体育会系男子CEO×病弱オタク女子COOが新規事業をつくるまで
こんにちは!Hamaru StrategyのChief OTAKU Officerつっきーです。
私たちHamaru Strategyは今、「保健室事業」に挑戦しています。
この事業は私たちの日々のアイデア出しの中から出てきたものです。
そして今回は特に、創業メンバー2人の特性が強く反映されている事業でもあります。
それを踏まえて今回は、「保健室事業をやろう!」ということになるまでの会話を思い出し、書き起こしてみました。
よく「どうやったらそんなアイデアが出るんですか?」と言われることが多い私たちなので、新規事業や企画に取り組む方々には、何かの参考になるかもしれません。
※これは、↓↓こちらのnoteから一部抜粋し、よりエモーショナル(?)に再構成したものです。
興味があれば、こちらも読んでみてくださいね。
Hamaru Strategy創業メンバーのプロフィール
まずは、Hamaru Strategy創業メンバー2名を簡単にご紹介します。
【Chief "ENTAME" Officer(COO)清水】
大分出身、東京理科大学卒。35歳。
バンダイ(一部バンダイスピリッツ)に11年いた経験から、ホビー業界に強みを持つ。
設計・企画・プロモーション・直営店の立ち上げ、イベント出店、品質管理など幅広い経験あり。
フーモアでは新規事業を行い、現職にそのまま引き継ぎ独立。
【Chief OTAKU Officer(COO)道場】
大阪出身、京都大学経済学部卒。26歳。
株式会社Donutsでライブ配信アプリの企画業務を経て、フーモアでは企画室にてオープンイノベーションに従事。半年で4件採択される。
詳しくはこちらのnoteに書いていますので、お時間がある方は読んでみてください。
こんな2人のラフな会話から、保健室事業は始まりました。
FemTechとの出会い
ーー6月のある日、朝礼にてーー
CEO清水(以下、し):
今オリジナルのサービス、エンタメ系で1個進めてるところなわけだけど。
もう1つくらい軸になるビジネスが欲しいよね。
道場は最近、なんか興味ある領域とかある??
COO道場(以下、み):
うーん、色々あるんですけど、最近すごいなと思ったのがクラファンであって…それが…えっと、生理用ショーツなんです。
し:へぇ、どんなの?
み:超吸水型生理ショーツの「ベア」ってやつです。
昨日FBで個人的にシェアもしたんですが、初めてクラファンにお金出しました。これは絶対要る!!と思って。
あ、URLをSlackに送りますね。
し:へぇ…なるほど…コレすごいな!
み:絶対人気出るし、これは一般販売じゃ手に入りづらくなるだろうなと思って、即ポチりました。
お金は医療従事者の方への物品提供にも回されるらしいので一石二鳥です!
実際、開始後すぐに目標達成して、ストレッチゴール設けてるところらしいです。
し:ほんとだ!俺にはまだよく分からないけど、必要とされてたんだね。
み:絶対要りますよ~最近生理ショーツはFemTech界のトレンドなんですよね!
し:…ん?ふぇむ…?
み:あれ、もしかしてFemTechご存知ないですか…?
し:うん、初めて聞いた。何それ??
み:XTechって増えてますけど、その1個で、Female×Technologyです。
女性のヘルスケア領域に関する問題を、技術とかプロダクトで解決しようとするやつですね。
しみーさん、たくさん本とか読んでるけど知らなかったってことは、やっぱり男性にはまだまだ知名度が低いのかもしれませんね…
し:へぇ!そんなのあるんかぁ!
み:私は女性の妊娠/出産/キャリアに関する学生団体やってたこともあって、そこらへんに感度が高いだけかもしれません。
周りにも、それに近い領域で挑戦してる友達が何人かいますし…
し:前にそんなこと言ってたね。
み:でも、FemTechってすごくないですか?
だって「女性」って、世界人口の半分が市場ですよ?
それなのに、今までほとんど手が付けられてこなかったブルーオーシャンなんです!
し:確かに!!そう思うとかなり面白いかも!!
保健室、やりたい
し:FemTechかぁ…
初めて聞いた言葉だけど、さっそくそれでアイデア出ししてみる?
それか、なにか特に深掘りしたい領域とかある?
み:うーん…何せ問題意識が高すぎて、まとまらないですね…
…あ!
…いや、ちょっとFemTechに直接的に関係するのかは分からないですけど…
し:いいよ、言ってみてよ!
み:私、ずっと保健室が欲しいなと思ってて。
し:保健室???
み:私、けっこう体調崩しがちじゃないですか。
しみーさんはそれに対して理解があるから、ほんと助かるし、正直に色々言えてるわけですけど。
でも、会社員として出勤してた時は、それでもかなり困ることがあったんです。
し:そうだったんか。例えばどんなこと?
み:朝ちょっと体調悪いな…と思った日でも頑張って出勤して、それで途中でやっぱり我慢できなくなって…
っていうパターン、あるじゃないですか。
し:道場に限らず、誰しもあるよね。
み:そんな時に、無理せず早退していいよ!って言ってもらえるんですけど、早退するにも、このまま1時間かけて、電車に乗って、家に帰れそうにはない…ってことがあるんですよね。
し:確かに!部下の体調が悪すぎる時、「帰れ」っていうのも微妙だなとは思ってた。
み:このまま会社の人目につくところで休むのも気が引けるし、かと言ってカフェとかカラオケ・ネカフェに行って、店員さんとやり取りして…がキツい。
だから、トイレの個室の壁にもたれ掛かって寝たり、倉庫の段ボールの陰で体育座りしたり…そんな風にやり過ごしたことは何回かあります。
し:マジか…
み:トイレも倉庫もめちゃ寒いんですよね…笑
だから、オフィス街にも暖かくしてちょっと横になれる場所がほしいなって。
「電車で家に帰れる」くらいの体調まで戻せる場所。
それって「保健室」だなって。
し:そっか!
俺、保健室って聞いて、ケガの方しか思いつかなかった。
ベッド…使ったことないかもしれんなぁ。
み:さすが健康優良体育会系ですね!笑
女子校だと、常にベッド1床は塞がってますよ。
生理痛があるっていうのが大きいんですが。
し:すごい痛くなる女性もいるみたいだもんなぁ。
俺みたいな上司の視点からしたら、部下がしんどい時に、どれくらいしんどいかとか、どう対応していいかとか分からんし…
み:うちみたいな男性上司、女性部下のチームだったら特にオロオロしちゃいますよね。
身体のことだから、あんまり詳しいこと訊かれるのも、訊くのも微妙ですし。
し:保健室みたいな場所があったら
「ちょっと休んで来たら?それでも良くならないなら帰ったらいいよ」
とか提案できるし、いいかも!
み:確かに、上司の人にとっても助かるかもしれませんね!
よし、やろう!
し:え、めっちゃいいじゃん、オフィス街に保健室。やろうよ!
み:やりたいです!ずっとやりたかったことだし。
…でも、うちってエンタメの会社だし、マイナスをプラスにっていう課題解決よりは、ゼロをプラスにして幸せに!っていう事業を軸にしようとしてるから…
保健室やるのって、どうなんですかね?
し:確かにそれはあるけど、でも俺たちがやってきたエンタメのノウハウって、絶対に保健室でも活かせると思うんだよね。
あと、これこそHamaruが得意のオープンイノベーションにぴったりじゃん!
み:たしかに!
し:色んな企業さんに話しに行ってみようよ!
み:おっけーです!
じゃあさっそく、企画書に落とし込んでみますね!
色んな企業さんとお話をしてみて
ーーそんなこんなで構想からたった3週間、話をした企業・個人は10に迫ろうとしていたーー
し:やっぱり必要性が分かりやすいビジネスだからこそ、色んな方に話を聞いてもらえるね。
み:そうですね!
特にヘルスケア領域の方々は一瞬で必要性を理解して、前向きに協力してくださる感じがありがたいですね!
でも私、やっぱり引っ掛かることがあって…
し:なに?
み:男性の、ある程度年次が上の方になると、何となく響いてる感じが薄くなるというか…
女性の方やヘルスケアに明るい方だと、「これは必要だ!」っていう大前提をすぐ理解して、発展的な話をしていけるんですが。
し:それは俺も感じたな。
み:あまり性別や年齢で区別するべきことではないですけど…
男性の年次が上の方は、このビジネスが「なぜ必要なのか」を説明しても、「理解」で留まってしまうというか。
「理解」と「知覚」の差が大きい領域なのかもしれません。
し:確かに、マネタイズや機能にフォーカスした質問が多くなる傾向があるね。
み:そもそもなんですけど、大きな企業さんで上に行ける方って、現状「健康な男性」が多いじゃないですか。
だから実感がないのも無理はないのかもしれませんね。
し:それはあるかもな~
み:私にはこのビジネスへの思いがあるし、「体調を崩す社会人」の当事者でもあるから、そういう方たちに説明しても響きにくい感じがします。
し:そうだね。
そういう方に話す時は、体育会系×理系×大手メーカー出身、っていう俺が説明した方が、客観的に見えるし、合うかもしれないね。
み:うん、そうやって進めていけるとありがたいです!
し:あと、この事業の創り方って、アニメの製作委員会方式みたいじゃん。
色んな企業さんの得意領域を活かしながら、ちゃんと消費者にとって一番良い形にするっていう。
み:確かに言われてみれば…!
し:実際に俺がアニメの製作委員会に入っていた時の経験も活かせるかもね!
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道場自身の原体験から始まり、FemTechという領域と反応して形となった保健室事業。
道場とはいろいろと真逆であるCEO清水の出自や考えがあるからこそ、このビジネスはどんどん社会にフィットする形に仕上げていけると信じています。
まだまだ種の段階、発展途上のビジネスではありますが
一緒にこの世界を実現してくれるパートナー様をどしどし募集しております!
お気軽にメッセージをいただけると幸いです。
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