U(以下、U)にて開催しました。講師は遠野市在住の須田さん。 この日は市内、県内から5名の方が参加。「ちょうどスプー

【イベントレポート】「妖怪と神々の里 ようこそ遠野物語の舞台へ」

『遠野物語』の名前を聞いたこと、読んだこと、ありますか? 「民俗学って、難しそう。」と思った方にも、少し身近に感じられる 新しい楽しみ方を知っていただききたいと思い、この講座を実施しました。 5月27日(水)に開催された講座 「妖怪と神々の里 ようこそ遠野物語の舞台へ」 当日は、遠野市内に住んでいる人も住んでいない人も、『遠野物語』初心者から、語りだすと止まらない上級者まで、老若男女問わず様々な人にご参加いただきました。この記事では、そんな参加者のみなさんと講師を務めた富

「5月24日つくる大学バーチャルキャンパスツアー」 終了しました!

2020年5月24日(日)に開催したつくる大学のキャンパスをご案内する「バーチャルキャンパスツアー」の、当日の様子をご紹介いたします。 当日は大まかに、 ・遠野ってどんな場所? ・つくる大学開校の想い ・キャンパスの案内 という流れでお話させていただきました。 ①遠野ってどんな場所? まずは、つくる大学事務局の多田が遠野を地理的・歴史的側面からご紹介させていただきました。 岩手県の中央に位置する遠野市は、かつて沿岸と内陸の街をつなぐ交通の要衝としてさまざまなエリア

ワークショップ「鳥のおもちゃをつくろう」 レポート

2019年8月10日(土)から17日(土)まで、カフェ・コワーキングスペース「Commons Space」で行われた画家・菅野麻衣子さんの展示「スターゲイザー」。展示期間中の11日(日)には、菅野さんと音楽家・菅原 紀子さんによるトークイベントに加え、「鳥のおもちゃをつくる」ワークショップが開催されました。この記事では、鳥のおもちゃをつくるワークショップの様子をご紹介します。 遠野物語をアートで切り取る1週間今回の展示・企画名となった「スターゲイザー」は、菅野さんが遠野物語

イベント「小出集落なたね油づくりの日々」レポート

遠野市附馬牛町の北、早池峰山の麓に位置する小出集落では地域の人々が集まって、菜の花を育て、収穫した菜種からなたね油を製造しています。2019年10月7日(月)から10月20日(日)まで開催した「小出集落なたね油づくりの日々」は小出集落の方々が気持ちを込めて作ったなたね油を「多くの人に知ってもらいたい、味わってほしい」という想いから企画したイベントです。この記事では、イベントの様子をご紹介します。 小出集落のなたね油とは? 「なたね油」は、おもにセイヨウアブラナから採取した

講座 「どんぐりの草木染」レポート

みなさんの着ている衣服などに使われる布は、化学染料やカラーインクを使って染色やプリントを行っているものがほとんど。しかし、今から150年ほど前まで、たいていの布は自然の草木でつくった染料で染められていました。今回行った講座「どんぐりの草木染」では、昔ながらの染色方法「草木染」について学び、実際に染色体験を行いました。この記事では、当日のレポートをお届けします。 ずっと好きでいられる、自分にしかつくれない、自然のもの今回の講座は遠野市附馬牛町に住み、草木染の工房で10年ほど働

講座「ソーシャルスキルトレーニング」レポート

昨年度複数回にわたって開催された「ソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)」講座の講師を務めた木内 真美子さんは、NCL遠野でコーディネーターを務めながら、「作業療法士」としても活動しています。遠野で活動されている相談員の方や、障害のある方々と交流する中で、「地域生活を送るうえで不安なことや心配なこと、分からないことを気軽に話したり具体的に練習できるような場があったらいいな」という声を度々聞くことがあったそう。そこで生まれたのがこの「SST講座」です。今回の記事では、毎月