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簿記3級に10日43時間で合格した勉強スケジュール💨

4月末に日商簿記検定3級をCBT方式で受験し合格しました。平日夜8日+休日2日=10日間の勉強で駆け抜けたので、そのときのスケジュールと勉強法を書き残します。何かの役に立てばいいなあ。

久しぶりに(受験生のときくらい、もしくはそれ以上)ストイックに勉強したのでたのしかったです。

この記事で伝えたいことまとめ

・数字に苦手意識のない人であれば、簿記3級10日合格は全然いける
・Youtubeに神講座が無料で公開されているので、勉強しやすい(ふくしままさゆき先生、大感謝祭)
・簿記を勉強することで、企業活動がなんたるか(貸借対照表BSと損益計算表PLが何を示すか)が分かり、自分の業務や他社の見方が変わった

受験のきっかけと目的

 「貸借対照表BS・損益計算表PLが読めるようになりたいな〜」と3年くらい前から思っていたのですが、本屋さんに平置きしてある「読み方」の本をチラ見しても、どれも決め手にかけるな〜と思いそのままに。

 そんなこんなで日常を過ごし、2022年正月久しぶりに帰省した実家で雑談をしていると、高校商業科→大学経済学部→税理士アシスタントだった父が「BS・PL?そんなもん簿記分かれば余裕」と教えてくれ、びっくり。簿記勉強してみようかな〜となる。(そもそも簿記のゴールは、貸借対照表BS・損益計算表PLなどをつくり決算を行うことなんですよね!社会人にゃ当然のルールです?知らないまま6年を過ごしていました。)

教材

メルカリで2冊セットで1,200円

テキスト・問題集は、中古で入手するつもりでいたので中身は見ずにAmazonで一番人気のものにしました。メルカリで2冊で1,200円で購入。

Youtubeは、観ながら要点をノートにまとめていきました。私は、ノートに情報を整理していくことで記憶が定着するタイプなので、時間がかかってもしっかりまとめていました。

勉強スケジュール

ざっくり分布はこんな感じです

4月12日(火)⏰計2時間

24:00-26:00 Youtube①入門 視聴

本当にふくしままさゆき先生の講義がわかりやすいので、一旦ここで「簿記、完全に理解したわ」状態になれます。

4月13日(水)⏰計1時間15分

20:00-20:45 「簿記ナビ模試」予想問題解く(大問2まで)
24:30-25:00 テキスト 第1・2・3章 簿記の基礎 商品売買 現金

興奮そのまま予想問題を一度解きました。大問2までしか歯が立たず。短期決戦の試験攻略なので、このタイミングで自分が到達するべき学習深度を見据えられたのがよかったです。テキスト読むのあんまりおもしろくない。

4月14日(木)⏰計4時間10分

20:20-21:40 Youtube ②現金③預金 視聴
22:00-23:30 Youtube ④商品売買 視聴
25:10-26:00 Youtube ⑤手形・電子記録債権 視聴
26:00-26:30 テキスト 第4・5・6章 預金 小口現金  手形・電子記録債権

昨日予想問題を解いたことで、どんどん進めないと!となれたので、ひたすらYoutube。テキストは、読んだところであんまり新しい情報インストールできない&たいして復習にならないとわかったので、この日を境にYoutubeの講義中心の学習にすることに決めました。

4月15日(金)⏰計3時間40分

19:50-21:10 YouTube①〜⑤練習問題
22:50-25:10 YouTube⑥固定資産・経費等⑦純資産⑧決算の全体像 視聴・練習問題

それまでYouTube見ながらノートまとめばかりしていて、Youtubeの備考欄の練習問題をろくにみてなかったのですが、しっかりと解説があることに気づき、直後にやる+反復学習しなきゃ!となりました。

4月16日(土)⏰計10時間20分

11:30-13:20 YouTube⑨決算整理仕訳1/3 視聴・練習問題
14:10-16:10 YouTube[10]決算整理仕訳2/3 視聴
16:50-17:10 Youtube⑥⑦⑧練習問題復習
-18:10 YouTube[11]決算整理仕訳3/3 視聴・練習問題
-19:30 YouTube[12]税金 視聴・練習問題
20:40-21:20 Youtube⑨〜[12] 復習
23:00-23:40 YouTube[13]剰余金の配当 視聴・練習問題
23:40-24:10 YouTube①③ 練習問題
25:20-26:20 YouTube④〜⑧ 練習問題

だんだんYoutubeの講座も佳境に入ってきて、そこそこボリューミーな講義も増えてきます。時間がかかるのでやや焦りはじめる。土日の間にYoutubeの視聴を終えるのを目標にして、土曜のノルマを消化しました。

4月17日(日)⏰計9時間30分

11:20-12:30 YouTube⑨〜[13] 練習問題
12:30-13:10 YouTube[14]帳簿 視聴・練習問題
13:10-13:40 YouTube[15]伝票 視聴・練習問題
14:20-15:00 YouTube[16]清算表 視聴・練習問題
(15:00-15:45 電卓調べてた)
15:45-16:10 YouTube[17]証憑 視聴・練習問題
16:40-18:00 復習(勘定科目まとめ)
20:00-21:10 予想問題集第1回 50/100点 ※時間制限なし
21:10-22:00 答え合わせ&ノートまとめ
22:10-23:45 ノートまとめ
26:00-27:10 テキスト第12・18・19章 株式 精算表と財務諸表 帳簿

昨日頑張ったので余裕ができて、電卓選びとかしてました。電卓の配列がメーカーごとに違うことを知り、私はCASIO派だとわかったので、これを購入しました。この日の夜から予想問題集→答え合わせノートまとめの試験対策に移行しました。

4月18日(月)⏰計2時間03分

20:55-21:11 予想問題第2回 50/100点 ※時間制限なし
22:11-22:25 答え合わせ&ノートまとめ
22:25-23:28 予想問題第3回 86/100点 ※時間制限なし
26:20-26:50 答え合わせ&ノートまとめ

急にできるようになってびっくりする。第1回のあとにかなりしっかり答え合わせノートまとめしたのがよかったようです。

4月19日(火)⏰計3時間47分

20:20-21:42 予想問題第2回 答え合わせノートまとめ
22:00-22:20 予想問題第3回 答え合わせノートまとめ
22:30-23:30 予想問題第4回 78/100点
23:30-23:35 答え合わせ
25:00-26:00  答え合わせノートまとめ

大問2の帳簿問題は基本的に過去問解きながら、知っているパターンを増やしていく方針(網羅的に学習しない)にしたので、初見のやつが出ると点が下がる。

4月20日(水)⏰計3時間40分

20:10-21:20 予想問題間違えた問題再
21:50-22:50 第5回 71/100点
22:50-23:00 答え合わせ
23:10-23:30 答え合わせノートまとめ
25:00-26:00 予想問題間違えた問題再

反復学習に。この辺で、当日の受験の形式ってどうなんだろう?となり、ネットで検索。問題用紙も解答用紙ももらえず、白紙の計算用紙だけもらえることがわかったので試験当日と同じ解き方に切り替えてました。

4月21日(木)⏰計2時間45分

20:10-20:30 第7回 第一問 42/45点 &答え合わせ
21:15-21:45 第8回 第一問 39/45点 &答え合わせ
22:00-23:10 第6回 100/100点 &答え合わせ
24:15-25:00 間違えた問題再

100点とってびっくりする。ここで明日は合格するぞ!というよりも100点とるぞ!に。大問1の仕訳問題は45/45満点取りたいところなので重点的に。

4月22日(金)試験当日

11:30-12:30 テストセンターにて受験

84点でした。(悔しい)

総コスト

  • 時間:約43時間10分

  • お金:2,500円ほど
    テキスト&問題集 1,200円、電卓 875円、解答用紙印刷代400円くらい

ネットで見ると、一夜漬けや私の半分の勉強時間の記事など落ちてたりします。テキスト学習が向いてる人はそれくらいでもいけるのかも。安心して試験会場に向かえる状態をつくるのであれば、私には40時間は必要かなと思います。
解答用紙はケチらずにA4で印刷したほうがいいです。A5だと欄が小さすぎて記入できない。

勉強法よかった点・反省点

よかった点

  • 期間を短く設定した&勉強時間を細かく記録するようにしたこと
    →「どうやって勉強時間を捻出するか」の思考になれたので、時間が空くと「勉強したい!しなきゃ!」と自然になれた。(そういえば、高校受験時にストップウォッチを首からぶら下げて勉強してたとき結構よかったのを思い出しました。やばエピだけど。)

  • 早めに模試を解いてみたこと
    →簿記三級合格のために到達すべき学習深度を見据えられ、どれくらいから試験対策実践にうつればいいのか以降の学習過程をざっくりイメージすることができました。仕訳は、やりながら感覚を掴むタイプの学習に合っていると思います。

  • ふくしままさゆき先生のYoutubeの講義中心の学習にしたこと
    →自分に合っていたなと思います。説明がわかりやすいのはもちろん、さらっと画面にうつる板書の整理がかなりわかりやすかったです。最初の方は、板書の画像を頭の中に投影しながら仕訳してました。注意点があるとすれば、大問2の帳簿問題対策はテキストなどで補完する必要があることくらいです。(先生もYoutubeだけじゃなくてテキストやってね!って言ってます)

ふくしま先生の板書をもとにまとめたもの

反省点

  • 勉強中電卓を右手で打っていたこと
    →はじめて電卓をまともに使うので、特に何も考えず右手で打って勉強していましたが、テストセンターのCBT式の受験はPCキーボードでの入力回答。「点キー」と「電卓」のよく似た入力機器を全て右手で扱うことになるので混乱しました。実際、何度か電卓の数字をうつしたかったのに電卓で打ち直すみたいなロスをしました。実務でも電卓は利き手逆で打つはずなので、最初から左手で打つのがおすすめです。

  • 大問2の帳簿の対策が薄くなってしまったこと
    →配点はそう大きくない&回によって出題方式がバラバラで網羅するには時間かかるなと思ったので、私はやらない!と決めましたが、満点取りたいならやるべき。

  • テキストを適当に選んでしまったこと
    →中身をきちんと見ずに選んだ人気上位のテキストは、わかりやすさ重視のイラスト盛りだくさんのもの。Youtubeの講義動画が自分に合っていたので、文字たくさんでもいいので網羅的なものを選んだら良かったな〜と思いました。紹介しているYoutubeで学習を一旦始めてみて、そこから選びに行くことをおすすめします。

  • (おまけ)テストセンターのオペレーションがめっちゃ変わっててテンパったこと
    私がテストセンターに最後に行ったのは、大学4年のときなので6年前。当時は、学習机+棚&PCモニターがビタビタのついたてに囲われてる席が、天井の低〜い薄暗〜い部屋にずらーっとギューギューに並んでいるような場所で、入り口にある簡易的な場所で受付を済ませたら荷物はカゴに入れる。みたいな結構ゆるゆるの施設だったと記憶してます。そのときのイメージのまま、早めに行っても待つとこないし〜と思ってギリギリで行ったら、今はしっかりオペレーションが決まってて、受付〜受験開始まである程度時間がかかるようになっていました。(施設はめっちゃ綺麗で、天井も高い。しっかり待機所もある。)多少遅れても60分受けさせてもらえるのも知らない私は、iPhoneの電源の切り方も忘れるくらいテンパりまくって、心拍数爆上がりでした。

まとめ(簿記3級受けてよかったこと)

  • \目的達成/貸借対照表BS・損益計算表PLは余裕で読めるようになった(しかも簿記は世界共通のルールなので海外のものも読めます)

  • 『〇〇円の売上を△△円の費用を使って生み出すこと』が、会社全体にどうインパクトがあるのか本当の意味でわかった

  • 経理の人の大変さが理解できた(もう二度と経費申請遅れません・・・・)

  • 3桁区切りの数字を割と瞬間的に読めるようになった(お恥ずかしながら、それまでは立ち止まって考えないと分かんなかったです)

当初の目的の貸借対照表BSと損益計算表PLの見方(決算の見方)が分かるようになったのはもちろん、一社員だとどこか人ごとに感じてしまっていた「決算」や「株主総会」というイベントと自分の業務が想像よりも近い距離で繋がっていることがわかりました。今回の何よりの収穫かなと思っています。

記載してあることで、間違い・認識違いや誤認を招く表現があればどしどしコメントでご指摘ください🙏

(終わり)


香りの研究のための、購入費に使います😊