1983年に刊行された“旧い本”でありながらも、現在も大学生など若者に人気の『思考の整理学』(ちくま文庫)をはじめ、著作に学ぶことが多くあります。
2020年7月に亡くなられた著者の新刊『自然知能』(扶桑社・刊)です。
帯に書かれていた
「幻の1冊」が気になりました。
亡くなられる前に書かれたものでしょうが、AI(人工知能)が話題になってからでしょうし、古くはなさそうなのに“幻”とは…。
巻末の「刊行にあたって」で、外山みどり氏(著者の長女)が、本書について
と紹介しています。
「自然知能」という言葉は、「人工知能」という言葉に対して、外山氏による造語(言葉)で、人間が生まれながらにして持っている“知能”のことを意味しています。
見開き左ページから始まり、さまざまな話題、視点についてコンパクトに述べられたエッセイ集です。
見出し、小見出しから、気になるテーマから読むのがお勧めです。
AIの進歩、生活へ浸透している今、あなたの“自然知能”について考えてみませんか。お薦めの一冊です。
読書メモより
【参考;これまでの記事】
◇『日本語の個性』(外山滋比古・著)(2020/09/11 集団「Emication」)
◇『消えるコトバ・消えないコトバ』(外山滋比古・著)(2020/02/19 集団「Emication」)
◇『100年人生 七転び八転び ―「知的試行錯誤」のすすめ』(外山滋比古・著)(2019/07/20 集団「Emication」)
◇『老いの整理学』(外山滋比古・著)(2017/07/01 集団「Emication」)