「その咳を止めなければ!」の話
8年前。
今の会社で働き始めた頃。
まだまだ仕事が遅く、今よりかなり時間を要していた。
当時は毎日5時位までかかった。
遅くなると6、7時になる事もあった。
(今はかなり手が速くなり2時くらいに終わるようになった)
当時はまだ色々と気を使っており、与えられた仕事は断ってはならないし、当日欠勤なぞ絶対あかんやろ、と思っていた。
(今は無理なら断るし風邪をひいたら休むよ)
12月になり寒くなってきて
(あれ……調子が良くないな……)
と思っていると
喉が痛くなり
咳が出るようになった。
(頭も痛い……うん。風邪だね)
確信したが、しばらくしたら治るじゃろ
と、そのまま働いていた。
当時の私はあんまり病院に行かないスタイルであった。
2日。
3日。
咳が一向に良くならない。
4日。
5日。
咳はまだまだ良くならない。
それでもそのまま放置していた。
そんなある日……
仕事後の自宅にて、いつものように派手に咳をしていると
ビキッ!
横っ腹あたりに激痛が走る。
(え……何これ……尋常じゃない痛さ……)
出産を経たこの身ですら、未だかつて経験した事ない痛みに恐れおののく。
最早、寝返りを打つだけで痛い。
しばらくしてかっちゃんが帰ってきた。
そして、悶絶する私の様子を見るや否や
「多分、骨にヒビ入ってると思うよ」
「え……マジか……」
そういや、その昔。
そんな話を友人から聞いていたのを思い出した。
その子が言うには、彼氏が咳をずっとしていたが、仕事が忙しく、病院にも行けなかった。
ある日、咳をしながら、かなり痛がり
「これ……骨にヒビいってると思う」
と彼氏が言ったが、彼女は
「そんな訳ないじゃろ〜!」
と笑い飛ばした。
が、後日。
病院に行くと骨にヒビが入っており、彼氏のドヤ顔に少しイラッとしたと言う……
それを聞いた時
「そんな事があるんじゃ!」
とかなり驚いたが、それが我が身に起ころうとは……
病院に行くと、案の定。
肋骨にヒビ。
薬をもらって帰ると、先程までの痛みがまるでなかったかのように消えた。
(痛くない……それが……こんなにも幸せだなんて!!)
私はそれ以来。
少しでも咳が出ると、すぐに病院を訪れるようになった。
肋骨にヒビだけは……
疲労骨折だけは……
避けなければ!
何としてでも!!
私は同じ失敗を二度と起こさない(つもり)。
疲労骨折がこの世で一番怖い。
休養、マジで大切。
休む、勇気。
気が向けばサポートして下さると、大層嬉しいです!頂いたサポートは私自身を笑顔にする為に、大事に大事に使わせてもらいますゆえ、以後よしなに(๑•̀ㅂ•́)و✧