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光に気づくこと


ゆっくりと沈んでいく
琥珀色の太陽を見ていた

その姿が消えても
空はまだ夜になりきれないまま
寂しげな群青色に染まっている


やぶれた心がひどく痛くて
声も出ないほど悲しくて
拭っても拭ってもこぼれてくる涙


絶望を数えながら歩いていたら
バスは行ってしまった


次のバスを待っている




「光と闇はいつも一緒」
わたしが泣くと
ママはいつもそう言っていた



落ちた闇が深いほど
光に気づくことができるんだね



幸福だったあの春の木漏れ日のような人


ご褒美みたいな出逢いだった





今夜もあなたに星が降りますように

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