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『完全版 計算力を強くする』(鍵本聡・著)

 以前(若い頃?)には「講談社BLUE BAKS」を手に取ることが多かったですが、最近は、あまり読んでいないような気がします。
 講談社ブルーバックスは、1963年9月に創刊され、60周年(ブルーバックス60周年記念特設サイト)を迎えています。
 そうしたアナウンスもあり、久しぶりにブルーバックスの並ぶ棚を見ました。
 そこにあった『計算力を強くする 完全版 視点を変えれば、解き方が「見える』(ブルーバックス/講談社・刊)です。

 難しい計算問題も、「視点」を変えれば解き方が見え、頭の中でスラスラ解ける!
 日常生活から人生大一番の受験、はたまた商談などのビジネスシーンまで、他と差をつける「計算力」を手に入れよう。的確な判断力や先を読む力も身につくベストセラー「計算力を強くする」シリーズの完全版!
 計算力を身につける25のコツと多数の問題を掲載!

【本書は2005年8月に小社より刊行した『計算力を強くする』と、2006年12月に刊行した『計算力を強くする part2』の内容を厳選・再編集の上、新たなトピックを一部加えたものです】

 本書を開き、はじめにに続くプロローグに、計算力をチェックする「診断」として15問が載っています。(下部の図参照)

 最初の診断1は、「16×35=?」のかけ算です。
 暗算でしますか? 筆算でしますか?

 この診断(問題)の制限時間は「3秒」と示されていました。
 続く診断2は、「483÷5=?」のわり算で、制限時間は「5秒」です。

 読み始めたばかりで、この“圧”に戸惑う人がいそうです。

 苦戦された読者のみなさんは、本書の例題と練習問題を何度も解く練習をすれば、これらの問題を簡単に解けるようになるはずです。

 「苦手な計算が楽になれば…」とか、「もっと速く計算ができるように…」と思って本書を手にしたのに…。
 もう一度プロローグの診断15問を見直してみると、簡単そうな“たし算”ではなく“かけ算”から出題されています。そして、第1章が「かけ算は計算力の基本」となっています。


 どうやら、診断1は、「16×35=(8×2)×35=?」と、35に注目して“簡単な計算”を作ってしまおうというのです。
 「…=8×(2×35)=8×70=560」
 このような簡単な計算に置き換えられる「計算視力」(著者の造語)を鍛えると、あなたの計算力が強くなると述べています。

 コンピュータやネットの利用が広がり、AIの発達が目覚ましい社会において、「計算力」を持つかどうか、その違いが、あなたの日常を変えるかもしれません。
 楽しんで例題や練習問題を解き、“25のコツ”を自分のものにしてみませんか。

   もくじ

はじめに
プロローグ──あなたの計算力をチェック
第1章 かけ算は計算力の基本
第2章 足し算はかけ算の応用
第3章 損得勘定も計算力のうち
第4章 先を読むための計算力
第5章 計算間違いをなくす
おわりに

【関連】
  ◇講談社ブルーバックス (@bluebacks_pub)(X;旧Twitter)
  ◇ブルーバックス60周年記念特設サイト
  ◇周りと差がつく計算力を手に入れる! 計算視力を身につければ大きな武器になる。(講談社BOOK倶楽部)


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