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『パパの電話を待ちながら』『こんにちは』『和紙のステキさ再発見』『14ひきのおつきみ』_つきこ文庫2021年9月

大好きな秋はあっという間!
いつの間にか9月は過ぎて、
今日で10月も終わり。
11月に入ると2022年カウントダウンのはじまりはじまり。

友人のカフェに贈る4冊の本たち。
冬になる前に秋のつきこ文庫をご紹介。

時は9月に遡り、
9月は気がつくと"青い本"が勢ぞろい。

*つきこ文庫 9月選書*

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*文庫/名著
 『パパの電話を待ちながら』ジャンニ・ロダーリ 著 内田洋子 訳
  https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000206473
 
*言葉/ 本
 『こんにちは』谷川俊太郎 著
  https://nanarokusha.shop/items/5c5d1f7de73a2544145b7569

*建築/科学/アート
 『和紙のステキさ再発見』デザインの引き出し43
  http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?cat=&p=44435

*絵  本 
 『14ひきのおつきみ』いわむら かずお 著
  https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494006830

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*文庫/名著
 『パパの電話を待ちながら』ジャンニ・ロダーリ 著 内田洋子 訳

「あのね、パパ、毎晩お話をひとつ、してくれる?」(P7)
アリーチェ・コロリーナ
いつでもどこでも、コロリと落っこちてばかりいる、アリーチェのお話です。(P36)
アリーチェ、海に落ちる (P69)
逃げる鼻 (P80)

想像するとクスっとする摩訶不思議な物語。
こんな話を聞いて眠りについたら一体どんな夢をみるのかな?
優しさと寛容さと強さを含むショートストーリー集。

クリスタルのジャコモは、たとえ鎖でつながれていようとも、
考えることをやめませんでした。
真実は、何よりも強いのです。
真実は、昼間の光より明るく、どんな嵐よりも強いのです。(P144)

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*言葉/ 本
 『こんにちは』谷川俊太郎 著

自己紹介
私は背の低い禿げ頭の老人です
もう半世紀以上のあいだ
名詞や動詞や助詞や形容詞や疑問符など
言葉どもに揉まれながら暮らしてきましたから
どちらかというと無言を好みます (P82)

この一文にヤラレマシタ。
こんなユーモアに満ち溢れた"自己紹介"。
誌や絵本の翻訳で触れてきた谷川俊太郎さん、
一発で惚れちゃいました。

この本には詩集や文章だけでなく、
谷川さんの日常という世界観が写真と共に綴られていて、
帯に記されている通り、
本の装丁から構成まで、スペシャルな1冊。

帯

ポエムアイさえ持って入れば、
どんなことでも詩に見えちゃうんだ。(P176)

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*建築/科学/アート
『和紙のステキさ再発見』デザインの引き出し43

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久しぶりの本屋さんにて。
この浅葱色の和紙の表紙に一目惚れ。

もともと木造建築が好きで、
そこから派生して和紙や土壁も大好きな私。

この雑誌、全ページ、多様な和紙で作られていて、
和紙の"今"にまつわるあれこれ情報が、
文章や写真、紙に詰まった一冊。

ぜひ実際に手に触れて、
和紙の心地を楽しんでもらえたら嬉しいです。

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*絵  本 
 『14ひきのおつきみ』いわむら かずお 著

こんばんは、まんまる おつきさん。
ひろい うちゅうに ぽっかり うかんでいる。(P24)
おつきさん ありがとう、
たくさんの みのりを ありがとう、
やさしい ひかりを ありがとう。(P26)

9月は中秋の名月、ということで、
お月見にまつわる絵本を探していたら出会った1冊。
絵本の後半、
みんなでお月様に感謝を捧げるシーンがとても印象的で、
数あるお月見絵本の中でもこの本にときめいた。

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すべての絵本には未来への祈りが込められていることを改めて感じる1冊。

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本を置いてもらっている友人のカフェで
『パパの電話を待ちながら』に出会った方が、
その後、本を購入して「おもしろかったよ」と言っていたよ、
という話を聞いて、思わずガッツポーズ!
夢の現実化に向けて小さな一歩の大きな喜び。

紹介する本が、たくさんの人に読んでもらえたらいいなと願い書いてます。
気になる本があったらぜひ読んでみてね。

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