木喰上人の微笑仏を訪ねて
放浪の先々で仏像を刻み、各地にそれを残した僧侶がいる。ひとりは円空、もうひとりは時代を下って、木喰。木喰上人がそれを行った動機は仏教を広めるためで、1000体の仏像を彫ると願をかけ、遊行することが目的の修行であったと言う。1800年の頃のことだ。
その木喰上人が残した木彫りの仏像が新潟県内に多数保存されている。これまでは目にする機会がなかったが、今回訪れたのは、小千谷市の山間にある小栗山観音堂である。ここのお堂は5月から11月の間、月一回17日の日にだけ一般に公開されており