月子

パリ郊外在住。音楽・本・映画・アートやフランス生活から書きおこしたエッセイや詩。本業は…

月子

パリ郊外在住。音楽・本・映画・アートやフランス生活から書きおこしたエッセイや詩。本業はグラフィックデザイナー。美術エッセイ「カルトブランシュ・ミュゼ」珈琲時間エッセイ「フラットホワイトをめぐる冒険」を連載中。Amazonのアソシエイトとして適格販売により収入を得ています

マガジン

  • 美術エッセイ【カルトブランシュ・ミュゼ】

    パリ郊外在住の作者が、美術館で運命的な一期一会の出会いを遂げた作品について歴史や解説を踏まえつつ、感じたことを自由に気軽に、時には脱線しながら綴る美術エッセイです。 タイトルの「カルトブランシュ(Carte blanche)」とはフランス語で「白紙(全権)委任」のことですが、レストランの「おまかせメニュー」のように自由度の高いクリエイションなどの表現として使うことの多い言葉。

  • パリの珈琲時間ーフラットホワイトをめぐる冒険

    パリといえばカフェ。カフェといえばパリ。しかしそこに美味しいコーヒーはあるのか。納得のいく美味しいコーヒーを求めて、とりわけ好物の「フラットホワイト」にこだわってカフェ巡り日記。パリの美味しく魂を感じる素敵なカフェへ行きたいあなたへとっておきのアドレス帖。

最近の記事

人生に寄り添う歌声-vol.1 エラ・フィッツジェラルド

 最近よく「歌声」について考えます。『なぜわたしはこの歌手の歌声に惹かれるのだろう』と。母の子守唄から始まり、幼少期や青春期、色々な音楽に夢中になってきました。ある程度の期間音楽を聴いていると、自分の好む歌声が定まってきているので、傾向のようなものができてくるのだろうとは思うけれど、その中心にあるものは一体何のだろう。 このようにわたしの人生に寄り添ってくれている「歌声」をシリーズで紹介できればと思います。 エラ・フィッツジェラルドの歌声 エラ・フィッツジェラルドとの出会

    • お久しぶりです。年も変わりましたが、久しぶりに記事を書きました。連載「フラットホワイトをめぐる冒険」パリやフランスのカフェを紹介していますが、今回は、番外編。一時帰国で訪れた東京は神楽坂にある素敵なカフェ。 https://note.com/tsukiko_fr/n/n9879278dbd60

      • #05 神楽坂のサスティナブルな小確幸カフェ「アカアマコーヒー」

        こちらのエッセイはパリの珈琲にまつわるetcの連載マガジンです。その他の記事はこちらからどうぞ。 ・・・と言いつつ、今回紹介するカフェは番外編。久しぶりに母国日本へ一時帰国した際に出会った一杯とそのお店の紹介です。 * 秋晴れの朝、東京の滞在地として神楽坂に数泊していた我が一家。遅めの朝食をとろうとスーツケースをごろごろ転がしながら、赤城神社を通り抜け神楽坂の静かな裏道を歩きたどり着いた「AKHA AMA Coffee(アカアマコーヒー)」。 日曜日ということもあってか

        • 導かれる絵、みてしまったものーエドガー・ドガ 「洗濯女(逆光)」

          こんにちは。パリ郊外在住の作者が、美術館で運命的な一期一会の出会いを遂げた作品について歴史や解説を踏まえつつ、自由に気軽に、時には脱線しながら綴る美術エッセイです。 マガジンのタイトル「カルト・ブランシュ(Carte blanche)」とはフランス語で「白紙(全権)委任」の意。レストランの「おまかせメニュー」のように自由度の高いクリエイションの表現として使うことの多い言葉です。 いまオルセー美術館はドガ三昧 上半期のオルセー美術館で最も堪能できる画家のひとりはエドワード・

        人生に寄り添う歌声-vol.1 エラ・フィッツジェラルド

        • お久しぶりです。年も変わりましたが、久しぶりに記事を書きました。連載「フラットホワイトをめぐる冒険」パリやフランスのカフェを紹介していますが、今回は、番外編。一時帰国で訪れた東京は神楽坂にある素敵なカフェ。 https://note.com/tsukiko_fr/n/n9879278dbd60

        • #05 神楽坂のサスティナブルな小確幸カフェ「アカアマコーヒー」

        • 導かれる絵、みてしまったものーエドガー・ドガ 「洗濯女(逆光)」

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        • 美術エッセイ【カルトブランシュ・ミュゼ】
          4本
        • パリの珈琲時間ーフラットホワイトをめぐる冒険
          4本

        記事

          パリも夏の陽気の日が続いています。アイスコーヒーもいいけれど、こっくりと美味しいフラットホワイトは別物。マレ地区にある「ル・プロトンカフェ」ふらり。ゆる〜い海の家に吹き抜ける風を思い出す場所。ぜひお読みくださいませ。 https://note.com/tsukiko_fr/n/n11cbc3f6c3e3

          パリも夏の陽気の日が続いています。アイスコーヒーもいいけれど、こっくりと美味しいフラットホワイトは別物。マレ地区にある「ル・プロトンカフェ」ふらり。ゆる〜い海の家に吹き抜ける風を思い出す場所。ぜひお読みくださいませ。 https://note.com/tsukiko_fr/n/n11cbc3f6c3e3

          #04 海の家のような風通しのよさ パリ4区「ル・プロトンカフェ」

          こちらのエッセイはパリの珈琲にまつわるetcの連載マガジンです。その他の記事はこちらからどうぞ。 期待しないで入ったカフェがとても心地よくて、よいバイブレーションに溢れていると嬉しくなる。 まとまった書類に目を通しておきたくて、この辺りで…と私のマップに入っている「行ってみたいカフェ」リストを開いた。そんな風にしてマレ地区の入り口にある「Le Peloton Café /ル・プロトンカフェ」を期待せず、そして実は少し躊躇しながら訪れた。 「プロトン」とはどう言う意味か。自

          #04 海の家のような風通しのよさ パリ4区「ル・プロトンカフェ」

          オルセー美術館で3月にエトワールとなったオニール八菜さんとフローラン・メラックさんのデュオダンスを鑑賞。至近距離でのバレエ鑑賞は初めてでドキドキ。 次回のカルトブランシュ・ミュゼはいま現在オルセーで企画展も開かれ、バレエダンサーをたくさん描いた「あの画家」をお届け予定です。

          オルセー美術館で3月にエトワールとなったオニール八菜さんとフローラン・メラックさんのデュオダンスを鑑賞。至近距離でのバレエ鑑賞は初めてでドキドキ。 次回のカルトブランシュ・ミュゼはいま現在オルセーで企画展も開かれ、バレエダンサーをたくさん描いた「あの画家」をお届け予定です。

          たくさん読んでいいねいただきありがとうございます😊 パリのカフェの空気をおすそ分けしております。 まだの方も是非。 https://note.com/tsukiko_fr/n/ne05ccc6b536b

          たくさん読んでいいねいただきありがとうございます😊 パリのカフェの空気をおすそ分けしております。 まだの方も是非。 https://note.com/tsukiko_fr/n/ne05ccc6b536b

          #03 シェイクスピア&カンパニーカフェのピースフルな空気

          こちらのエッセイはパリの珈琲にまつわるetcの連載マガジンです。その他の記事はこちらからどうぞ。 この連載で紹介したいカフェの基準をあたらめて考えてみた。無闇に訪れたカフェについて書くのはしんどいし、さほどよい印象を受けていないのにもかかわらず紹介するのも違うと思った。 ましてやガイドブックに載っているような有名店はこちらに住んでいると縁遠くなる。 そんなわけで、日々のカフェを巡りの中でも選りすぐりというとちょっとおこがましいが、「また行きたい」というカフェに絞って紹介し

          #03 シェイクスピア&カンパニーカフェのピースフルな空気

          読んでいただき、ありがとうございます。まだの方も是非。ピサロの生き方ははどこか日本人の心に通じるものがあるように思います。 https://note.com/tsukiko_fr/m/m9bf2b7d3b27e

          読んでいただき、ありがとうございます。まだの方も是非。ピサロの生き方ははどこか日本人の心に通じるものがあるように思います。 https://note.com/tsukiko_fr/m/m9bf2b7d3b27e

          連載「カルトブランシュ・ミュゼ」。第二回目は印象派の中でも控えめな人気?私にとってはオルセー美術館のとまり木のような絵を描くピサロの「ルーヴシエンヌの冬景色」との出会いをもとにしたお話です。 https://note.com/tsukiko_fr/n/n597fa9a06e85

          連載「カルトブランシュ・ミュゼ」。第二回目は印象派の中でも控えめな人気?私にとってはオルセー美術館のとまり木のような絵を描くピサロの「ルーヴシエンヌの冬景色」との出会いをもとにしたお話です。 https://note.com/tsukiko_fr/n/n597fa9a06e85

          何でもない風景の向こう ー ピサロ「ルーヴシエンヌの冬景色」

          こんにちは。パリ郊外在住の作者が、美術館で運命的な一期一会の出会いを遂げた作品について歴史や解説を踏まえつつ、自由に気軽に、時には脱線しながら綴る美術エッセイです。 マガジンのタイトル「カルト・ブランシュ(Carte blanche)」とはフランス語で「白紙(全権)委任」の意。レストランの「おまかせメニュー」のように自由度の高いクリエイションの表現として使うことの多い言葉です。 オルセーのとまり木 真冬の二月。 春支度に重い腰をあげる。今年は友人の持つ荒地に種をまき、菜園

          何でもない風景の向こう ー ピサロ「ルーヴシエンヌの冬景色」

          「フラットホワイトをめぐる冒険」#02はパリの真ん中くらい、Arts et Métiers 界隈にあるPartisan Café Artisanal へ。「パルチザン」と言う言葉と若者の生きる息吹。 https://note.com/tsukiko_fr/n/n7adc14961f91?magazine_key=m6147a5393862

          「フラットホワイトをめぐる冒険」#02はパリの真ん中くらい、Arts et Métiers 界隈にあるPartisan Café Artisanal へ。「パルチザン」と言う言葉と若者の生きる息吹。 https://note.com/tsukiko_fr/n/n7adc14961f91?magazine_key=m6147a5393862

          #02 パリのカフェ「カラスの黒い影の音が聞こえなくとも」

          こちらのエッセイはパリの珈琲にまつわるetcの連載マガジンです。その他の記事はこちらからどうぞ。 某月某日 2月の半ば、パリの右岸の通りを一軒のカフェを目指して歩いていた。 どこまでも厚い冬空はパリの路面に日光を落とさない。春は本当にやってくるのか疑いたくなる。  <Partisan Café Artisanal> は、パリの3区、Arts et Métiers 界隈にある。近くにある工芸・技術博物館の名前をとってそう呼ばれているエリアだ。問屋街としても有名で、工芸素材など

          #02 パリのカフェ「カラスの黒い影の音が聞こえなくとも」

          Merci Beaucoup !! これからも精進します

          Merci Beaucoup !! これからも精進します

          Un jour une photo#19

          Un jour une photo#19