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ひやりあめふれ

意味ないよ、きみがそこにいてわたしのことを見つけてくれることになんて、意味は無い。

わたしはひとりで泣きながら、ひとりで大泣きしながら、ずっとこれからについて考えていた、剃刀の安全ガードをなんとなく外して、腕を出してスっと手を引いた。そんなもので誰もわたしのことを愛してくれないし、血を見ても別に誰も、わたしの髪を撫でてはくれなかった。

さみしいわけでもないの、ひとりになりたい。静かに静かに振る時雨を見つめ続けている。2階の窓から覗く瓦屋根、埋まらない過去。傷。孤独。

小さなクローバーをきみに送り付けたね、あの日は快晴で、わたしの頭の中よりもずっと快晴で、でもわたしはそのことが悲しくなかったんだ、不思議と。繋がらない思考と感情とこころと身体と。

きみにしか聞こえない鼓動だけで、生きて行けたらいいのに。

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