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noteに感謝!

会社においてベテランといわれる年齢に至った理系の技術者が、無謀にも小説を書きkindle本を出すまでの経緯をまとめてみました。

1.小説新人賞への応募

私は某ゼネコンに勤めるしがないサラリーマンです。気が付けば、もうベテランといわれる年齢になってしまいました。
そんな私が2年ほど前、建設業の裏側を描いた長編企業小説を書いたのです。いや、書かざるを得なかったのです。
なぜ、バリバリの理系出身の私が文学の道を志すような暴挙に至ったのかは、別の記事でお話しします。

さて、こうして生まれたのが『シビルエンジニア ~ハイアーゲーム~』です。書いてしまったからには、この小説がどれほど評価されるのかを知りたくなるのが人情です。
いといろ調べてみたところ、小説の新人賞があることを知りました。そこで私はダメもとで新人賞へ応募することを決意したのです。
もちろん、私は文章を書くことは素人です。論文は死ぬほど書いてきましたが、小説や詩など書いたこともなく、文学という世界と真逆の世界にいる人間です。人様に読んでもらえるレベルになっているはずもありません。
私はネットを検索し、4名の作家さんや下読みさんに意見を求めました(結構お金がかかりましたが……)。そして、約1年の推敲を経て、小説が完成しました。

しかし、いざ新人賞へ応募しようとしたところ、思いもよらぬ問題にぶつかりました。応募枚数の制限が満足しなかったのです。
私の原稿は、推敲を重ねるうちに400字詰め原稿用紙600枚程度にまで膨れ上がっていたのですが、どの新人賞も応募枚数が400~500枚の制限があり、私の作品を受け入れてくれるような新人賞はありませんでした。
さらに、ジャンルの問題もありました。エンタメ系の新人賞は幅広いジャンルを募集していますが、過去の受賞作品をみると私の作品のような企業小説は皆無でした。
私は途方に暮れてしまいました。

2.noteとの出会い

私は自分の小説に適した応募先を血眼になって探しました。
そこで出会ったのがnoteでした。
昨年の秋にnote創作大賞2022を発見したのです。

私はそれまでnoteのノの字も知りませんでした。noteには多くのクリエーターさんがいて、有益な情報にあふれているし、作品を公開されている方もおられるので刺激にもなりました。
note創作大賞2022はオールジャンルを対象としていて、文字数の制限もありません。私は「これだ!」と思いました。
ただ、「既製の枠に囚われないあたらしい創作のかたちに出会いたくて」といキャッチフレーズには困惑しました。私の作品は既成の枠そのものだったからです。
しかし、細かいところは気にしていられません。私はnote創作大賞2022に応募することにしました。

結果は!
当然、初心者が受賞に至るはずもありません。
しかし、なんと、一次選考に通ったのです。

これには正直、驚きました。
応募総数16,848作品から、212作品に残ったのですから。
この時は「もしかしたら」なんて思ってしましました。
それも良い思い出です。短い時間でしたがいい夢を見させてくれたnote様に感謝です。

3.kindle本出版

note創作大賞2022の一次選考を通過したことで、楽観主義の私は調子に乗って、自分の作品を出版しようと思いました。
note創作大賞2022の他の一次選考通過作品を読ませていただきましたが、どれもレベルの高いものばかりでした。私の作品はこれらの作品と肩を並べているのかと自信を持つことができました。
それにもともと、純文学系の現役作家の方から「普通の人には描けないテーマが際立っている小説」との評価をいただいていたのでなおさらでした。
そこでまた、noteの記事が役に立ちました。
南口綾瀬様の記事で、Amazonのペーパーバックで個人が紙の本を出版できることを知りました。さらに、南口綾瀬様は公式のISBNを取得する方法も公開されていました。もともと紙の本の出版を考えていた私は、公式ISBNを取得してkindle本のペーパーバックに挑戦することにしたのです。
公式ISBNの取得には、水蝸牛様の記事も参考になりました。

kindle本の作成についてもnoteの記事が参考になりました。
初めはハードルが高いと感じていましたが、旭山リサ様の『KDP(紙本)の攻略本』を参考にすることで何の問題もありませんでした。
特に難関となるペーパーバックの表紙の作成も一発でクリアしました。

4.皆様からの応援

こうして、『シビルエンジニア ~ハイアーゲーム~』は7月1日に無事kindle本で出版することができました。

noteで応援くださった方々から暖かいコメントをいただきました。どれも励みになるコメントばかりでした。
さらに、思いもよらぬことに土木学会様が私の小説をツイートしてくださったのです。
これには感激いたしました。
土木学会様、ありがとうございます。
今後も『土木』を一般の方々にもっと知ってもらえるよう活動していきたいと思います。

実はkindle本出版の最終段階で、ある出版社からこの小説を四六判ソフトカバー並製本で商業出版するお話をいただきました。
非常に悩むところでしたが、出版方法の方針にメリットを感じなかったので、お断りしてkindle本での出版に踏み切りました。
これも皆様から応援コメントやnoteでのつながりがそうさせたのかもしれません。

5.おわりに

以上のように、私の小説はnoteなくしてなかったと思います。
noteに感謝しかありません。
今後はこの小説を一人でも多くの方々に読んでいただきたいと思っています。
ただし、この小説はゼネコンの業務内容を赤裸々に描いているため、著者を特定されるわけにはいきません。私が会社を首になるかもしれないからです。笑
なので、私がこの小説を書いていることを同僚、知人はもちろん家族にも言っていません。
今になって、このことが小説を売り込む営業活動に大きな障壁となってしまいました。大手を振って周りの人に「小説書いたから買ってちょうだい」とは言えないからです。
今は1日に2冊程度、コンスタントに売れています。営業活動ができない割には順調な滑り出しだと思っています。しかし今後は不透明です。この先どうなるかわかりません。
そこで、またnoteの出番です。
noteで営業活動をして少しでも多くの方に私の小説を知っていただきたいと思います。興味を持たれた方は上記のリンクをポチッとしてください。笑

このようにnoteにおんぶにだっこの私ですが、今後は誰かの役に立つ記事を書こうと画策しています。恩返しです!
仕事の関係で今すぐには難しいですが、今年中には実行しようと考えています。
そのときはまたご支援のほど、よろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

#創作大賞2022 #小説#建設業#ゼネコン#シビルエンジニア#土木技術者#トンネル#Kindle#ペーパーバック


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