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ドリカムと私

 それまでは父の婿入り道具のひとつ?とか言う、
なんだかやたらとデカイ、カセットデッキで
光GENJIとかおどるポンポコリンとか聴いていた。(余談だけど初めて買ってもらったカセットテープは光GENJIだった笑) 

 世の中の音楽事情がカセットテープからCDに変わりつつあった頃、なんだろうか。
そんなことは田舎の小学生だったからよく分からないけど。そろばんだか習字の昇級のご褒美に
CDラジカセを買ってもらい、同時に買ってもらったCDがドリカムの〈決戦は金曜日〉だった。
 赤いロングドレスを着た美和ちゃんが真ん中にいて、まささんとニーヒャが後ろから美和ちゃんを
抱きしめているようなジャケット写真の、
あの縦長の8センチシングル。
 初めてのCDが嬉しくて毎日毎日、聴いていた。
というか、1枚しかないからそうなるのだけれど。   それをラジカセでカセットテープに録音して
車でも聴いた。そののち〈晴れたらいいね〉
〈go for it〉と続くのだけれども。。
 これは最近発覚したことだが、弟は姉の飽きずにしつこい習性によりドリカムの〈決戦は金曜日〉
だけは当時、聴き過ぎたから苦手なんだそうだ。
(他の曲は好きらしい) 
 考えてみたら私はドリカム好きじゃん!!と
午後4時の水道橋駅にて幼なじみを待ちながら
思った。
 今日はドリカムワンダーランドに初参戦!
の私は予めセトリを入手。
LINEMusicにてダウンロードして通勤中に聴いて
予習をしていた。
いつも誰のコンサートでもそうしてて
「おっ。さすが!偉いじゃん」
と幼なじみに褒められる。
ちなみに幼なじみは今回のワンダーランドは
前日も参戦してて
「昨日はコンサート中にトイレに行って何曲か
見逃したから今日はアルコール摂取を控える」
と言ってレモンサワーをちびちび呑んでいた。
 私はビールなんか蒸発するし。と町中華にて
生ビール3杯、呑み干して参戦。
 それから一緒に参戦した知人が買ってくれた
カップビールを片手に東京ドームの2階一塁側…
おっ!あそこ??前の席じゃん!着席、
と同時に生ビールを喉に流し込む。

 幼なじみも知人も昨日は最初から泣きながら聴いていたとか言ってて、
えーまじ?そんなに??
とか何とかごにゃごにゃ言ってた私も
3曲目の大阪LOVERを聴いていたら両目から
ポロポロ涙がこぼれてきたので、しれっと拭う。
 そののち〈うれしい楽しい大好き〉では号泣。
この曲は考えてみなくても、〆切が近付いてきて
歌を詠まなくちゃ!って着火させる時に
私が聴いている曲である。なんで聴くかといえば
嬉しいこと、楽しいこと、大好きなことを
どのように表現させようかと自問自答しつつ
気分を高揚させるためだ。
 なんでこんなに大切な曲たちを私は生で聴かずに生きてきたのだろうと美和ちゃんの歌唱力に
圧倒されて急に自身を恥じ入る。
 そして58歳の美和ちゃんの宙を飛ぶ、ステージを走る、キレッキレに踊る姿にも励まされる。
 最後のMCにて、コンサートに携わっている
たくさんのスタッフさんを紹介していた美和ちゃんの声を聴きながら4年前のワンダーランドでは
予期せなかったコロナ禍というものがとても
辛く苦しい時期だった事も伺えて4年後のワンダーランドも必ず参戦するぞ!と誓う。 
 どの曲も良かったけれど。
最後に語るなら「あの夏の花火」は
10代20代の頃に聴いていた時はどうして失った恋を語るんだろう、私はこの恋を失いたくないな、などと思いつつも恋が終わる予感も感じていて
切なさを募らせたりもしていたけど!!笑
40代の私はそーいえば毎年、誰と行くとか、
どこの花火大会に行くとかに一生懸命だった頃も
あったもんだ、と。どの花火も懐かしくて
私にも一生懸命!!恋をしていた頃があって
良かったじゃないか、などと
しみじみ感じ入りながら地下鉄に乗り帰ってきた。

4年後は、おっと!アラフィフじゃん!わたし!!

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