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「これはもらえない」の話

今日はサウナに行くつもりだったのに……

3度目の100円がつくねを待っていたかもしれないのに。

行く事が出来なかった。

しょんぼり。


さて。

仕方ないので、こないだ少しだけ驚いた話。


あるマダムが二人、サウナでホッカホカに蒸されながらおしゃべりしていた。

マダムA「えっ、私、90歳よ〜」

マダムB「あぁ、そうなんじゃ〜」

(90歳!めっちゃ元気!)

とサウナハットの下で驚く私。


マダムBが出て行った後……

マダムA「ここでたまに顔を合わせるくらいなのに、年齢聞いてくるから、ビックリして……」

マダムC「確かになぁ……年齢聞くならせめて自分の年を言ってから……」


この話を聞いて

(えっ!90歳とかでも、年齢聞かれるのイヤなん?マジで?)

と心底思った。


私は……年齢を聞かれても別に失礼とか思わないし、素直に答える派なので……サバを読んだ事もない。

(とは言え、他人には聞かないけども)


あ!

でも昔、息子に

「お母さん、何歳?」

と聞かれ

「23歳!」

って冗談で言ったら、信じた上にそれを覚えており

保育園の先生の前で

「お母さん、23歳よな?」

と言われ

(あわわわわ……)

となり、先生も

(あわわわわ……)

という顔をしていて、めちゃ恥ずかしかった。

(そうか……年齢関係なく、聞かれるのイヤな人は死ぬまでイヤなのだな……)

と、つくねは賢さが1あがった。


サウナで2回目の100円を拾った夜。

つくねはその日も走った。

(今日は……飲みたいな!クリアアサヒ買って帰ろ!)

と200円を持って走った。

近所に魚屋さんがあって、そこの自販機に200円を投入し、クリアアサヒのボタンを押す。

「…………?」

あれ?

ゴトって言わんよ?

え、缶が詰まっとる?

あれ、私200円入れたよな?

手にしたお釣りを確認。

40円。

手を突っ込んでみるも、落ちてくる気配もない。

(このまま帰るか……それはやっぱ嫌だな!)


「すみません~」

と魚屋さんに入ると、いつもの威勢の良いお兄さんはおらず、おばあちゃんがいた。

「あの……自販機に200円入れたけど、クリアアサヒが出てこなくて……」

「あら、そうなん?」

「えぇと……」

「……160円渡しとくから、申し訳ないけど、また買ってもらえる?」

「あぁ……ありがとうございます!」


(やった……聞いてみるもんじゃなあ……)

と思いながら、160円を投入。

すると

ゴトっ。

ゴトっ。

(2本出て来た!)


あぁ……

あー……

これは、もらえねぇ。


「すみません~。160円入れたら……2本出てきたので……1本返しときます……」

「あらあら〜」


つくねは……気が小さい所があるので……

罪悪感ゼロでお酒に向かわなければならないのだ。

そう……全ては……


うまいお酒を飲む為に。

(飲むしかない)










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