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『いつまで』(畠中恵・著)

 しゃばけシリーズ22作目の『いつまで』(新潮社・刊)です。
 長崎屋の跡取り息子(若だんな)と妖との物語です。そして長編です。

 病弱な若だんな、離れから出してもらえず、妖と遊び過ごしている、“いつもの長崎屋”でした。
 その若だんなが、“お店の役に立ちたい”とからくりを作ります。
 “薬升”が完成し…。

 寝ていた若だんなが、夢を見て、気づいたら、5年後の江戸…。

 長崎屋に、厄災が迫っていた。
 それはある日、西からやってきたのだ。

 若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。
 長崎屋から妖が消えた!最初は噺家の場久、次は火幻医師。
 彼らを探すため、影内に紛れ込んだ病弱若だんなは、すべて西から来た妖・以津真天の仕業だと知る。大事な友を救うため、果敢に悪夢に飛び込んだ若だんなだが、目覚めた先はなんと五年後の江戸。
 鍵を握るのは、以津真天なのか、それとももっと大きな力なのか……。

 5年後の江戸は…。
 5年後の長崎屋は…。
 空白の5年間は…。
 5年前に戻るのか…。

 妖・以津真天は、何をしたの。どうなるの。
 若だんなは、どうするのか。
 妖は、どんな活躍をするのか。
 わくわくして楽しく読める長編です。みなさん、いかがですか。


【関連】
  ◇畠中恵「しゃばけ」新潮社公式サイト
  ◇しゃばけ倶楽部(@shabake)(X;旧Twitter)

  ◇『もういちど』(畠中恵・著)(2022/08/15 集団「Emication」)
  ◇『つくもがみ貸します』(畠中恵・著)(2021/03/18 集団「Emication」)
  ◇『とるとだす』(畠中恵・著)(2018/02/06 集団「Emication」)

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