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正しい姿勢で長生きしましょう『悪い姿勢は天井を見つめて治しなさい』中村弘志著

以前、整形外科病棟に勤めていたことがあります。特に脊椎管狭窄症の患者さんは多く、ほぼ毎日のように入院・手術が組まれているように感じました。「年齢を重ねるとなってしまう病気」とドクターが患者さんに話しているのを聞き、これは防ぎようがないんだな、と思っていた記憶があります。もう、なるかならないかは運でしかないんだろうなと。

手術をして、リハビリをして、退院。その後もリハビリに通院。患者さんは、良くなろうと頑張ります。しかし、本書を読み、病気になってからではなく、やはり予防が大切であることを再確認し。病気になってから頑張れるのだから、病気になる前から頑張ることも不可能ではありません。

脊椎管狭窄症の例を挙げましたが、他にも頭痛や肩こり、ストレートネック、四十肩・五十肩、腰症、変形性腰椎症、ひざ痛、頚椎椎間板ヘルニアなど、これらは背骨のゆがみによって引き起こされる痛み・病気であるということです。そして、私たちが生きていくには「背骨の柔軟性」を上げ、「背骨の柔軟性」という財産を貯めることが重要であると述べています。

背骨の柔軟性を上げることで、ゆがみを起こさない。それが病気の予防につながるということ。年齢を重ねれば病気になってしまう、そんな短絡的な考えしか持ち合わせていませんでしたが、努力もせずにそんなことを決めつけるのも、なんだか違う気がしてきました。

本書に書かれている背骨の柔軟性のセルフチェックをしてみると、どうやら私は首と背骨の胸椎、肩甲骨が硬いとのこと。確かに、首があまり動きません(笑)車の運転が嫌いなのもそのせいです。

さっそく、それらを柔らかくする体操を実践。3つの体操を数回するだけなので賞味5分。はじめなので、無理なくやってみました。たったそれだけですが、立っているのがとても自然で楽に感じました。

私は気を抜くと猫背になってしまうので、胸を張るよう心掛けているのですが、背中や腰が耐えられず長持ちしません。けれども、体操後は体を緊張させることなく、鏡で確認しても、なんだかいい姿勢のように見えました。

私は良く脚を組みます。どうせ姿勢は良くならないだろうと思っていたので、やめる気もさらさらありませんでした。でも、体操後のいい姿勢をどうしても維持したくて、脚を組まずにこの記事を書いています。背骨の柔軟性を挙げ、健康のための財産を貯めていきたいです。整形外科で働いていた私からも、ぜひみなさんに読んでほしいと思っております。


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