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酒を飲んだ冬の帰り道は肩を窄めて一人で歩く。火照った頬に刺さる空気は湯上りの散歩のように心地良い。だんだんと寒さが勝り、コートの襟に顔を埋めると、服に染み付いた煙草、燻煙や鼻腔に残るアルコールに束の間の宴を想起させられる。だから匂いが薄れて自然に消えるまで決して手を加えることはしない。

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