津軽為信統一記 誕生秘話
こんにちは、つけらっとゲームスのプログラム担当とちです。
今回も地域振興を目指したゲームアプリ「津軽為信統一記」についてです。
本作の開発はなるべく「地元青森の人で！」という作品なのです。
ゲームデザインとプログラムは青森県出身でかつ在住者のわたし。
キャラクターデザイン、メイングラフィックを担当した須藤むらもまた青森県出身で在住者です。今回は須藤むらに当時のことを聞いてみました。
※「津軽為信統一記とはなんぞや？」という方は前回の記事を合わせてご覧ください。
須藤むらとしての活動は？
専門学校を卒業後、地元の印刷会社で５年間DTPのお仕事させていただいてました。
独立してイラストレーター・2Dグラフィッカーをメインに、漫画執筆やDTP編集など多方面で活動しています。
ゲーム開発の経験は？
メイングラフィッカーとしてゲームに携わったのは『津軽為信統一記』が初です。
グラフィックではありませんが、個人的な趣味として友人などと一緒にインディーズ制作もしています。
なぜ武将の姿が鳥や動物なの？
津軽為信が築城した弘前城には別名がありまして、建てられた地域が「鷹岡（高岡）」で別名「鷹岡城」とも呼ばれています。
この「鷹岡」から着想を得て主人公・為信を鷹にしよう！となり、そこから津軽側を鳥類でデザインを組み立てる事になりました。
それに対して南部側をどうするか…となり、四足動物のニホンオオカミにした上で南部側を哺乳類で統一しています。
キャラデザで大事にしている点は？
津軽は鳥類・南部は哺乳類と大きなデザインルールはありますが、基本的に各武将たちの資料や逸話・地元に残るエピソードなどからそれぞれデザインしています。
例えば南部側の千徳政武ですが、城主として民衆にも支持されていたという話もあるため我々にとっても身近な動物としてウサギに。
またウサギは「〜羽」とも数える面があり、これは鳥類デザインの津軽側にゆかりのあるニュアンスになっています。千徳政武は津軽と南部の戦いが始まる前、共通の友人を立てて津軽側に降伏を求めた資料が残っています。その返答が違っていればもしかしたら…といったような意味合いを込めました。
苦労した点は？
地元のことなのに自分自身がサッパリ知らない！という点でまず躓きまして。グラフィッカーとして参加するまでは主人公である津軽為信しか知りませんでした、銅像が建てられてる地元の歴史人なんだな〜としか…笑
そして各歴史人の資料を集めようとしてもなかなか出てこない！ネットでまず検索してみたのですが名前くらいしかヒットせず…あとは各地の図書館などにも探しに行ったのですがなかなか難しいところがありました。なのでほとんどの資料はプログラマーのとちさんに集めてもらったものを使わせてもらいました。改めてありがとうございます。
お気に入りの武将は？
特にこの人！というのは無いんですが、強いて言えば九戸政実・九戸実親の兄弟が好きですかね。
資料を集めてくれたとちさんのお気に入り・もしくは歴史好きから見て意外なデザインになったな〜という人物はいますか？
（※）とちが意外なデザインだと思った武将
開発チーム内での人気者「朝日行安」
わたしの脳内ではあきらめずに最期まで頑強に抵抗した人だったもので、もっとゴリゴリなイメージでした。
今後の為に反省点は？
もともと印刷業界で長く仕事をしていた関係で色を組み立てるのに印刷物を基準に考えてしまって鮮やかな色を避けてしまうクセがあり、実際に端末画面やPC画面で確認するとくすんで見えるんですよね。パッとしないと言うか暗いと言うか…印刷物には絶対使わないような色を使えるようになるまでまだまだ勉強中です。今後はもっとデジタルグラフィックとして魅力的な色合いを組み立てられるようにしていきたいです。
おわりに
キャラクターデザインを担当した須藤むらに色々聞いてみました。
今回の記事で貼り付けた武将のラフはほんの一部。そのうち各武将のラフをずらーっと並べ「この武将はどうしてこの動物になったのか？」「どういった逸話から発想を得たのか？」そういう話も聞いてみたいですね。
わたし（とち）は絵を描けない人間なのでグラフィッカーさんがいないと何もできません。絵コンテでやりたいことを伝えられる程度に描ければ苦労をかけないんでしょうけど、なかなか……
「パズリィハウス開発秘話」同様、個人や小規模チームでのゲーム開発のヒントになる話もあると思います。記事を読んでくれたみなさんの参考になったら嬉しいですね。
わたしたちも新作を頑張って完成させますので応援お願いします。
※津軽為信統一記は700円で販売中です。
ご興味がございましたら是非ダウンロードしてみてくださいね。
Androidの方はこちらから ／ iOSの方はこちらから
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？