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「つくね、かっちゃんと賭けをする」の話

今日3時過ぎ。

〜♪

仕事中、息子から電話がかかってきた。

「お母さん、いつ帰る?」
「どした?」
「風邪ひいたみたい……すごいしんどくて」
「おぉー……マジか」

仕事はもうすぐ終わる。
こっから車で30分強。
自宅に着くのは1時間後。

「取り敢えず、おばあちゃんに電話して行ってもらうよう頼むわ」
「分かった」

お義母さんに電話してその旨を伝え
仕事を急いで終わらせた。

再度息子に電話すると

「おばあちゃんも来てくれて、かっちゃんも帰ってきた」

と言うので安心して帰路についた。

息子の部屋へ行き様子をうかがう。
顔が赤くしんどそうな表情だ。

「ありゃ。本当にしんどそうな……」
「極寒の中歩いて帰ってきた」
「先生に言って私やかっちゃんに電話してもらえば良かったのに……」
「頭まわらんかった……」
「お疲れ様、明日から冬休みじゃし、ゆっくりしなよ」


しばらくして息子はお風呂にゆっくり入り
だいぶ生気を取り戻した。

かっちゃんとお話。


「珍しく、バテてたな〜。アレ、風邪か?」
「インフルエンザじゃない?」
「やっぱ?一週間ほど前よな?かっちゃんがインフルエンザなったの」
「うん」

「私もインフルエンザ、なるかな?」
「なると思うよ」
「あ、マジで?」
「うん」
「え、インフルエンザになって、息子レベルでぐったりするかな?」
「うん」

「お!意見分かれたな。じゃ、賭けよう」
「いーよー。何賭ける?」
「10000円」
「オッケー」
「じゃあ、年内私がインフルエンザになってぐったりしたら、かっちゃんの勝ち」

不謹慎が総出。
不謹慎の総力祭。


「やったーっ!これで一万円手に入れたぜーっ!」

と喜ぶつくね。
かっちゃんはニコニコしている。

「かっちゃん勝ち確!」
「え……勝利を確信してんの?」
「ううん」
「んん???」


つくねは少し考え……

「はっ!もしや……自分が勝ったら一万円もらえて嬉しい。つくねが勝ったらつくねが喜ぶから、かっちゃんも嬉しいって……そういう事?」

「うん」

「わっはー!こりゃ参ったね!私、一生かっちゃんには敵わんわ……勝てる訳ないもん」


さあさあ、張った張ったーっ!

年内につくねは

▶インフルエンザになってぐったりする
 ぐったりしない




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