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Passion 〜part 1〜

2023年3月27日 晴れ。
20時 Madrid

前日の楽しいお別れの余韻が後を引かないわけもなく。
この日は予約してあった美術館を梯子し、街をふらふらとしていた。
でもどこかで、今日も会いたいな。
でもおばさんと連日なんて若い子は嫌だろうな?
などなど心の中で葛藤をしていた。
誘って断られる事が怖かった。
とはいえ、今後も引き続き先生と生徒の親の関係。
断られた所で、別になんて事ないか!
と割り切れた瞬間に、指はスラスラ。メッセージを打っていた。
息子の練習が今日のミッションでその後暇なのだけどご飯一緒にどうですか?と言った文章を送った気がする。

2時間後に、息子の様子を一緒に見てから夕飯もOKと連絡が。
急いでホテルに戻り、浮き足立つ気持ちを落ち着かせながら着替えて現地へ。
肩開きボーダーにデニム。サングラスをかけて現地へ。
お互い昨日よりもラフな格好なのでそれもまた新鮮で。
流暢なスペイン語で息子のサポートをしてくれる姿に、また頼もしさを覚えた。
異国で、異国の言葉でコーチと笑い合いながら話す姿は惚れ惚れする。

その後、モラタラスから電車で高級住宅街と言われる街へ。
散歩をしながら街を案内してもらった。
沢山話した。スペイン生活のエピソードや高級住宅街に住む人たちあるあるを話したり。
サラマンカのZARAでウィンドウショッピングもした。

44歳のわたしと22歳のキミ。
そんな歳の離れた関係なのに若い頃に戻った感覚になる自分が少し恥ずかしくもある。
しかしそれを上回る何かがキミの魅力で。
可愛いんだけど男気がある。
たいそうモテてきた人生なんだろうなと。
そして苦労もしてきたんだろうなと。
でなければ、こんなに精神的に大人びた22歳は出来上がらない。
でもベースはお茶目。そのギャップもモテ人生で学んだことなのかしら?

つづく…

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