ちえぞう

たかはしちえ/りとむ短歌会にて歌を詠んでます。読んだ本の感想とか、いろいろ。 Twit…

ちえぞう

たかはしちえ/りとむ短歌会にて歌を詠んでます。読んだ本の感想とか、いろいろ。 Twitterには収まりきれないぜ!っていう楽しいこと、綴れたらいいなぁと思います。

最近の記事

バッティングセンターとわたし

 初めてバッティングセンターへ行ったのは中学生だったっけか、 いや高校生か?!  確実に覚えているのは高校2年生の時、所属していた剣道部の顧問の先生が基礎体力作りのためか?部活のレクリエーションの一貫だったのか? 部員のみんなを、(と言っても部員が7人くらいだったからな。)バッティングセンターに連れてってくれた。1度だけじゃなくて2度(3度?) くらいは行った。現在の学校事情は分からないけど。部活の時間に「今日はバッティングセンターに行くぞ!」って(剣道部なのに)連れてっ

    • MT車と私

      「なんでサード(3速)で走ってるんだ!トップ(4速)に入れて走れ」                  「そんなにスピード出すバカどこにいるんだ」                                  うるさーい!私はシロウトじゃなーい!!久しぶりだから感覚がにぶっとるんじゃ!!! 車を手放して4年か、久しぶりに運転をした。帰省のたび、父には「車を貸して、たまには運転したい」と言うのだが「だめだ。そこらでぶつけられたら困る」とか言われてな

      • キュロットスカートと私

         先日、同僚さんから「昔の事をよく覚えていますね」と聞かれた。んー、ほとんどの事は忘れてしまったけれど。印象に残ることは今でも覚えているし、私が忘れていても周りが覚えていて大人になっても、 とやかく言われるので忘れないでいる。                                                                            そんな時にふっと、キュロットスカートを思い出した。さてさて、令和の時代でもキュロットスカートって存在す

        • 丸地卓也さん歌集『フイルム』を読む

          糸のなき凧が青さに飲まれゆくかくなる終わりにあこがれており  プツンと糸が切れてしまった凧が空へ空へと上昇して空の青さに飲まれるように消えてゆく。こんなふうに人知れず、人生を閉じたいと私も密かに思うことがある。医療ソーシャルワーカーに従事されている作者さん。 職業柄、これまで様々な人の生死を見てきたこともあるのかな、とも思うがそれは深読みかもな。と思いつつ…。 歌集『フイルム』の職場詠、お仕事の歌に惹かれたので 少し語らせていただきます。 心電図の音しかしない夜だねと屋上

        バッティングセンターとわたし

          お馬さんとわたし

           私の出身地、群馬県って書くとなると群れの馬だけど、地元はお馬さんがそのへんをかっぽかっぽ歩いているわけじゃないし。私に関して言えば子どもの頃に伊香保グリーン牧場でお馬さんを見たのが初めてだし。  それ以降、お馬さんと縁があったか?特には無いんだな。たぶん、子どもの頃から正確な住所を書くとなると群馬県…から書くから馬を何百回と書いてきたことくらいか。                         あとは午年の父の娘、だけど私はトリ女である。  5、6年前かな。当時勤めていた

          お馬さんとわたし

          カミナリとわたし

           むかし苦手だったものが今はダイジョウブでむかしダイジョウブだったものが今は苦手とか、ある、よね。  少し前まで苦手なものを聞かれたらソッコーで「カミナリ」と答えていたけれども。ここ2、3年で克服出来た?らしい。これを読んでて 「えっ?たかはしちえがカミナリが苦手?何かの間違えでしょう。冗談は他所でしてよ」と大半の人が思うかもしれないけれど。 私はこどもの頃からついこないだまでホントにホントに!カミナリが苦手だった。なんだろ、ふるさとが山に囲まれた土地だったからか… とにかく

          カミナリとわたし

          吉村実紀恵さん歌集『バベル』を読む

          吉村実紀恵さんの歌集『バベル』 好きな歌をいくつか語らせていただきます。 次の世もおんなでありたし生と死の境に赤い口紅を置く  私は口紅、というものを普段は使わないのだが 和装の際は赤い紅を引く。(ことが多い) 不思議と紅を引くと普段は性というものを意識しない私が女性というものを感じるアイテムだ。 なのでまた生まれ変わることがあるなら 前世が女性であったという証に赤い口紅を置き、また同じ性を全うしようという意志の感じられるうただ。 立ち漕ぎで坂のぼりゆく少年の嗚呼その明

          吉村実紀恵さん歌集『バベル』を読む

          スナックとわたし

           先日、上司が「もしも自分で店を持つとしたら何がいい?」とかいう質問をしてきた。同僚が「クレープ屋さん」と答えたので何故かその時は釣られたように私は鯛焼き屋!とか言ったけど (いや…私は大切な何かを忘れている…)          あー!!私はスナックを開きたい! なんだか水を得た魚のような心地になった。 上司は「意外だね。短歌とか関係じゃないんだ」そののち上司が 場末のスナックとしつこく言うので、 そんな事を言ってるとキープ南部鉄器の白湯を作ってあげませんからね!(上司はお

          スナックとわたし

          大松達知さん歌集『ばんじろう』を読む

           歌集を読むとまず好きなうたに付箋を貼ってゆき、その後 たくさんの付箋の中から特にすきなうたを10首選んで そのうたをPCに打ち直して…という儀式を毎度毎度していると不思議と すきなうたが沁み込んできて…。その沁み込むのは良いけど そこで満足してしまう事がわりと多い。それはあかんやつだわ。  そのすきなうたをプリントアウトしてみると、読んだ歌集によって 自分のすきなうたの傾向も違ったりして歌集の特徴も見えてきたりして わりとこの儀式が好きだったりする。で、満足することも多い

          大松達知さん歌集『ばんじろう』を読む

          歌謡曲とわたし

           唐突だけど私のカラオケの十八番はちあきなおみの「喝采」である。どこで知り、どこで覚えたのかは忘れたけれど。生まれる前の流行歌なので聞きながら育ったワケでは無い。  30歳の頃、当時勤めていた青梅市の病院の同僚母子と仲良くさせてもらっていて時々、呑みに行くと2次会はカラオケに行ったりもしてて 今日も恋のうた〜歌ってる♪ と歌い終えてマイクをオフにしたとき 「ふぅん。この歌、ちーちゃんそのままじゃん」と当時中1の女子に言われた。えっ?!  噂というのは尾びれ背びれがつくもので

          歌謡曲とわたし

          風邪とわたし

           ここ数年…もっとかなぁ。 ここ十数年、風邪をひいていない。 なんか鼻水が出るなぁとか、通りすぎるような風邪症状はあったかもしれないけれど。 熱が出て寝込むような風邪はひいていない。 先日、たぶんあれは寝落ちが原因なのではないかと思っているのだけれど。本を読みながらそのまま バタンと寝てしまったらしく起きたら朝方、身体がバキバキした。 寝落ちと身体バキバキはたまにセットになるのだけれど。まぁ、そのあと布団で寝直せば治ると思ったのだがバキバキが治らない。 今回のは細やかな節々ま

          風邪とわたし

          推し活とわたし

           推し活という言葉が生まれてくれたおかげで誰かのファンであり、ファンとしてその誰かの活躍をおおいに応援することが気軽になったというか。 なんちゅーか。なんだろなぁ。推し活って 明るさを帯びている言葉のように思う。  振り返るとわたしは常に推しのいる人生だ。初めて誰かのファンというものになったのは小1のとき。大人気だった光GENJIのカセットテープを買ってもらって、車の中でも家のラジカセでもいっつも聴いていた。「壊れそうなものばかり集めてしまうよ」なんて歌詞の意味はわからないま

          推し活とわたし

          ドリカムと私

           それまでは父の婿入り道具のひとつ?とか言う、 なんだかやたらとデカイ、カセットデッキで 光GENJIとかおどるポンポコリンとか聴いていた。(余談だけど初めて買ってもらったカセットテープは光GENJIだった笑)   世の中の音楽事情がカセットテープからCDに変わりつつあった頃、なんだろうか。 そんなことは田舎の小学生だったからよく分からないけど。そろばんだか習字の昇級のご褒美に CDラジカセを買ってもらい、同時に買ってもらったCDがドリカムの〈決戦は金曜日〉だった。  赤い

          ドリカムと私

          剣道とわたし

           「大人になったら、ふ人けいかんになりたい」と言ったら「警察官になりたいなら剣道か柔道を習わなくちゃダメだ」と。思い立ったら吉日だし、 一番主義だし、ともかくものごとはスピード重視の父の司令?!により翌日には母に連れられて地元の体育館の二階にある柔剣道場へ見学に行った。  「どっちでも、ちえの習いたい方を習いなさい」と言われたので壁のない柔剣道場の真ん中でキョロキョロと、どっちも見ていたら柔道教室には 幼なじみの男の子たちがいて 「何しに来てんだよー」「ちえちゃんも柔道やるの

          剣道とわたし

          バレンタインとわたし

           さて、今年は…と。埼京線に揺られながら池袋に向かいつつ バレンタインという行事とわたしはしなやかに向き合いながら生きているような気がした。なんて言うと大げさだけど。。。  まだ娘っこだった頃はバレンタインのチョコを渡した後、がめちゃくちゃ重要だった。だってねぇ、好きな(片思いなら特に)男の子が自分をどう思っているか?!が1ヶ月後に分かるからだ。あとは父や親戚のおじさん、年上のイトコにあげた後のお返し(倍返し)が楽しみだとか、自分本位のままに 春まだ浅い雪国で暮らしていた。

          バレンタインとわたし

          塚田千束さん歌集『そして骨になる』を読む

          生きるとは見上げることで午前二時すれ違う人のない道をゆく 落ち込んでしまった時、はじめは俯いてしまったままかもしれない。でも、ほんの少しでも希望が見出だせたら、また励もうと気持ちを切り替えられたら、そしたら見上げればいい。生きるとは見上げることだ。 誰もいない丑三つ刻の私の小さな決意を夜空の星が見ているだろう。 塚田千束さんのミニ歌集『そして骨になる』から 好きなうたをご紹介したい。 明太子たっぷり入れて巻き始めこの世の春の色した卵 占冠(しむかっぷ)・比布(ひっぷ)

          塚田千束さん歌集『そして骨になる』を読む