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転機となった出来事

2020年の5月
地元に住んでいる親友の訃報が届いて

7歳と5歳の娘さんと、美人で素敵な奥様を残して
彼は突然旅立って行きました。


感染症が流行り始めた直後のことだったので
お葬式にもお墓参りにもいけず

悲しいかどうかもわからないまま
ただその事実を受け止めて
奥様にお悔やみのお手紙と香典をお送りしました。


生前はInstagramで彼の幸せな近況を目にしていたし
毎年私の誕生日には必ず彼から
おめでとうのメッセージが届きました。

私は仕事と子育てで、心が悲鳴をあげはじめていた頃で
面倒くさがりなのもあって
お返事を返したり返さなかったり。

キラキラした彼の日常をSNSで見るのが辛くなったり。


いつか会えたら良いね

というやりとりは、決して嘘ではなかったけど

もっと早く会いに行けばよかったな、と後悔しました。



時々道に迷った時に、亡くなった彼と繋がって
どうしたら良いかな?と聞く事があります。


彼が亡くなった頃の私は
仕事も家庭内の事も何もかもが嫌になって
大切なはずの家族に対して
何の感情も沸かなくなってしまっていました。


夢の中に亡くなった彼が出てきてくれたので
どうしたら良いかを聞いてみました。

「自分はもう子どもたちに触れたくても触れられない」

「だから子どもたちに触れる喜びをもっと感じて」



夢から覚めて、涙が溢れました。



生きて体験できる喜びをもっと感じたい。

やらなかった事を、後になって後悔したくない。

自分の目の前の景色から最高の光景に変えて行きたい。

そして、今目の前にいて私を愛してくれる人の事を、もっと大切にして

今ここにいる自分の事も、愛していこう。


彼の死がたくさんの気づきをもたらしてくれて
自分の人生を大切に生きる決心ができました。

そして今に至るまで
少しずつ、確実に、その光景が見えてきている気がしています。


(続く)

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