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バッティングセンターとわたし

  初めてバッティングセンターへ行ったのは中学生だったっけか、
いや高校生か?!
  確実に覚えているのは高校2年生の時、所属していた剣道部の顧問の先生が基礎体力作りのためか?部活のレクリエーションの一貫だったのか?
部員のみんなを、(と言っても部員が7人くらいだったからな。)バッティングセンターに連れてってくれた。1度だけじゃなくて2度(3度?)
くらいは行った。現在の学校事情は分からないけど。部活の時間に「今日はバッティングセンターに行くぞ!」って(剣道部なのに)連れてってもらえて、思い出してみるとあのときのバッティングセンターの費用は先生のポケットマネーだったのだろうな、と思う。おまけにアイスクリームだったかジュースだったかをごちそうしてもらえて。
ゆるやかな良い時代だったように思う。      
 その、バッティングセンターでバットを振るのが爽快だった。いつも、
毎日毎日竹刀は振っていたけれど。器械から投げ出されるボールを金属バットで打ち返す時の軟式ボールの歪む重みと、とにかくカキーン!という音が身体中に清々しく感じられて剣道部じゃなくてバッティング部とかあったら入りたいな、などど思っていた。(そんな部活ないけど)
その体験がいたく気に入って高校を卒業して車の免許をとってからは友人と何度か行ったこともあった。                                                                          

 それから年を重ねるうちにバッティング熱は冷めていったのだけれど。
10年くらい前かな、当時勤めていた病院のレクリエーションでソフトボール大会がありチーム編成の人数が足りないというのと、職場へのご奉仕もあり参加することになった。その時、チーム内の練習の際に久しぶりにバットを握った。ソフトボールを指導してくれる同僚が投げてくれた
ボールを打つ!おっ!当たった!って感触と共に振り切るとボールは遠くへ飛んでいった。そうそうこのカ・イ・カ・ン!だよ。
はじめは乗り気じゃなくて筋肉痛に泣きたくなったけど打つ楽しさを思い出してからは17時の終業が待ち遠しかった。

 それからそれから…ぼんやりとバッティングセンターに行きたいな、
と思いつつもずーっと行かないままだったけれども。
先日、弟と幼なじみと3人で池袋のバッティングセンターへ行った。元々は久しぶりに幼なじみでお茶でもするか、くらいだったのだけれど。バッティングセンター熱の上がっている私。池袋にもある!と。
そこでお茶する前に行ってみた。そこはビルの屋上に設置されていて日曜日の昼下がりは野球少年が仲間と来ていたり、若い男女もいたり。
とりあえず久しぶりなので90キロから。こんなさ東京でさ。
20球で400円なんて安いよな、じゃあ私からいきますよ。
バッターボックスに入りバットを選ぶ(何が良いか分からんけど)
カードを入れて始める。ヒューン!と飛んでくる球にバットを振る。
うむ、振ってると球がかすったり、かっきーん。おっ!打った打った私!
また打ったよ!と振り向くと2人が爆笑している。
20球終えて弟にバトンタッチ。弟がバッターボックスに入りバットを握り構える、そしてバットを振る。
「あれ?やっぱりこれがフツーだよね」はっ?どういうこと?
「ちえさんのバットの振り方、おかしいよ。最初はそんなもんかと思ってたけど、幸則の見てたらちえさんが変だと気がついた」
はぁ?!どういうことよ?とりあえず弟と幼なじみのスイングもスマホに撮ってみた。ちなみに幼なじみはゴルフをしているので、バットを振ったあとのしぐさがゴルフクラブを思い切り振ったあとのような姿だった。
そして1巡したあと「ちえさん、打てたとかってめっちゃドヤ顔して振り向いてたけど、打つときの姿マジやばいよ」
「なんで打つときへっぴり腰になるんだよ。あんなケツ突き出してさ、
カブレラかよ」はぁ?ちょっと動画をLINEに送ってよ………。
なにこれ!!こんなに腰落として打ってんの?うそー!
私はキヨハラのイメージ!
「はっ?どんな想像しんだよ笑その動画が現実だ」
なんだか納得いかないけど。もう1ゲームしてから(私のスイングは想像にお任せします)当初の予定だったお茶ならぬ、
銀だこ酒場へ行き1杯ひっかけた。
いやー、ひと汗かいた後の1杯は最高だな。
40過ぎの普段は運動していない身体には2ゲームが限界だな、だなぁ。。
銀だこって群馬のたこ焼きだもんな。(発祥地が)最高だよな。    
 

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