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燃費が悪くてもいい②

 「燃費の悪い車じゃん…」


 でも、その時気づいた。

理解力がないからこそ、誰かの役に立てていたんだと。

いや、どういうこと…?ってなるよね。(笑)

 私自身、基本的に物事の根本が理解できないとその仕組みを理解する事に苦しむ。その例の一つが数学だ。「なぜこの問題の時にこの公式が使われるのか」「そもそもこの公式の意味って?」「この公式が当てはまる根拠は?」「この公式の仕組みは?」…。

もう先生からしたら、ただの面倒くさい生徒でしかなかっただろう。(笑)

でもこれらの疑問が解決できなければ、単純に公式に当てはめて解けばいい問題もその時は解けても、応用や似た問題にすら対応不可能になる。(同じような感覚になったことある方いませんか…?笑)

 しかし、この理解するのに深掘りするのが、人に教える際にとても役立っていた。勉強の苦手な子の気持ちが分かるし、根本から勉強したからこそ噛み砕いて説明することができた。


思い返せば、勉強を教えた友人に、

「自分がどこから理解できなくなっていたか分からなくなってたけど、教えてもらったおかげでスッキリした!なんか、根本が分かったからもう忘れない気がする。」

と言われたことがあった。

コンプレックスに思っていた自分の燃費の悪さが、なんだか愛おしく思えてきた。


燃費が悪くてもいいんだ…


燃費の悪い車でも、それをいいと思う人もいれば、そうでないと思う人もいる。

それは、人によって価値観や見方が異なるから。

どこに比重を置くかは人それぞれ。

だからこそ、100%の自分になろうとしなくていいいと思うし、全ての人にウケようと無理する必要はないと思う。


ありのままでも、たとえコンプレックスに感じることがあっても、それが誰かのためになることがきっとあるはず。もしかしたら、もうすでに誰かの力になっているかもしれない。自分が気づかないうちに…。

もし今、何かにコンプレックスを感じている人がいるとすれば、きっとそれもあなたの魅力であり、もしかしたらこれから何よりも輝く宝石になるかもしれない。

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