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イベント「小出集落なたね油づくりの日々」レポート

遠野市附馬牛町の北、早池峰山の麓に位置する小出集落では地域の人々が集まって、菜の花を育て、収穫した菜種からなたね油を製造しています。2019年10月7日(月)から10月20日(日)まで開催した「小出集落なたね油づくりの日々」は小出集落の方々が気持ちを込めて作ったなたね油を「多くの人に知ってもらいたい、味わってほしい」という想いから企画したイベントです。この記事では、イベントの様子をご紹介します。

小出集落のなたね油とは?

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「なたね油」は、おもにセイヨウアブラナから採取した植物油脂の一種。小出集落では、国産の種を朝夕の気温差の大きい高地で無農薬栽培しています。厳しい冬の寒さを乗り切った菜種を薬剤を使わない圧搾法で抽出、窯による薪焙煎、紙フィルターで濾過。菜種特有の青臭さが残らないように、じっくりゆっくり丁寧に製造しています。

小出集落なたね油づくりの日々

小出集落のなたね油は、つくる大学運営事務局であるNext Commons Lab遠野が運営するカフェ・コワーキングスペース「Commons Space」で販売している商品。香りがよく、味わいのいい小出集落のなたね油を「より多くの方に知っていただけるように」という想いから、小出集落の方々とイベントを企画しました。ここからは、イベント内容の詳細をご紹介します。

1.なたね油販売会

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イベント期間中、小出集落のなたね油を特別価格で販売。普段より手頃な価格で販売されていることから、これまで「小出集落のなたね油を知らなかった」という方々が多く購入されていました。

2.特別展示「なたね油ができるまで」

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特別展示では、なたね油ができるまでの工程の説明や小出集落なたね油の特徴、また、菜種の栽培地である小出集落の四季の様子をご紹介しました。

特に好評だったのは、なたね油の食べ比べコーナー。サラダ油や市販のなたね油と小出集落のなたね油を食べ比べながら、普段は感じづらい油の食味の違いを楽しむ方々が多くいらっしゃいました。

3.小出集落なたね油ランチプレート

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小出集落の方々による特別ランチの提供を行ったのは、イベント期間最終日の10月20日(日)。集落の方々が実際にお店に立って、調理やホールを担当しながら、なたね油を豊富に使ったランチプレートの提供が行われました。

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イベント開催前から、メニューの試作や打ち合わせを重ねてきた小出集落の方々。NCL遠野のスタッフも一緒に企画に加わり、メニュー内容を決定し、小出集落の方々が直接お店のスタッフとして調理からホールでの提供を行うことを考案しました。

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ランチ提供当日は多くの方々にお越しいただき、なたね油や小出集落で収穫した食材を使ったランチを味わっていただきました。ランチは用意していた食数をすべて完売。お客さまからは直接「美味しかったです」、「油でこんなに味が変わるんだと驚きました」などのコメントをいただき、お店に立った小出集落の方たちもとても嬉しそうでした。

こうして地域の方々と一緒に企画から開催までを行ったイベントは私たちも今回が初めて。小出集落の方たちのように、想いを持って活動する方たちを応援するような取り組みを今後も続けていけたらと思います。

<イベント詳細>
●小出集落なたね油販売会
10月20日に限り、特別価格で小出集落の早池峰なたね油を特別価格で販売しました。

●特別展示「なたね油ができるまで」
畑に小さな種をまき、なたね油ができるまでの記録、なたね油に込められた想いをお届けする、見て触れる展示スペースを用意しました。

●小出集落写真展
”早池峰なたね油”を育む小出集落の日々を、写真を通してお伝えする写真展を開きました。

●あぶらくらべ
”早池峰なたね油”はどんな味がするのでしょう?数種類の油となめ比べて、”早池峰なたね油”の個性、特徴を探ってみるコーナーを用意しました。

●小出集落・特別ランチプレート
小出集落の人々が”早池峰なたね油”をつかったレシピを考え、つくるランチ。10月20日(日)のお昼のみの特別ランチでした。

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