「本屋さんで働くゾ!〜人生もはや乙女ゲーに同じ」
【登場人物】
店長さん 攻略難易度A
いかにも書店員さんという雰囲気の女性。
(褒めてる)
つくねを採用した見所のあり過ぎるヒト。
古井さん 攻略難易度SS
社員さん。
注意・指摘をする役目を一挙に引き受けてる。
白黒ハッキリしてる。
(気がする)
山辺さん 攻略難易度S
この店20年のベテランパートさん。
ゆるふわ柔らかな物腰ながら強者のオーラがある。
(そんな……気がする)
鈴木さん 攻略難易度B
この店3年のパートさん。
空気を読む能力が高いけど気を使い過ぎて
MPの消費が高そうなタイプ。
9:40に店に行くと挨拶もそこそこに
「ビニール袋にゴミを集めていきます」
「はい」
店長についてゴミを集める。
10時に開店。
第一顧客登場。
「いらっしゃいませ〜」
私もそれに倣い
「いらっしゃいませ〜」
ご挨拶。
雑誌に付録を挟んでいったり
漫画にシュリンクをかけたり
レジ打ちをしたり……
10年ぶりの転職は学ぶ事が盛りだくさんだ。
そして。
「はらさん」
「はい」
「挨拶が『いらっしゃいませ↘』って下がって暗く聞こえるから……『いらっしゃいませ↗』って語尾を上げて明るい感じにして下さい」
古井さんから第一ツッコミ!
「なるほど、分かりました!」
作業の中でもシュリンクをかける作業は殊に楽しく
下を向いて集中してしまう。
「はらさん、お客さん来られたからレジ入って」
「はい!」
店長からの指摘!
つくねは
スキル
「視野を広くするココロ」
をてにいれた!
「集中するのは良いんですが、視野を広く」
「シュリンクかける作業、楽しくて……夢中になってしまいました」
「フフっ」
気づけば1時……
なんて書きたい所だが、全くそんな事はなく。
12時前くらいから
(あー……お腹すいた。何より白シャツ&黒ニットのスタイルは……ヒートテック着てても首元が寒い!足元も!皆薄着で寒くないんかな?どうやらこの分だと私の休憩は……1時頃……空腹!)
「じゃあ、はらさん。お昼休憩行って下さい」
「はい(喜んでー)!」
レジ周りには山辺さんがいたので
「お昼行ってきまーす」
休憩後、売り場に戻ると。
「はらさん」
「はい」
「休憩行く時、私もここにおったからさ、一言声かけてよ」
やべっ!
古井さんの第二ツッコミ!!
「うわー、スミマセン!お腹すいてて、右サイドの確認を全くせずに行ってしまいました!」
しばらくして古井さんが休憩に行くと……
店長と山辺さんがやって来た。
「さっき……ごめんなさい」
「えっ?」
「言っとけば良かった、私も気づかなくて」
「??」
「ウチらは全く気にしなくていいんですけど……古井さんは挨拶とかすごーく厳しい人なんで……」
「帰りは絶対忘れんように」
「ははぁ……なるほど大体つかめました」
そして……
本日のつくねのお仕事、終了の時間。
山辺さんが
「はらさん、上がりよな?一緒に挨拶して帰ろう」
「はい!」
件の古井さんの所へ。
「お疲れ様でした。お先でーす」
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
事務所へ入ろうとしたけど少し考えて立ち止まり……
「古井さん!」
「はい」
「あの……先ほどはスミマセンでした。私……結構ポンコツなので……ぜひとも気づいたら、ビシビシご指導お願いします!明日もよろしくお願いします!」
最敬礼の私。
「はい。ビシビシ言っちゃうと思います」
フッと柔らかな雰囲気になったのをつくねは見逃さない!
事務所へ入ると
めちゃイイネしてくれてる山辺さん。
「さっきの良かったよ。古井さん、嬉しかったと思う〜」「あっ、本当ですか!?」
つくねの【ドキドキワーキング〜書店のsecret】
初日はこうして幕を閉じた。
攻略人物、ぜーんぶ女性!!
ウッフフフ!
そして。
私の推しは……店長さん。
聞いたんだ。
「本は……お好きですか?」
聞くよな?
皆本好きだと思うじゃん!
本屋さんで働いてんだぜ?
返ってきた答え。
「あんまり……漫画は少し読むかな」
「……そんなに」
「読まないです」
誰かは本読めよ!
誰かは本好きであれよ!
本読む!
読書大好き!
って大声で叫べないあたしが
相対的に一番本読んでる事に成り上がるって……
どういう事?
本日8:30より。
かっちゃんとおしゃべりします。
気が向けばサポートして下さると、大層嬉しいです!頂いたサポートは私自身を笑顔にする為に、大事に大事に使わせてもらいますゆえ、以後よしなに(๑•̀ㅂ•́)و✧