『「若者の読書離れ」というウソ』(飯田一史・著)
図書館の書架に『「若者の読書離れ」というウソ』(平凡社新書1030)があり、手にしました。
マスコミが「読書離れ」を取り上げているのを耳にすると、「そんなことはない」と思うことがしばしばありました。
書名の「ウソ」や内容紹介にある「なぜ」への答えを期待して読んでいくと、すっきりしませんでした。
それは、裏付けとする゛各種データ”が、次々に登場し、その正体を探ったり、読み取りを確かめたりして、混乱してしまったようです。
副題の「中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか」に関わって、第三章で、いろいろな本が、カテゴリ、ジャンル別に紹介されています。
ライトノベル、ボカロ小説、なろう系、5分後…。
第三章から読んで、他の章へ進むのもよさそうです。
本書で何度も登場する、学校読書調査で上位にあがる本から推察する「三大ニーズ」と「四つの型」。
まず、図書館司書や担当の先生にお薦めします。
本書で取り上げていると図書、作家の本を集めたコーナーを設けてはいかがでしょう。
児童や生徒が、それを求めるか、好むかどうか分かりませんが、これまでと違った選書になりそうです。
先生、いかがでしょう。
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◇飯田一史 (@cattower)( X )
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