見出し画像

詩|夏が終われば


午後の陽射しと
柔らかな眼差しが
海面で交わって
空へと弾けていく

掬っても掬っても
指の隙間からこぼれていく
砂のような悲しみの粒々を
あなたは上手に掬ってくれた

光る砂の上で肌と肌が
遠慮がちに触れ合って
クスクスと笑いあった

同じ細胞に出会ったような
永遠のような一瞬のような

瞬きさえも惜しんで見つめ合う

お揃いの五感を研ぎ澄ませて
ふたつの魂を合わせるように
ぴったりと重なっていく

止まった時間の景色だけが
わたしの胸に焼きつけばいい

それさえも
夏が終わればぜんぶ
消えてしまうのだけど



夏が終われば / 月乃



明日も愛だけの世界が待ってる。


いつきさんの帯
使ってみたかったの
かわい♡


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?