「モノ」より「コト」に金を突っこむべき時代
「お金は『稼ぐ』よりも『使う』ことの方が難しい」
と各所で言われているが、その通りだと思う。
お金の稼ぎ方のはあらゆるところにノウハウが出回っているが、それに比べてお金の使い方について議論されることはあまり多くない。
歴史を遡ると分かるが、そもそもお金というのは
『物と物を便利に交換するためのツール』
として誕生した。
今でこそスーパーに行ったら肉も魚もお金で買えるが、お金がない時は肉と魚を交換していたのだ。
つまり、お金はあくまでツール、道具でしかない。
もちろん道具をどうやって手に入れるか(お金の稼ぎ方)も重要である。道具がなかったら何も始められないだろう。
しかし、それ以上に大事なのは道具の使い方(お金の使い方)である。肝心の道具が手に入っても、上手に使えないと目標は達成されない。
日本一のバンジージャンプ
去年、日本一の高さからバンジージャンプをしてきた。
動画ではすんなり飛んでるように見えるが、ほんっっっとうに怖かった。
元々ジェットコースターなどの絶叫系は好きなほうだったので、
「バンジージャンプ?余裕っしょ!楽しみ!」
くらいになめていた。典型的なアホだ。
しかし、いざ飛ぶ場所に立ってみると人生で味わったことのない恐怖が足元から襲ってきた。
足を踏み出すことを全身が拒否して、思考が止まって、インストラクターさんとの会話もできなくなり、何かにつかまっていないと泣きそうになる。
どこかの本で見た記憶あるのだが、人間の脳の最優先事項は死を回避することらしい。
100mの高さから人間が飛び降たら間違いなく死ぬので、脳は全力で引き止めていたんだろう。経験したことのない引力だった。
よくテレビで芸能人がバンジージャンプ直前に泣き出すのを見て、さっさと飛べよ~!とか思っていたが、一度でも経験すると気持ちが分かる。いざ立ってみると、あれはマジで飛べない。
といいつつも、なんとか恐怖に打ち勝って飛べたわけだが、この体験はかけがえのないものになったと感じている。
体験の価値
日本一の高さである竜神大吊橋のバンジージャンプは、料金が16,000円だった。
往復の高速代なども含めると約2万円。大学生にとっては安くはない額だ。
それでも、この体験に2万円を突っ込む価値は間違いなくあったと感じている。
というのも、体験の価値は決して色あせることがないからだ。
事実、10ヶ月も前のバンジージャンプの体験を、今思い返してもドキドキしている。喉元過ぎればなんとやらだ。
体験はそれ自体に価値があるばかりか、そこで得た思い出はこれから先も消えることはない。
それに比べて、モノは所有した瞬間から少しずつ価値が減少していく。形あるものは遅かれ早かれ劣化していくからだ。
それだけではない。モノが溢れている現代では、次から次へと新商品が生まれてくる。
典型的な例がiPhoneだ。やつらは毎年のようにバージョンアップしてくる。私はいまだにSEを愛用しているというのに!
そして高機能の新商品が生まれてくるたびに、過去のモデルは相対的に価値が下がる。
つまり、モノは所有した瞬間が最も価値が高く、その後はただひたすらに減少していくだけなのだ。
自分も周りもを幸せにする「コト」にお金を使いたい
そんなこんなで、最近は
「どんなコトにお金を使ったら自分も周りも幸せになるかなあ」
とボンヤリ考えているが、答えはまだ出ていない。
せっかくお金を使うなら、より多くの人が、より濃い思い出を作れるようなことに使いたいと思う。
前澤さんの100万円のお年玉当たらないかなあ。
当たったらみんなが楽しめるようなことにパーっと使いたいな!
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