書くのって面倒

言いたいことはめちゃくちゃあるし、伝えないといけないことも多分伝えられていない。
でも、いざキーボードを前にすると指が固まり、脳が止まる。
食欲も無くなるし、なんなら眠気も襲ってくる。

自分は自己承認欲の塊で、誰かと話す時も自分の話ばかりしてしまう。
とはいえ誰とでも喋れるわけではなくて、相手がどう反応してくるか、自分がその反応にどう返せばいいか、そして話をどこに着地させるかが明瞭でないと話せなくなってしまう。

全ての土台が揃っていないと何も表出させられないのだ。

noteの場合も近い。
何が言いたいのか、何を分かって欲しいのかがわからないと書き始められない。
でも何か書きたくて、何か伝えたくて仕方ないのだ。

今回もここまでこれを書くために何個も下書きを作った。
下書きを進めては違和感で閉じることを繰り返し、ようやく書きたいことにぶつかった。

この世に何かを残したいという思いがある。
その一方で、こんなに小さく弱い自分が何をしてもどこにも引っかからないという自負と哀しさがある。
いつまでもそれに抗えないまま、なんとなく生き続けている。

「何かにならなきゃ退屈で生きていけねぇよ」
大好きな漫画の主人公のセリフ。
こんなに単純で明快で、寒くて文字にしたら軽くなってしまうような言葉が、それでも自分の中に刺さり続けている。

ここまで生きてきて自分と出会ってくれた人たちがいる。
その中にはまだ付き合いのある人たちはいて、一方でもう名前も思い出せない人、顔も思い出せない人、何も思い出せない人もいる。
その全ての人たちが自分を形作っているし、その全ての人たちの本の一部を自分も形作っている。
これだけ長く生きてきて(といってもまだガキの年齢だけれども)、それに加えて人間には思考したり記憶する能力があって、その人たちにもう二度と関われない、そんな勿体無いことはないと思う。

みんながみんな自分と関われたことを誇りに思ってほしいし、みんなと関われたことを自分も誇りに思いたい。
だからこそまずは誇ってもらえる自分になるということ、そしてそのみんなを繋ぐようなことをしないといけない。

高く困難な道だとは思う。
ただ、それが自分の目標なのだと思う。

それを叶えるためには、多分、書くしかない。

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