「今日の天気は雨、所により天然が炸裂するでしょう」の話

（やっちまったなぁ～）

昨日のお昼。

私の日替わらない弁当のフタが開けられた時。

鋭い私はすぐに、ピンときたのだ。

思えば、朝からフワついていた。

（低血圧とかではなく。起きた時って、マジで地球ごと消えたらいーのに、とか思うよね……）

イヤまあ、大体いつも通りだわ。

お弁当を作りながら、強制的に目を体を覚醒させる。

えーと、ほら！

私は夢見心地で御座います。

noteが好きなので……

夢に見る程好きなので……（cv平川大輔）

お弁当を作りながら、

（あー、あれを今日のネタにすっかなー）

とか考えていたのだ。

（さらば、マインドフルネス……もう飽きた）

モモ肉とささみを揚げると

（エラい白いな……しかもすげぇ小さくなっとる……）

息子も気付いた。

「今日の唐揚げ、白いなあ」

「うん、まあ、油替えたばっかじゃからかな？後、水分がだいぶ出ていったんじゃろう」

( ｰ̀ωｰ́)⁾⁾ｳﾝｳﾝ  

と息子に、というより自分に言い聞かせる。

そんなやり取りをした、数時間後。

（よーし、お腹すいた！お弁当食べる！）

とフタを開けた瞬間に。

鋭い私はすぐに、ピンときたのだ。

（あ！唐揚げ粉を使ってないんじゃ！）

白米の上に横たわるは素揚げの白い肉。

下味もつけられてない、その肉の味は……

「すげぇ、素材本来の味がする……」

星ひとつ！

いや、星……

ゼロだ。

（何じゃこれ……モソモソしてるし、味はせんし……久しぶりにこんな不味いもの食べた。スマン、鶏よ。悪い事したわ）

もう少し、もう少しだけ、きちんと生きよう。

せめて唐揚げを揚げる時だけは。

（やっぱし復活！マインドフルネス〜！）

誰が為に？

鶏の為に。

かっちゃんの為に。

何より私の為に。

あんな唐揚げでは、昼から頑張れん。

さあ。

気を取り直して、今から美味しいお弁当を、食べる！

ドキドキ……