『完全版 計算力を強くする』(鍵本聡・著)
以前(若い頃?)には「講談社BLUE BAKS」を手に取ることが多かったですが、最近は、あまり読んでいないような気がします。
講談社ブルーバックスは、1963年9月に創刊され、60周年(ブルーバックス60周年記念特設サイト)を迎えています。
そうしたアナウンスもあり、久しぶりにブルーバックスの並ぶ棚を見ました。
そこにあった『計算力を強くする 完全版 視点を変えれば、解き方が「見える』(ブルーバックス/講談社・刊)です。
本書を開き、はじめにに続くプロローグに、計算力をチェックする「診断」として15問が載っています。(下部の図参照)
最初の診断1は、「16×35=?」のかけ算です。
暗算でしますか? 筆算でしますか?
この診断(問題)の制限時間は「3秒」と示されていました。
続く診断2は、「483÷5=?」のわり算で、制限時間は「5秒」です。
読み始めたばかりで、この“圧”に戸惑う人がいそうです。
「苦手な計算が楽になれば…」とか、「もっと速く計算ができるように…」と思って本書を手にしたのに…。
もう一度プロローグの診断15問を見直してみると、簡単そうな“たし算”ではなく“かけ算”から出題されています。そして、第1章が「かけ算は計算力の基本」となっています。
どうやら、診断1は、「16×35=(8×2)×35=?」と、35に注目して“簡単な計算”を作ってしまおうというのです。
「…=8×(2×35)=8×70=560」
このような簡単な計算に置き換えられる「計算視力」(著者の造語)を鍛えると、あなたの計算力が強くなると述べています。
コンピュータやネットの利用が広がり、AIの発達が目覚ましい社会において、「計算力」を持つかどうか、その違いが、あなたの日常を変えるかもしれません。
楽しんで例題や練習問題を解き、“25のコツ”を自分のものにしてみませんか。
【関連】
◇講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub)(X;旧Twitter)
◇ブルーバックス60周年記念特設サイト
◇周りと差がつく計算力を手に入れる! 計算視力を身につければ大きな武器になる。(講談社BOOK倶楽部)