『おばちゃんに言うてみ?』(泉ゆたか・著)
先日見たテレビ番組で
と取り上げていました。
その番組では、街中では出会えなかったようで、すでに“絶滅危惧種”となっているのかも…。
みなさんが出会ったのは、いつでしたか。
本書の“おばちゃん”は、
と、典型的な姿です。
そんなおばちゃんが主人公(?)の『おばちゃんに言うてみ?』(新潮社・刊)です。
カバーを広げると、おばちゃんを先頭に、4人の女性、そして男性が続き、列になって走っているようです。
おばちゃんと5人の物語が始まります。
おばちゃんの名は、小畑としこ。岸和田で義母、夫、息子と暮らす主婦です。そして、芸能事務所に所属するタレントです。
とし子さんは、大阪のおばちゃんについて、こう言います。
この元気なおばちゃんが、出会った5人に話しかけ、話を聞き、引き回し(?)ます。
おばちゃんの元気が、相手の心を開き、心のなかに“光”を注ぎます。
でも…。
とし子は「大阪のおばちゃん」なのか、“大阪のおばちゃん”を演じているおばちゃんなのか…。
沙由美、華、達也、光代…、それぞれの話を聞き、話をし、行動するうちに、とし子の人生、生活が見え…。
すぐ近くに“大阪のおばちゃん”がいるのは、ちょっとしんどいかもしれません。
でも“とし子おばちゃん”には、逢ってみたい。
ちょっと疲れた方、元気がなくなっている方、大阪のおばちゃんが語る“大切なこと”を味わってみませんか。
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